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2013年4月 8日

アリとアブラムシとシジミチョウとの関係は?

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 生き物の共生の中で、アリとアブラムシとの関係は、比較的、よく知られますね。
 アブラムシは、植物の汁を吸って生きる昆虫です。彼らは、排出物として、甘露【かんろ】(甘い液)を出します。それに、アリがたかります。アリにとって、甘露は御馳走だからです。御馳走を受け取るかわりに、アリは、アブラムシを、敵から守ります。
 この関係により、アリと、アブラムシとは、両方とも利益を得ています。相思相愛の幸せな関係ですね(笑) ところが、ここに、第三者の昆虫がからむことがあります。
 それは、クロシジミという昆虫です。シジミチョウ科の一種です。アリとアブラムシとの関係に割り込むのは、チョウ(蝶)の成虫ではなく、幼虫です。
 クロシジミの幼虫は、孵化【ふか】すると、アブラムシにたかります。アリと同じく、アブラムシの甘露を食べるためです。この時点で、クロシジミの幼虫は、チョウとしては、変わり者だといえますね。普通、チョウの幼虫は、植物を食べるからです。
 同じ甘露を食べるなら、アリと、クロシジミとは、食べ物をめぐるライバルのはずです。けれども、アリがクロシジミを攻撃することは、ありません。それどころか、クロシジミの幼虫を、自分たちの巣に運ぶことさえします。食べるためではありません。
 クロシジミの幼虫を迎え入れるのは、クロオオアリという種のアリです。日本では、最も平凡なアリの一種です。市街地でも、普通に見られるアリです。
 クロオオアリは、クロシジミの幼虫を丁重に迎えた後、食べ物を与えて育てます(!) 自分たちの子供でもないのに、なぜ、そんなことをするのでしょうか?
 それは、クロシジミの幼虫が、アブラムシと同じように、甘露を出すからです。孵化したての幼虫(一齢幼虫)は、甘露を出しません。一度脱皮して、二齢幼虫になると、出すようになります。この時期に、幼虫は、クロオオアリの巣に運び込まれます。
 クロオオアリにしてみれば、甘露を出す「家畜」を、家で飼うようなものかも知れません。それにしても、まったく違う昆虫同士が、ここまで密接に助け合うのは、不思議ですね。クロシジミ以外にも、似た生活をする昆虫が、他にもいるのが、驚きです。
図鑑↓↓↓↓↓には、クロシジミと共生するクロオオアリが載っています。また、アブラムシの仲間もが掲載されています。
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過去の記事でも、アリや、アブラムシや、シジミチョウの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チョウ(蝶)には、秋型や夏型がある?(2012/09/03)
アブラムシの不思議な生態(2011/5/16)
肉食性のチョウ(蝶)がいる?(2010/08/09)
アリが植物に登るのは、何のため?(2010/04/16)
などです。

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