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2011年7月25日

眼も脚もない? カイガラムシの不思議

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 皆さんは、「昆虫の特徴は?」と訊かれて、答えることができますか?
 脚が六本ある。そうですね、正しいです。体が、頭と胸と腹との三つに分かれている。これも正しいです。複眼【ふくがん】という眼を持つ。これも、昆虫の特徴です。
 ところが、例外があります。前記の特徴がない昆虫も、いるのです。
 その例外の一つが、カイガラムシの仲間です。カメムシ目【もく】カイガラムシ上科【じょうか】に属する昆虫たちです。カイガラムシという名でも、貝の仲間ではありません。
 農業や園芸をやる方なら、カイガラムシは、御存知でしょう。この仲間は、農作物や園芸植物の害虫として知られます。彼らは、みな、植物食です。口を植物に突き刺して、栄養のある液を吸います。吸われ過ぎれば、植物が弱ってしまいます。
 カイガラムシは、植物の上で一生を過ごします。食べ物の上で、一生、暮らすわけです。これなら、食べ物を探して、動き回る必要はありませんね。このために、多くのカイガラムシの種は、脚をなくしてしまいました。
 ずっと動かずにいるなら、眼も必要ありません。脚をなくしたカイガラムシの多くは、複眼もなくしました。さらには、頭・胸・腹という、体の区分まで、なくした種が多いです。そのような動きやすい体は、必要ない、ということでしょう。
 でも、敵に襲われたら、どうするのでしょうか? 脚がないのでは、逃げようがありませんよね。彼らの多くは、逃げるより、隠れることを選んでいます。
 カイガラムシの多くの種は、体の上に、綿【わた】状のものや、蝋【ろう】状のものを背負っています。おかげで、彼らは、まるで昆虫には見えません。植物に付いたごみくずのように見えます。「昆虫」を食べるつもりの動物には、見つかりにくそうです。
 先に、カイガラムシは、害虫として有名だと書きましたね。このような昆虫は、研究が進んでいるのが普通です。けれども、カイガラムシは、この点でも例外です。分類さえ、定まっていません。カイガラムシ上科の中で、どの種が、どの科に入るのか、研究者によって意見が違います。身近な昆虫でも、謎が多いことの例ですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、カイガラムシの一種、ツノロウムシが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事で、カイガラムシと同じように、植物の害虫といわれる昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
冬越しは木の中で、カミキリムシたち(2011/02/07)
実盛虫【さねもりむし】の正体は、ウンカ?(2008/08/06)
謎の円盤UFO? いえ、カメノコハムシです(2008/03/10)
横に歩くのは何のため? ヨコバイ(2008/02/25)
イネクロカメムシは福田【ふくだ】の虫?(2007/10/08)
などです。

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