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2012年6月11日

子育てをするカエル、アイフィンガーガエル

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 カエルなどの両生類は、普通、子育てをしません。卵を産んだら、産みっぱなしです。孵化【ふか】した幼生(おたまじゃくし)は、親の助けを受けずに育ちます。
 ところが、中には、子育てをする両生類もいます。そのような珍しい種は、世界のどこにいるのでしょうか? 我が国、日本にも、子育て両生類の一種がいます。
 それは、アイフィンガーガエルという種です。変わった種名ですね。アイフィンガーとは、ドイツの両生類研究者の名前だそうです。この人にちなんだ種名なんですね。
 アイフィンガーガエルは、日本では、石垣島と西表島にしか、分布しません。南西諸島のほぼ南端ですね。海外では、石垣島や西表島に近い、台湾に分布します。
 先述のとおり、アイフィンガーガエルは、子育てをします。日本国内の種では、唯一、子育てをするカエルです。そのやり方が、とびきり変わっています。
 まず、アイフィンガーガエルの親は、樹木に開いた穴や、竹の切り株などにたまった水たまりに、産卵します。こんな所に産卵するのは、敵を防ぐためでしょう。このような水たまりには、おたまじゃくしを襲う魚や、水生昆虫は、いません。
 しかし、敵がいないかわり、おたまじゃくしが食べる物もありません。食べ物がないからこそ、他の生き物が棲まないわけです。アイフィンガーガエルは、そこを、親が補います。親が食べ物を供給することにより、小さな水たまりで育つことができます
 親は、どんな食べ物を、どうやって運んでくるのでしょうか? なんと、親は、自分の卵を、おたまじゃくしに食べさせます。食料用の卵を、水たまりに産むのです。
 ヒトの目で見ると、おぞましいことに見えますね。けれども、食料用の卵は、もし、食べられなくても、成長することはありません。無精卵だからです。成長する卵というより、卵の形を取った「栄養体」というほうが、よいでしょう。
 アイフィンガーガエルと同じように、卵を食料として子育てするカエルは、他にもいます。とはいえ、世界中で、数例しかありません。珍しい生態です。そのようなカエルが、日本にいることを、私たちは、誇ってよいのではないでしょうか。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、アイフィンガーガエルは載っていません。そのかわり、日本のカエルが、十種以上が掲載されています。
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過去の記事でも、さまざまなカエルを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
大陸とのつながりを示す? ナミエガエル(2011/06/27)
カエルツボカビ症は、日本が起源か?(2011/01/31)
コスタリカで、新種のカエルを発見(2009/08/08)
カジカガエルは、河の鹿【しか】?(2009/06/05)
平凡なカエルが危機に? アオガエル(青蛙)たち(2008/05/26)
などです。

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