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2013年7月31日

じつは先進国だった? 江戸の園芸文化

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 夏の朝は、早起きが気持ちいいですね。早く起きれば、アサガオ(朝顔)の花を見ることができます。アサガオは、日本の夏を代表する花ですね。
 アサガオは、日本原産の種ではありません。けれども、園芸植物として発達したのは、日本です。とりわけ、江戸時代に、アサガオは、もてはやされました。
 変化朝顔【へんげあさがお】と呼ばれるアサガオを、御存知でしょうか? 花の形が、特に変わったアサガオの品種を指します。八重咲きのもの、花びらが細かく切れたもの、花が二段重ねのようになったものなどがあります。
 「そんなアサガオは、見たことがない」方が、大部分でしょう。私も、実物の変化朝顔は、見たことがありません。絵で見る限り、あまりにもファンタスティックな形です。普通のアサガオとは、違いすぎます。これらが実在したとは、信じがたいです。
 しかし、それらは、江戸時代に実在しました。変化朝顔を記録した絵図が、いくつも残されています。当時、世界のどこにも、そんなアサガオはありませんでした。江戸時代の人々が、独自の品種改良により、作りだしたのです。
 江戸の人々が栽培して、たくさんの品種を作った植物は、アサガオだけではありません。ハナショウブ(花菖蒲)や、キク(菊)なども、そうです。さらには、花を楽しむのではない植物でも、品種改良が行なわれました。葉や茎の美しさを楽しむためです。
 オモト(万年青)やマツバラン(松葉蘭)といった種は、もっぱら、葉の模様や、植物全体の形を楽しむために、栽培されました。マツバランに至っては、そもそも、花が咲かず、葉さえもありません。こんな地味な植物を、よくぞ栽培しようと思ったものです。
 江戸時代の人々は、独自の審美眼を持って、多くの植物を栽培し、楽しんでいたのですね。当時の日本は、鎖国はしていても、園芸文化の先進国でした。
 そんな江戸の園芸文化を紹介する催しが、開かれています。江戸東京博物館の「花開く 江戸の園芸」という展覧会です。前記の変化朝顔や、ハナショウブの品種、マツバランの品種などを、美しい絵図で見ることができます。夏のお出かけに、いかがですか?


図鑑↓↓↓↓↓には、アサガオ、オモト、マツバラン、フクジュソウ、ウメ、サクラソウなど、江戸時代に広く栽培された植物が掲載されています。
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 展覧会「花開く 江戸の園芸」に関する情報は、以下に掲載されています。
花開く 江戸の園芸(江戸東京博物館の公式サイト内ページ)


 過去の記事でも、夏のお出かけに楽しい催しを紹介しています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
大昆虫展 in 東京タワー(2013/7/23)
マンモスYUKAと、現生のゾウとの関係は?(2013/7/20) 
特別展「深海」には、深海生物がいっぱい!(2013/7/11)などです。



2013年7月30日

ツバメ

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今年も来てましたが、なかなか撮影できませんでした。これを撮影した次の日、元気に巣立ちました。ツバメ 画像
和名:ツバメ
学名:Hirundo rustica
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東京 港区【2013.07.25】

図鑑↓↓↓↓↓には、ツバメ掲載されています。
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2013年7月29日

