2011年11月18日
香りの木は、神の木か? クロモジ
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紅葉や黄葉の季節ですね。普段は目立たない植物でも、この時期になると、美しさに、はっとすることがあります。例えば、クロモジ(黒文字)の仲間などが、そうです。
クロモジとは、クスノキ科クロモジ属に属する樹木の一種です。あまり大きくなりません。せいぜい、高さ5メートルくらいです。日本の野山に、普通に自生しています。
この季節、クロモジは、見事に黄葉します。同じ時期に、果実もみのります。クロモジの果実は、黒くて、つやつやしています。黄葉との対比が、素敵です。
クロモジ属の種は、クロモジに限らず、黄葉が美しい種が多いです。ダンコウバイ、アブラチャン、シロモジ(白文字)などの種です。
黄葉以外に、クロモジ属の種には、重要な共通点があります。材に、良い香りがあることです。根や、種子から採れる油にも、良い香りがあるものが多いです。クロモジ属には、共通する良い香りの成分が含まれているためです。
クロモジといえば、爪楊枝【つまようじ】を思い浮かべる方がいるでしょう。昔から、クロモジは、高級な爪楊枝の材料にされてきました。香りが良いからです。同じ属のダンコウバイなども、爪楊枝にされることがあります。
現在でこそ、爪楊枝くらいにしか使われませんが、ずっと昔のクロモジは、もっと尊い場面で使われたのでは、と考えられています。そのように考えられるのは、その名残りと思われる使い方が、伝わっているためです。
例えば、昔の東北地方では、狩りの獲物の一部をクロモジの木にはさんで、神さまに捧げる儀式をしたそうです。また、昔の山陰地方などでは、小正月(一月十五日ごろ)に作る餅花【もちばな】を、クロモジの木で作ると決まっていました。
これらの例から、昔のクロモジは、神さまに捧げられる木だったと推測できます。なぜ、そのようにされたかといえば、やはり、良い香りの木だからでしょう。
英語では、クロモジ属の植物を、spicebushといいます。spice(香料)の名は、クロモジ属にふさわしいですね。主に、アメリカクロモジという種が、この名で呼ばれます。
図鑑↓↓↓↓↓には、クロモジ属のクロモジ、シロモジ、ダンコウバイ、アブラチャンが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
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ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、良い香りのある植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
日本にも、タイムが生える?(2011/06/10)
桂【けい】とは、どんな植物?(2010/11/22)
センダン(栴檀)とは、どんな植物?(2009/05/04)
フジバカマは桜餅【さくらもち】の香り?(2007/09/10)0
などです。
松沢千鶴
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