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2013年6月 3日

人を殺せるカエルがいる?

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 世界には、毒を持つ生物が、たくさんいますね。有毒生物でも、大概の種は、ヒトを殺せるほどの毒は持ちません。けれども、中には、強力な毒を持つ種もいます。
 世界的に有名なものの一つに、ヤドクガエルの仲間がいるでしょう。名のとおり、カエルの一グループです。両生綱【りょうせいこう】無尾目【むびもく】ヤドクガエル科に属する種を、ヤドクガエル(矢毒ガエル)と総称します。
 このグループは、皮膚から、有毒物質を分泌します。ですから、素手で触るのは危険です。ヤドクガエル科の一部の種は、ヒトが死んでしまうほどの毒を持ちます。
 でも、御安心下さい。ヤドクガエル科の種は、日本には、分布しません。中米や南米の熱帯に分布します。日本で普通に生活しているぶんには、触れる危険はありません。
 日本にも、毒を出すカエルはいます。とはいえ、ヤドクガエルに比べれば、ごく弱い毒です。日本のカエルに触っても、死ぬようなことはありません。
 ヤドクガエルの毒については、不思議なことがあります。野生ではなく、飼育しているヤドクガエルは、毒が弱くなってゆくのです。触れても、ほとんど危険ではないレベルにまで、なることがあるといいます。なぜ、こんなことが起こるのでしょう?
 それは、ヤドクガエルの毒の作り方に、関係があります。ヤドクガエルは、自力で毒を作るのではありません。食べ物から、毒、または、毒になる物質を取り入れていると考えられています。食べ物の毒を、流用しているわけです。
 ヤドクガエルが、具体的に、どんな食べ物から毒を利用しているのかは、わかっていません。ヤドクガエルの生態が、解明されていないからです。野生状態で、どんなものを食べているのか、まだ、調査が進んでいません。
 飼育状態では、コオロギなど、一般的な両生類と同じ食べ物を与えられます。このような食べ物には、毒成分がありません。そのため、毒が弱くなります。
 興味深いことに、フグ―毒魚として有名ですね―などでも、同じ現象が観察されています。有毒生物には、自力でなく、食べ物から毒を得るものが、意外に多いのですね。図鑑↓↓↓↓↓には、ヤドクガエルは載っていません。かわりに、日本に分布するカエルが十種以上が掲載されています。
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過去の記事でも、有毒生物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
イモガイの毒は、ヒトをも殺す?(2012/11/26)
真似るものが生き残る? ベイツ擬態の虫たち(2012/10/29)
日本にも、コブラがいる?(2012/03/12)
オコゼ? いえ、オニカサゴです(2011/08/22)
カミキリムシ? いえ、カミキリモドキです(2011/07/05)
などです。

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