害虫は、食べて退治? ヤシオオオサゾウムシ

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 近年、世界各地で、外来種の問題が、大きくなっています。外来種とは、本来、その場所にいなかった種を指します。自然に分布を広げた種なら、問題ありません。問題にされているのは、人為的に持ち込まれた種です。ヒトによって、運ばれてしまった種です。
 今回は、日本に持ち込まれた外来種を紹介しましょう。昆虫の一種です。ヤシオオオサゾウムシという種です。甲虫目【こうちゅうもく】オサゾウムシ科に属します。
 この種は、もともと、東南アジアやオセアニアの熱帯域に分布していました。彼らの分布は、ヤシ科の植物の分布と重なります。幼虫が、ヤシ科植物の木を食べるからです。
 二十世紀の末ごろから、ヤシオオオサゾウムシは、世界各地に分布を広げ始めました。その中には、ヨーロッパや日本も含まれます。自然には、あまりヤシ科植物がない所にまで、分布し始めたわけです。なぜでしょうか? それには、人間が関わっています。
 人間は、観賞用に、ヤシ科植物を好みます。熱帯の雰囲気が、よく出るからでしょう。そのために、自然には分布しない所にも、多くのヤシ科植物を植えました。
 ヤシオオオサゾウムシにとっては、本来なかった所にまで、人間が、食べ物を、増やしてくれたことになります。しかも、彼らは、人間が持ち込んだヤシの木に付いて、分布を広げました。日本でも、この種の被害が、問題になり始めています。
 例えば、宮崎県のカナリーヤシ(フェニックス)の街路樹などが、枯れています。幼虫に食べられたためです。宮崎県に限らず、すでに、西日本には、ヤシオオオサゾウムシが定着しているようです。東日本に侵入するのは、時間の問題でしょう。
 今のところ、駆除の試みは、あまり功を奏していません。有効な対策が、見つかっていないようです。そこで、素人考えですが、一つ、対策を考えました。
 それは、「捕って食べる」というものです。実際、ニューギニアでは、この幼虫が食べられています。たいへん美味しいものとして、現地の人に好まれています。
 以前、このブログで、昆虫食について取り上げましたね。偏見にとらわれず、日本のヤシオオオサゾウムシも、食べれば美味しいと思います。図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ヤシオオオサゾウムシは載っていません。かわりに、同じオサゾウムシ科のオオゾウムシ、トホシオサゾウムシが掲載されています。
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過去の記事でも、昆虫を食べることについて、取り上げています。また、外来種についても、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
食べられる昆虫とは?(2013/05/20)
ミミズは、どこまで大きくなる?(2012/04/16)※外来種のハッタミミズを紹介しています。
クサガメは、外来種か?(2010/12/03)
イソガニとイワガニ、どっちがどっち?(2009/08/21)
などです。

2013年7月28日

ハグマノキ

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ハグマノキ 画像
和名:ハグマノキ【別名:スモークツリー】
学名:Cotinus coggygria
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東京 町田【2013.07.21】



2013年7月27日

シオヤアブ

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シオヤアブ 画像
和名:シオヤアブ
学名:Promachus yesonicus
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東京 品川【2013.07.19】

図鑑↓↓↓↓↓には、シオヤアブ掲載されています。
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2013年7月26日

タラヨウとタラジュとは、違う? 同じ?

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 日本に自生する木の一種に、タラヨウ(多羅葉)があります。日本では、静岡県以西に分布します。自然にはない地域でも、公園などに植えられることがあります。
 タラヨウとは、変わった名ですね。これは、タラジュ(多羅樹)という、別種の名に由来します。タラジュは、ヤシ科の植物です。タラヨウは、モチノキ科モチノキ属に属します。遠縁なのに、なぜ、タラジュにちなんだ種名が付けられたのでしょうか?
 それは、タラヨウの葉に、タラジュと似た性質があるからです。タラヨウの葉は、ペン先などで軽く傷つけると、いつまでも、その跡が残ります。これを利用して、葉に文字を書くことができます。似た性質が、タラジュの葉にあるのですね。
 古来、インドなどでは、タラジュの葉を、紙の代わりに使いました。仏教の経典でも、タラジュの葉に書かれたものが、多くあります。日本では、仏教を通じて、「インドには、文字の書ける葉を持つ植物がある」と知られました。
 古代インドの言葉で、タラジュは、ターラTalaと呼ばれました。これに漢字を当てはめて、日本では、タラジュ(多羅樹)という名前になりました。さらに、「タラジュの葉と似た葉を持つ植物」として、タラヨウ(多羅葉)という種名ができました。
 じつは、タラジュと呼ばれる植物は、一種だけではありません。ヤシ科の中に、三種ほどあります。どれも、古代インドの言葉で、ターラと呼ばれたヤシです。どうやら、葉を紙の代用にするヤシは、みな、ターラとされたようです。
 タラジュの中には、オウギヤシ(扇椰子)、コウリバヤシ(行李葉椰子)、グバンヤシ(グバン椰子)の三種があります。オウギヤシは、ヤシ科オウギヤシ属に属します。コウリバヤシとグバンヤシとは、ヤシ科コウリバヤシ属に属します。
 これら三種とも、日本には自生しません。このためか、日本語の種名に、混乱が見られます。三種そろって、別名が多く、それが、混乱の原因になっています。
 三種は、インド、スリランカ、マレーシアなどの熱帯アジアに分布します。遠い熱帯アジアの植物が、タラヨウという別種の名にまで波及しているとは、面白いですね。図鑑↓↓↓↓↓には、タラヨウが掲載されています。
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過去の記事でも、似た名前の別種同士について、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
妖精? いえ、ガ(蛾)の仲間です(2012/07/30)
ノコギリザメと、ノコギリエイとは、違う? 同じ?(2012/07/16)
謎の種名、ショウマ(升麻)とは?(2011/11/28)
どれがどの種? コウモリ(蝙蝠)の種名(2009/06/08)
メグロはメジロと仲良し?(2007/11/12)
などです。

