2011年12月16日
ジャノヒゲとは、「ヘビのヒゲ」の意味か?
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生き物の種名には、時おり、明らかに意味が通じないものがあります。例として、植物の「ジャノヒゲ」を挙げてみましょう。
ジャノヒゲを漢字で書けば、「蛇の髭」です。ヘビ(蛇)にヒゲなんて、ありませんよね。なぜ、こんな種名が付いたのでしょうか?
じつは、ジャ(蛇)という言葉は、ヘビを指すとは限りません。龍を指して、ジャと呼ぶことがあります。長崎県などで、そう呼ぶようですね。また、現実にはあり得ない、空想的に大きな大蛇を指して、ジャと呼ぶこともあります。
おそらく、ここをお読みの皆さんは、龍の絵を御覧になったことがあるでしょう。龍の顔には、ヒゲがありますね。「ジャノヒゲ」とは、あのような龍のヒゲを指す名です。葉の形が細長いのを、龍のヒゲに譬えたのだといわれます。
ジャノヒゲには、「リュウノヒゲ(龍の髭)」という別名があります。こちらのほうを、正式な日本語名(標準和名)にしてくれれば、わかりやすかったですね。
困ったことに、ジャノヒゲのラテン語の学名にも、日本語の混乱が持ち込まれています。
ジャノヒゲ属のラテン語の学名を、Ophiopogonといいます。このラテン語は、ずばり、「ヘビのヒゲ」という意味です。「ジャノヒゲ」という日本語名を、愚直に「ヘビのヒゲ」と解釈して、ラテン語に翻訳してしまいました。
ジャ(蛇)や龍の名からは、いかめしい植物が想像されますね。けれども、実際のジャノヒゲには、なんら、いかめしいところはありません。普通の草です。この草のどこをもって、ジャや龍が連想されたのかは、わかりません。
ジャノヒゲは、庭や公園によく植えられます。常緑のため、冬でも地面を緑に覆ってくれます。その点が、好まれるようです。
しかし、ジャノヒゲの魅力は、何といっても、種子にあるでしょう。秋から冬にかけて、瑠璃【るり】色の、美しい種子が付きます。果実ではなく、種子です。果皮が、早くに取れてしまうのですね。瑠璃色の種子が、冬枯れの風景を彩ってくれます。
図鑑↓↓↓↓↓には、ジャノヒゲが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、龍(竜)が名に付く生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
リュウグウノツカイは、一種ではない?(2011/12/12)
竜の胆【きも】が薬になる? リンドウ(2011/12/09)
これでも魚類です、タツノオトシゴ(2011/12/05)
緑のない植物がある?(2011/5/13)
などです。
松沢千鶴
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