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2011年12月 5日

これでも魚類です、タツノオトシゴ

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 来年、二〇一二年は、辰年【たつどし】ですね。それにちなんで、竜に似た生き物を取り上げましょう。タツノオトシゴ(竜の落とし子)です。
 タツノオトシゴの仲間は、いつも立ち泳ぎをしています。魚には見えませんね。けれども、立派な魚類です。トゲウオ目【もく】ヨウジウオ科タツノオトシゴ属に属します。
 タツノオトシゴ属には、なん十種もの種が属します。中に、「タツノオトシゴ」という種名の種が含まれます。一般的には、タツノオトシゴ属全体を指して、タツノオトシゴと呼ぶことが多いです。みな、種名タツノオトシゴと、似た姿をしているからです。
 面白いことに、タツノイトコや、タツノハトコという種名の魚もいます。この二種は、ヨウジウオ科タツノイトコ属に属します。科が同じですから、タツノオトシゴの近縁種と言えます。が、属が違うので、「タツノオトシゴの一種」とは、言えません。
 タツノイトコや、タツノハトコは、タツノオトシゴとは違って、立ち泳ぎをしません。普通の魚と同じく、横になって泳ぎます。しかし、顔を見ると、タツノオトシゴと似ています。口が尖った顔です。もう一つ、尾で物に巻き付くのも、共通の特徴です。
 ヨウジウオ科には、タツノオトシゴ属や、タツノイトコ属でなくとも、「尾で物に巻き付く」魚たちがいます。トゲヨウジ、スミツキヨウジなどの種です。これらの種には、尾びれがありません。尾は、巻き付くことに特化しているからです。泳ぎには使われません。
 すべてのヨウジウオ科の魚が、「尾で巻き付く」のではありません。普通の魚と同じように、尾びれを持ち、普通に泳ぐ種もいます。ヨウジウオ、ノコギリヨウジなどの種が、そうです。でも、彼らの顔は、やはり、タツノオトシゴに似ています。
 興味深いことに、ヨウジウオ科には、英語でシードラゴンsea dragon(海の竜)と呼ばれる種が、なん種か、います。外国の人から見ても、この仲間には、竜を思わせるところがあるのでしょう。ちなみに、シードラゴンたちは、巻き付く尾を持ちません。
 どうやら、ヨウジウオ科の尖った顔が、竜を連想させるようです。タツノオトシゴの場合は、ごつごつした外皮も、竜らしいですね。よくぞ、この名を付けたと思います。

図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、タツノオトシゴは載っていません。けれども、広い意味でタツノオトシゴと近縁な(同じトゲウオ目【もく】)アオヤガラ、ヘラヤガラが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、タツノオトシゴの仲間を取り上げています。また、干支にちなんだ動物も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アマミノクロウサギは、生きている化石か?※二〇一一年の干支、ウサギの仲間です。
海藻に擬態【ぎたい】? ヘラヤガラ(2010/11/26) ※ヘラヤガラは、広い意味で、タツノオトシゴと近縁です。「たつのこ」という方言名があります。
「ゴンボネズミ」の正体は?(2010/11/19)※二〇一一年の干支、ウサギの仲間です。
最小の脊椎動物?が発見される(2009/02/14)
などです。

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