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2013年2月15日

クコ(枸杞)は、不老長寿の薬になる?

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 日本では、時おり、特定の健康食品が、急激にはやりますね。ココアや黄粉【きなこ】が、突然ブームになって、商店の棚から消えたこともありました。
 先に書いておきましょう。「これさえ食べれば、健康でいられる」食品は、ありません。ヒトは、バランス良く、いろいろな物を食べないといけない生き物です。
 聞いた話では、今から三十年以上前、ブームになった健康食品に、クコという植物があるそうです。中国原産の植物です。現在は、日本全国にも、野生化しています。
 クコは、もともと、漢方薬に用いられる植物でした。現在も、クコの果実や根を、漢方薬にします。中国語名の「枸杞」を、日本語で音読みして、クコという名になりました。
 現代日本で、なぜ、クコがブームになったのかは、わかりません。少なくとも、平安時代には、クコは、日本に伝わっていました。その頃から、薬効著しいという評判があったようです。時代が下って、江戸時代にも、クコの評判が高まったことがありました。
 原産地の中国でも、クコの薬効は、誇張されて伝えられることがありました。昔の中国の伝説で、「クコの精霊が、イヌの姿で現われる」話があります。その精霊を見た人が、クコを食べると、不老長寿の仙人になった、というのです。
 なぜ、植物の精霊が、イヌの姿で現われるのでしょう? これは、「枸杞」の名に関係があります。「枸」という漢字は、「狗」に似ますね。「狗」は、中国語で、「イヌ」の意味です。「枸」から「狗」が連想されて、生まれた伝説のようです。
 このような話は、現代人には、本当のこととは思えませんね。幻想的すぎるからです。けれども、昔の人には、宣伝効果があったのかも知れません。
 精霊や仙人を信じたからといって、昔の人を、現代人は、決して笑えないでしょう。私たちも、健康ブームに踊らされて、あやふやな情報を信じることがあるからです。先に書きましたとおり、万能の不老長寿食品は、存在しません。
 ヒトの思惑とは関わりなく、クコは、昔も今も、黙って花を咲かせ、果実を付けます。赤くてかわいい果実は、観賞用にも、いいと思います。
図鑑↓↓↓↓↓には、クコが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、漢方薬に使われる植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
いろいろと役立ちます、ガマ(蒲)(2012/08/24)
竜の胆【きも】が薬になる? リンドウ(2011/12/08)
センダン(栴檀)とは、どんな植物?(2009/05/04)
代々の実が付くおめでたい果実、ダイダイ(2005/12/31)
などです。

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