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2011年11月 7日

魚の養殖を支えるワムシ(輪虫)

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 ヒトにとって重要でも、存在が知られない生き物は、多いものです。今回は、そういう生き物を取り上げましょう。ワムシです。
 大部分の方は、ワムシという生き物の名を、聞いたこともないでしょう。水産業に携わる方なら、聞いたことがあるかも知れませんね。
 ワムシは、水中に棲む生物です。淡水中に多いです。海中にも、少数の種がいます。とても小さくて、普通、肉眼では見えません。いわゆるプランクトンの仲間です。淡水の動物性プランクトンとしては、ミジンコと並んで、最も平凡なものの一つです。
 ミジンコは、よく、魚の餌になりますね。ワムシも同じです。淡水魚を養殖する場合には、餌にするために、ワムシも養殖することがあります。
 特に、ワムシは、稚魚の餌として重要です。小さいからですね。体の小さい稚魚は、小さい餌しか食べられません。ワムシがいなかったら、自然界でも、養殖の場合でも、稚魚たちは、深刻な餌不足になるでしょう。淡水魚がいなくなります。
 ワムシは、淡水の生態系を支える存在です。私たちの食卓を、底辺で支えてくれています。そんなワムシは、何の仲間でしょうか? ミジンコと近縁なのでしょうか?
 違います。ミジンコは、節足動物門【せっそくどうぶつもん】というグループに属します。ワムシは、輪形動物門【りんけいどうぶつもん】というグループに属します。門というのは、とても大きな分類単位です。大きく分類が異なる、ということです。
 ワムシとは、輪形動物門に属する種の総称です。ワムシという種名の種は、ありません。主な種として、ツボワムシ、ドロワムシ、スジワムシ、ヒルガタワムシなどがいます。
 ワムシ(輪虫)や、輪形動物という名は、なぜ、付いたのでしょうか? 文字どおり、体の一部が、輪のように見えるからです(種によっては、例外もあります)。
 平均的なワムシの姿は、釣鐘を逆さにしたような形です。その「釣鐘」の口の部分に、細かい毛がたくさん付いています。毛が動くと、口の部分が、くるくると回転する輪のように見えます。顕微鏡で観察すると、なかなか愛らしいと感じますね。

図鑑↓↓↓↓↓には、アツボワムシが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、水中のプランクトンを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
産み分け自在? ミジンコの繁殖事情(2010/07/05)
サルパとは、どんな生き物?(2007/05/31)
豊作の妖精ホウネンエビ(2006/05/15)
などです。

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