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2012年6月25日

温泉に入る昆虫がいる?

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 水生昆虫といえば、どんな種を思い浮かべますか? ゲンゴロウ、タガメ、トンボの幼虫(ヤゴ)、どれも、正しいですね。これらは、有名な水生昆虫です。今回は、ほとんど知られない水生昆虫を紹介しましょう。ミズアブの仲間です。
 ミズアブは、名のとおり、アブ(虻)の仲間です。ハエ目【もく】ミズアブ科に属する種の総称です。ミズアブ科には、種名をミズアブという種もいます。種名ミズアブは、他種と区別するため、ナミミズアブと呼ばれることもあります。
 ミズアブ科の種には、幼虫が、水中で暮らすものがいます。種名ミズアブなどが、そうです。「ミズ」アブ科という分類グループ名は、ここに由来します。
 すべてのミズアブ科の種が、幼虫時代を、水中で過ごすわけではありません。じつは、ミズアブ科の種には、どの成虫が、どの幼虫と対応するのか、わかっていない種が多いです。幼虫が水生昆虫なのは、一部の種だけだろうと考えられています。
 種名ミズアブは、中で、最もよく生態がわかっている種の一つです。幼虫は、池や沼や水田などの、流れがない水中(止水)に棲みます。成虫は、普通のアブと同じように、空を飛びまわります。成虫の食べ物は、花の蜜です。では、幼虫の食べ物は?
 これが、はっきりしません。植物食だという説と、動物食だという説と、両方あります。植物食説では、イネの苗の根を食べた記録があるといわれます。動物食説では、他の昆虫などを捕えて体液を吸うといわれます。
 種名ミズアブの幼虫については、不思議なことがあります。彼らは、なんと、温泉に棲むことがあるのです。水温40℃を越えるところでも、平気なようです。
 温泉には、普通、草も生えませんし、水生昆虫もいませんね。そんな環境で、種名ミズアブの幼虫は、何を食べて生きているのでしょうか? ひょっとしたら、彼らは、とても食性が広くて、植物でも、動物でも、何でも食べるのかも知れません。
 ミズアブ科の中で、最もよく知られている種でも、幼虫の食べ物さえ、わかっていないのですね。ミズアブ科は、研究の余地が、大いにあるグループです。
図鑑↓↓↓↓↓には、ミズアブが掲載されています。
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過去の記事でも、ハエ目【もく】の昆虫を取り上げています。また、ハエ目の昆虫を呼ぶ花も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ロウバイ(蝋梅)の花に来るのは、誰?(2009/02/02)
新種・珍種がざっくざく、南硫黄島【みなみいおうとう】(2008/06/10)
植物も性転換する? マムシグサ(2007/06/01)
ぶんぶんぶん、アブが飛ぶ?(2007/04/09)
ミツバチのそっくりさん、ハナアブ(2006/03/10)
などです。

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