図鑑.netブログ- zukan.net -

http://blog.zukan.net/blog/

2012年1月16日

コトクラゲは、深海生物か?

ico_weather_hare.gif

 今回は、海の珍しい生き物を紹介しましょう。コトクラゲです。
 クラゲといえば、普通は、海を泳ぐものですよね。ところが、コトクラゲは、泳ぎません。海底の岩などに付いています。形も、普通のクラゲと違い、笠形ではありません。古代ギリシャの竪琴【たてごと】に似た形です。だから、「琴クラゲ」です。
 コトクラゲが珍しい理由は、二つあります。一つは、めったに捕獲できないからです。もう一つは、分類が、多くのクラゲと違うからです。
 めったに捕獲できないのは、数が少ないからでしょうか? そうではないかも知れません。たまたま、ヒトが行きにくい場所にいるだけで、数は、さほど少なくないかも知れません。どのような場所に多くいるのか、まだ、わかっていないのです。
 コトクラゲは、深海生物だと報じられることがあります。それは、間違いではありません。実際に、水深200mを越える海で、見つかっています。
 けれども、深海にしか、いないわけではなさそうです。コトクラゲ、もしくは、コトクラゲに近縁な種が、ダイバーが行ける、浅い海でも見つかっています。
 分類の話をしましょう。コトクラゲは、有櫛動物門【ゆうしつどうぶつもん】というグループに属します。お馴染みのミズクラゲや、カツオノエボシなどのクラゲは、刺胞動物門【しほうどうぶつもん】に属します。門という、大きなレベルで、分類が違います。
 有櫛動物門の中でも、コトクラゲは、変わった部類に入ります。多くの有櫛動物たちは、刺胞動物のクラゲと同じように、海中を泳ぎます。でも、コトクラゲは、泳ぎません。
 コトクラゲは、有櫛動物門の中の、扁櫛目【へんしつもく】というグループに属します。扁櫛目は、クシヒラムシ目【もく】とも呼ばれます。このグループは、多くの種が、海底の物に付いて暮らします。他の生き物に付くこともあります。
 コトクラゲについては、わかっていないことだらけです。深海にいるものと、浅海にいるものとが、同一種なのかどうかも、不明です。そもそも、見ることが難しいために、研究が進みません。研究が進めば、扁櫛目の中から、新種が見つかりそうです。

図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、コトクラゲは載っていません。けれども、同じ有櫛動物【ゆうしつどうぶつ】のツノクラゲが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、コトクラゲと同じ有櫛動物【ゆうしつどうぶつ】を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
海中の透明で長いもの、な~んだ?(2010/04/01)
クラゲは刺胞【しほう】動物? 腔腸【こうちょう】動物?(2007/08/24)
新種のクシクラゲ? 発見(2007/06/13)
クラゲと付いてもクラゲでない? ツノクラゲ(2006/07/29)
などです。

http://blog.zukan.net/blog/2012/01/16-1016_4.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/6387

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/6387

コメント

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)