2013年7月25日

ギンヤンマ

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ギンヤンマ 画像
和名:ギンヤンマ
学名:Anax parthenope julius
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東京 品川【2013.07.14】

図鑑↓↓↓↓↓には、ギンヤンマ掲載されています。
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2013年7月24日

キリ

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キリ 画像
和名:キリ
学名:Paulownia tomentosa (Thunb. ex Murray) Steud.
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東京 品川【2013.07.21】

図鑑↓↓↓↓↓には、キリ掲載されています。
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2013年7月23日

大昆虫展 in 東京タワー

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 夏休み企画として、東京タワーで、大昆虫展が開かれています。早速、行ってみました。
 会場に入ると、たくさんの昆虫標本に迎えられます。日本の昆虫も、世界の昆虫もいます。たくさんい過ぎて、目移りするほどです。
 やはり、目立つのは、美しいチョウ(蝶)の仲間ですね。モルフォチョウ、トリバネアゲハ、アポロウスバシロチョウ、シジミタテハなどの類が見られます。
 青く輝くモルフォチョウと、緑に輝くトリバネアゲハとは、「世界で最も美しいチョウ」の座を争います。これらに負けないほど美しいのは、ツバメガの仲間です。名のとおり、ガ(蛾)の仲間ですが、普通にいるチョウより、よほどあでやかです。
 モルフォチョウも、トリバネアゲハも、ツバメガも、残念ながら、日本には分布しません。この会場では、これらの外国産の種が見られるのが、魅力ですね。
 甲虫の仲間にも、美しいものがいます。タマムシの仲間や、コガネムシの仲間には、金属光沢がある種が多いですね。クワガタの仲間にも、ニジイロクワガタのように、虹色に輝く種がいます。ハムシの仲間にも、コガネムシと見まがう、光り輝く種がいます。
 会場にいるのは、美しい種ばかりではありません。奇妙な形をした昆虫もいます。例えば、バイオリンムシや、コノハムシ、カレハカマキリの仲間などです。
 バイオリンムシは、楽器のバイオリンの形にそっくりです。コノハムシと、カレハカマキリとは、植物の葉に似ています。森の中にいたら、とても見つけられないでしょう。
 コノハムシは、草食性のおとなしい昆虫です。敵に見つからないように、木の葉に似せていると考えられます。逆に、カレハカマキリは、肉食性の昆虫です。獲物に忍び寄る時、気づかれないように、枯れ葉に似ているのではと考えられます。
 会場には、ところどころに、昆虫の生態の解説文があります。やさしい文章で書いてあるので、お子さんでも読みやすいと思います。農業環境技術研究所のコーナーだけは、ちょっと難しいです。お子さんには、大人が読んであげるといいですね。
 会場には、生きた昆虫と触れ合えるコーナーもあります。楽しいですよ。

図鑑↓↓↓↓↓には、日本の昆虫が、四百種ほど掲載されています。
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 大昆虫展in東京タワーについては、以下に情報があります。
大昆虫展in東京タワー(東京タワーの公式サイト内ページ)
 過去の記事でも、タマムシやコガネムシなど、美しい昆虫を取り上げています。また、奇妙な形をした昆虫も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チョウ(蝶)には、秋型や夏型がある?(2012/9/3)
小さいコガネムシ? いえ、ハムシです(2011/4/25)
コガネムシは、自然体験の宝物(2008/7/14)
謎の円盤UFO? いえ、カメノコハムシです(2008/3/10)
玉虫色【たまむしいろ】とはどんな色?(2006/9/1)

などです。

2013年7月22日

深海には、巨大な甲殻類がいる?

