2012年1月23日
擬態【ぎたい】は命がけ、ツマキチョウ
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冬、ほとんどの昆虫は、活動を停止しています。野外では、飛んだり歩いたりしている昆虫を、見かけなくなりますよね(一部に、例外はあります)。
冬の昆虫たちは、どうやって過ごしているのでしょうか? 種によって違います。成虫でいる種も、幼虫でいる種も、蛹【さなぎ】でいる種も、卵でいる種もあります。
成虫や幼虫でいる場合も、じっと動かないのが普通です。体力を消耗しないためです。「それなら、最初から、動かない卵や蛹でいればいいのに」と思いますよね。なぜ、成虫や幼虫で、動かないまま越冬する種がいるのかは、わかっていません。
卵や蛹で越冬すれば、「食べ物を探さなくて済む」、「動き回る体力を使わなくて済む」などの利点があります。けれども、欠点もあります。敵に見つかっても、逃げることができません。ですから、何としても、見つからないようにしなければなりません。
例として、ツマキチョウというチョウ(蝶)の一種を、挙げてみましょう。
ツマキチョウの成虫は、年に一度、春にだけ現われます。成虫は、夏になる前に、産卵して死にます。卵から孵化【ふか】した幼虫は、一か月もすると、蛹になります。
蛹は、そのままずっと、夏・秋・冬を過ごします。翌年の春に、やっと羽化【うか】して、成虫になります。一年の大部分を、蛹で過ごすわけです。
ツマキチョウの蛹は、細長い形をしています。頭に当たる部分が尖って、棘【とげ】のようです。色は、木の枝に似た色です。これで、枝に付いていれば、植物の一部にしか見えません。植物の棘に擬態することで、長い蛹の期間、難を逃れています。
同じく、蛹で越冬するチョウは、何種もいます。中に、やはり、蛹が擬態している種があります。スミナガシです。スミナガシの蛹は、虫食いのある枯れ葉にそっくりです。その姿で、冬に、木の枝からぶら下がっています。蛹と見抜くのは、難しいです。
スミナガシと、ツマキチョウとは、近縁ではありません。スミナガシは、タテハチョウ科に属します。ツマキチョウは、シロチョウ科です。遠縁でも、冬を乗り越える厳しさには、変わりありません。生き抜く手段として、同じ方法を選んだのですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ツマキチョウが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
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ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、チョウの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チョウ(蝶)には、春型と夏型がある?(2011/04/11)
肉食性のチョウ(蝶)がいる?(2010/08/09)
森林の妖精? ゼフィルスたち(2010/06/14)
チョウ(蝶)の学名は、美女だらけ?(2010/01/11)
冬に飛ぶ蝶(チョウ)もいる?(2006/01/13)
などです。
松沢千鶴
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