2011年8月22日
オコゼ? いえ、オニカサゴです
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オコゼと呼ばれる魚を、御存知ですか? 海の岩礁にいる魚です。白身で、美味しい魚として知られます。美味しさに反して、外見が醜いことでも、有名です。
じつは、オコゼと呼ばれる魚には、複数の種が含まれます。正式な種名(標準和名)を「オコゼ」という種は、いません。たいてい、「○○オコゼ」という種名が付きます。オニオコゼ、ハオコゼ、ミシマオコゼなどです。
中には、「○○オコゼ」という標準和名ではないのに、「オコゼ」と呼ばれる魚もいます。それらの多くは、「○○カサゴ」という標準和名が付きます。イズカサゴ、エボシカサゴ、オニカサゴなどです。なぜ、こんなことになっているのでしょうか?
昔の日本人は、「オコゼ」と「カサゴ」とを、あまり区別しなかったのですね。岩礁地帯に棲んで、ごつごつした外見の魚は、みな「オコゼ」か「カサゴ」と呼んだようです。中で、特に醜いものを、「オコゼ」と呼ぶことが多かったと見られます。
現在の分類学では、「○○オコゼ」と「○○カサゴ」とは、近縁とは限りません。例えば、ミシマオコゼは、スズキ目【もく】ミシマオコゼ科に属します。ハオコゼは、カサゴ目【もく】ハオコゼ科に属します(分類には、異説があります)。この二種は、遠縁ですね。
ややこしいことに、「○○オコゼ」と、「○○カサゴ」には、遠縁なものと、近縁なものとが混じっています。例えば、イズカサゴとオニカサゴとは、同じカサゴ目フサカサゴ科に属します。科のレベルまで同じなので、これは、近縁な種同士といえます。
「○○カサゴ」の中でも、オニカサゴは、鬼という種名にふさわしいです。外見が恐ろしげなのを、鬼にたとえたのですね。もう一つ、オニカサゴには、毒があります。毒を持つのは、背びれの棘【とげ】です。この点も、鬼にふさわしく思われたのでしょう。
オコゼと呼ばれる種の多くは、オニカサゴのように、背びれの棘に毒を持ちます。ヒトに対しても、強烈に作用する毒が多いです。しかも、彼らは、海中の岩にそっくりです。ダイバーの方などは、うっかり手を置いたりしないよう、御注意下さい。
そんな毒魚でも、食べれば美味しいです。鬼より怖いのは、ヒトの食欲ですね(笑)
図鑑↓↓↓↓↓には、オニカサゴ、カジカなど、オコゼと呼ばれることがある魚が掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、オコゼと呼ばれることがある魚を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
カジカ(鰍)の迷宮(2009/12/21)※標準和名カジカという魚も、オコゼと呼ばれることがあります。
カサゴ(笠子)は、似たもの同士の一族(2007/11/26)
秋に美味しい鰍【かじか】(2006/11/13)
などです。
松沢千鶴
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