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 以前、このブログで、「深海魚は、ほとんどが、小さいものだ」という話をしましたね(巨大な深海魚とは?(2013/7/15)
)。魚に限らず、深海生物は、小さなもののほうが、ずっと多いです。けれども、中には、浅海の生物より、大きくなるものもいます。
 例えば、深海に棲む甲殻類―エビやカニの仲間です―には、近縁な種より、大型になるものが知られています。有名なところでは、ダイオウグソクムシが、そうです。
 ダイオウグソクムシは、陸に棲むダンゴムシに近縁です。等脚目【とうきゃくもく】というグループに属します。このグループには、海岸に棲むフナムシも属します。
 ダンゴムシは、体の長さが、2cmもありませんね。もう少し大きいフナムシでも、せいぜい4cmです。ところが、ダイオウグソクムシは、体長が40cmを越えることすらあります。等脚目の中で、ダントツの大きさです。
 深海に棲む甲殻類で、ギガントキプリス・アガッシジイという種もいます。「ギガント」という名からして、巨大なものを想像しますね。とはいえ、この種は、体長が3cmくらいしかありません。これで、どこが巨大なのでしょうか?
 ギガントキプリスは、浅海に棲むウミホタルの仲間です。ウミホタルの体長は、3mmほどしかありません。ウミホタル科の種は、みな、このくらいの大きさです。例外が、ギガントキプリスです。3mmに比べれば、3cmは、大きいですね。10倍ですからね。
 なぜ、ダイオウグソクムシや、ギガントキプリスのように、巨大化する深海の甲殻類がいるのでしょうか? その理由は、わかっていません。
 一説では、深海の冷たさに原因がある、といわれます。その説によれば、水温が低い深海では、甲殻類は、成熟するのが遅れます。成熟までに、長い時間がかかります。すると、成長期が長くなります。結果として、大きく育つ、というわけです。
 この説は、確定したものではありません。甲殻類がそうなら、他の深海生物も、巨大化するはずですね。しかし、実際には、そうなっていません。なぜ、深海の甲殻類ばかりが、巨大化する傾向があるのか、謎解きは、まだ、これからです。図鑑↓↓↓↓↓には、等脚目【とうきゃくもく】のオカダンゴムシ、フナムシ、ワラジムシが載っています。ウミホタルも掲載されています。
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過去の記事でも、深海の生物を取り上げています。また、等脚目【とうきゃくもく】の生物や、ウミホタルも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ハオリムシ(羽織虫)の分類は?(2012/12/10)
コウモリダコは、タコ? イカ?(2012/10/22)
深海には、肉食生物が多いか?(2012/08/27)
地球を制覇? ワラジムシの仲間たち(2011/11/25)
ウミホタル(海蛍)は海の掃除屋さん(2006/04/14)
などです。

2013年7月21日

ヒマワリ

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ヒマワリ 画像
和名:ヒマワリ
学名:Helianthus annuus L.
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東京 町田【2013.07.21】

図鑑↓↓↓↓↓には、ヒマワリ掲載されています。
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2013年7月20日

マンモスYUKAと、現生のゾウとの関係は?

