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2013年1月21日

深海魚には、長い名前が多い?

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 日本で一番、長い名前の魚は、何という種名でしょうか?
 この答えは、長らく、ミツクリエナガチョウチンアンコウでした。十六文字ですね。
 これでは、長すぎて、どういう意味の種名なのか、把握しにくいと思います。意味のわかりやすいように区切りますと、「ミツクリ(箕作)エナガ(柄長)チョウチン(提灯)アンコウ(鮟鱇)」となります。深海魚の、チョウチンアンコウの仲間です。
 箕作【みつくり】とは、人の名前です。魚類学の発展に、大きく貢献した、箕作さんという方がいました。その方を顕彰して、付けた名前です。柄長【えなが】とは、この種の頭に付いている釣りざお状の物が、長いことに由来します。
 ところが、最近になって、もっと長い種名が現われました。ウケグチノホソミオナガノオキナハギです。十七文字ですね。こちらも、意味がわかるように区切りますと、「ウケグチノ(受け口の)ホソミ(細身)オナガノ(尾長の)オキナ(翁)ハギ(剥)」です。
 この種は、カワハギの仲間です。最後の「ハギ」は、それを示します。それに、「受け口である」、「細身」、「尾が長い」、「ヒゲがあって、お爺さん(翁【おきな】)のよう」といった特徴を付けて、こんな長い種名になりました。この種は、深海魚ではありません。
 しかし、もっと長い種名の魚もいます。ジョルダンヒレナガチョウチンアンコウです。十八文字ですね。これも、区切ってみますと、「ジョルダン(外国の魚類研究者の名前)ヒレナガ(鰭長)チョウチン(提灯)アンコウ(鮟鱇)」となります。
 「ジョルダン~」は、「ミツクリ~」と同じく、チョウチンアンコウの仲間です。同じ深海魚です。深海魚には、長い種名のものが多いのでしょうか?
 一概には言えませんが、深海魚の種名は、長くなる傾向はある、といえます。なぜなら、近年、発見された種が多いからです。深海の調査が進んだためですね。既存の種と区別するために、特徴を羅列した種名にすれば、長くなってしまいます。
 「ウケグチノ~」と「ジョルダン~」とは、日本近海に分布しません。このため、今でも、「日本最長の種名の魚は、ミツクリエナガチョウチンアンコウだ」という考えもあります。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本近海に棲む魚が、四十種以上が掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

 過去の記事でも、チョウチンアンコウなど、深海魚を取り上げています。また、面白い種名の生物も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
リュウグウノツカイは、一種ではない?(2011/12/12)
謎の生物、ブンブクチャガマ(2011/07/11)
トゲアリトゲナシトゲトゲの秘密(2011/06/06)
鮟鱇(アンコウ)鍋にはならないチョウチンアンコウ(2006/02/03)
アンコウは釣りの名手(20060/1/27)
などです。

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