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2011年11月14日

二十世紀末に新種発見、クジラの事情

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 「新種発見」という言葉には、ときめきを感じますね。世界では、毎年、たくさんの新種が発見されています。その割には、ニュースであまり見ませんね?
 なぜかと言えば、ほとんどの種が、小さくて、目立たないからです。ニュースになるのは、ごく一部の種だけです。よほど特徴のあるものだけですね。
 二十世紀の終わりに、日本で、とびきりの新種が発見されました。どこがとびきりかといえば、大きさです。なんと、全長が10メートル以上にもなる生き物が、一九九〇年代まで、発見されずにいました。それは、クジラの新種でした。
 新種は、ツノシマクジラと名づけられました。標本が、山口県の角島【つのしま】近海から、得られたためです。ツノシマクジラは、ヒゲクジラの一種(ナガスクジラ科の一種)です。大きさや生態などは、よくわかっていません。調査が進んでいないためです。
 こんなに大きな生き物が、なぜ、二十世紀末まで、発見されなかったのでしょうか? ツノシマクジラが、他種のクジラと混同されていたからです。ニタリクジラという種と、混同されていました。ニタリクジラも、ナガスクジラ科に属します。
 ニタリクジラと、ツノシマクジラとは、外見が似ます。海中では、外見を詳しく観察することが、難しいですよね。混同されていたのは、無理もありません。
 ややこしいことに、ニタリクジラそのものが、他種のクジラと混同されてきた歴史があります。混同の相手は、イワシクジラという種です。イワシクジラも、ニタリクジラと外見が似ます。昔は、ニタリクジラも、イワシクジラの中に含められていました。
 つまり、ツノシマクジラ、ニタリクジラ、イワシクジラという、よく似た三種がいるわけです。昔は、この三種は、すべて同一の「イワシクジラ」という種だと思われていました。そこから、ニタリクジラが分離され、さらに、ツノシマクジラが分離されました。
 二十一世紀になってから、もう一種、別の種が、ニタリクジラから分離されました。カツオクジラという種です。この種も、日本近海に棲みます。こんなに新種の発見が相次ぐとは、クジラの世界には、まだまだ、未知のロマンがあるということですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、ニタリクジラが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、クジラの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
水族館にいないイルカとは?(2010/03/26)※イルカは、クジラの仲間です。
アカボウクジラの歯の謎が、解ける?(2008/12/25)
タスマニアで、座礁したクジラの救出作戦(2008/12/02)
哺乳類で、最も長生きなのは、クジラ?(2008/08/01)
イルカがクジラを救助した!?(2008/03/15)0
などです。

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