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 マンモスは、誰もが知っている絶滅動物ですね。ゾウ(象)の仲間です。現在も生きているアフリカゾウや、アジアゾウと近縁です。生きていた時の想像図を見ると、毛が長いだけで、アフリカゾウやアジアゾウと似ていますね。
 では、昔のマンモスが進化して、今のゾウになったのでしょうか?
 違います。マンモスは、アフリカゾウやアジアゾウの、直接の祖先ではありません。
 そもそも、マンモスと呼ばれるゾウの種は、何種もいます。専門的には、長鼻目【ちょうびもく】ゾウ科マンモス属に属する種を、まとめてマンモスと呼びます。
 普通、マンモスと呼ばれて、古代の想像図などに描かれるのは、マンモス属の中の、ケナガマンモスという種です。ケマンモスなどと呼ばれることもあります。
 ケナガマンモスが、現在のゾウと違うのは、毛の長さだけではありません。耳の大きさ、頭骨の形、鼻先の形など、いくつもの違いがあります。
 ケナガマンモスは、一万年ほど前に絶滅しました。そんな昔の生き物なのに、なぜ、鼻先の形―鼻には、骨がありません―のような、細かい部分まで、わかるのでしょうか?
 それは、ケナガマンモスの、非常に保存状態がいい遺骸が、発見されているからです。北極圏の永久凍土の中から、冷凍された状態で、見つかります。
 そのようなケナガマンモスの遺骸を、今、日本で見ることができます。横浜市のパシフィコ横浜で、公開されています。「特別展マンモスYUKA【ユカ】」という展覧会です。
 私は、この展覧会を、見に行ってまいりました。ケナガマンモスと、現生のアフリカゾウやアジアゾウとを、並べて展示しています。このために、違いが、よくわかります。
 会場には、ケナガマンモスと同時代に、ロシアに生きた動物たちが、展示されています。それらの動物たちは、ケブカサイ(ケサイ)、ステップバイソンのように絶滅したものと、オオカミ、サイガ(レイヨウの一種)のように、現在も生きているものとに分かれます。
 彼らの命運を分けたものは、何でしょうか? 展覧会を見て、考えてみるのは、面白いです。今、生きている動物たちを知ることにも、つながります。

図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ゾウの仲間は載っていません。代わりに、日本の哺乳類が、八十種以上が掲載されています。
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 特別展マンモスYUKAの情報は、以下の公式サイトにあります。
特別展マンモスYUKA 公式サイト


 過去の記事でも、ゾウの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ゾウやサイには、なぜ、漢字名がある?(2013/1/28)


2013年7月19日

ところ変われば、利用法も変わる? クマヤナギ

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 植物は、人間によって、いろいろに利用されますね。食用、薬用、観賞用などです。木材や樹皮などが、生活道具に加工されることもありますね。
 植物の利用法は、どこでも同じではありません。同種の植物でも、地域により、利用法が異なることが多いです。今回は、そんな一種を紹介しましょう。クマヤナギです。
 ヤナギと付いても、クマヤナギは、ヤナギの一種ではありません。クロウメモドキ科クマヤナギ属の一種です。ヤナギの仲間とは、遠縁です。
 では、なぜ、クマ「ヤナギ」という種名がついたのでしょうか? この理由は、はっきりしません。この種の枝がなよなよしているのが、ヤナギに似て見えたのでしょうか。
 クマヤナギは、「半つる性」という性質を持ちます。何もない所では、低木として育ちます。他の樹木などがある所では、枝が、つるになってからみつきます。この性質を利用して、クマヤナギを栽培する場合には、柵などにからませることが多いです。
 日本では、栽培されることは、少ないです。北海道から九州の野山に、自生します。
 欧米では、観賞用に栽培されます。花よりも、主に果実を観賞します。クマヤナギの花は、小さく、目立たないからです。果実は美しく、赤色から黒色に熟します。
 日本で、クマヤナギが利用されないわけではありません。クマヤナギの果実は、食べられます。けれども、果物として栽培されるほどには、なりませんでした。野山で遊ぶ子供のおやつ程度です。最近は、そんな利用法も、少ないでしょうね。
 昔は、クマヤナギの「つる」も、利用したといいます。縄の代わりなどにされたそうです。この利用法も、現在では、絶滅寸前でしょう。
 クマヤナギと同じ、クマヤナギ属の種は、東アジアに、多く分布します。クマヤナギ属の種は、中国では、薬用にされることが多いです。お茶にして飲んだりするそうです。
 例えば、ヒメクマヤナギという種があります。この種は、日本にも、中国にも分布します。日本では、奄美大島以南に自生します。中国では、ヒメクマヤナギの根や葉が、薬にされるそうです。何に効くのかは、調べたものの、はっきりしませんでした。図鑑↓↓↓↓↓には、クマヤナギが掲載されています。
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過去の記事でも、クロウメモドキ科の植物を取り上げています。また、果物として栽培されなくても、食用になる果実をみのらせる植物も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
エノキ? いえ、ムクノキです(2012/10/05)
これでも本名です、シャシャンボ(2012/07/20)
仲間は、地球の裏側に? アケビ(2011/10/14)
ウメモドキ? いえ、ツルウメモドキです(2009/12/25)
グミと茱萸とは、同じ? 違う?(2008/10/13)
などです。

2013年7月18日

サルスベリ

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サルスベリ 画像
和名:サルスベリ
学名:Lagerstroemia indica L.
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東京 品川区【2013.07.18】

図鑑↓↓↓↓↓には、サルスベリ掲載されています。
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2013年7月17日

町田の福猫

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ノネコ 画像
和名:ノネコ
学名:Felis catus
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東京 品川区【2013.07.09】

図鑑↓↓↓↓↓には、ノネコとしては掲載されてませんが、猫じゃらしでおなじみのエノコログサにネコも掲載されています。
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2013年7月16日

フヨウ

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フヨウ 画像
和名:フヨウ
学名:Hibiscus mutabilis L.
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東京 品川区【2013.07.09】

図鑑↓↓↓↓↓には、フヨウが掲載されています。
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2013年7月15日

巨大な深海魚とは?

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 深海は、いまだ、ヒトの手が届きにくい場所ですね。そこに棲む深海魚には、神秘性を感じます。でも、最近は、書籍やウェブサイトで、深海魚の画像が見られるようになりました。奇妙な姿の画像を、見たことがある方は多いでしょう。
 あのような画像では、誤解されやすいことがあります。深海魚の大きさが、わかりにくいのですね。怪物的な姿からして、「大型の魚が多い」と思われがちです。
 実際の深海魚は、ほとんどが、小型です。実例を挙げてみましょう。
 ハダカイワシの仲間―最も平凡な深海魚といえます―は、多くが、全長10cmにもなりません。チョウチンアンコウの一種、ペリカンアンコウは、たいてい、全長5cm未満です。鋭い牙があり、鬼のような顔のオニキンメも、全長15cmほどに過ぎません。
 中には、大型になる深海魚もいます。有名なリュウグウノツカイなどは、全長が、2mから3mになります。深海のウナギの一種、シギウナギも、全長1mを越えます。
 とはいえ、リュウグウノツカイやシギウナギは、細長い魚です。なよなよしていて、強そうには見えません。大型の深海魚には、このような種が多いです。
 その理由は、深海には、食べ物が少ないからだと考えられます。例えばマグロのように、大型で頑丈な魚は、たくさんの餌を食べなければなりません。体を維持するためです。深海で、それだけの餌を探すのは、難しいのですね。
 では、大型で頑丈な深海魚は、存在しないのでしょうか? そんなことは、ありません。
 オンデンザメというサメの一種がいます。日本の駿河湾などで、見つかっています。この種は、全長が3m以上にもなります。体型は、ずんぐりしているものの、サメらしい体型のサメです。胃の内容物から、肉食であることが確認されています。
 深海で、どうやって、こんな体を維持しているのでしょうか? これは、はっきりわかっていません。口に入る物を、手当たり次第に食べるといわれます。
 オンデンザメは、寒い海域では、浅い海でも見られます。彼らは、深海魚というよりは、寒い海に適応した魚のようです。その生態には、まだまだ、謎が多いです。図鑑↓↓↓↓↓には、ゴマオンデンザメは載っていませんが、日本近海に棲むサメが、三種ほどb>掲載されています。
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過去の記事でも、深海魚を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
深海魚には、長い名前が多い?(2013/01/21)
リュウグウノツカイは、一種ではない?(2011/12/12)
複数の科が、一つの科に? 魚の分類が変わる(2009/01/29)
本当にあった不思議なカレイの話(2008/01/25)
ラブカはなぜ「生きている化石」か?(2007/01/27)
などです。

2013年7月14日

キバナコスモス

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キバナコスモス 画像
和名:キバナコスモス
学名:Cosmos sulphureus
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東京 品川区【2013.07.09】

図鑑↓↓↓↓↓には、コスモスが掲載されています。
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2013年7月13日

ムラサキゴテン

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ムラサキゴテン 画像
和名:ムラサキゴテン
学名:Tradescantia pallida 'Purpurea'
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東京 品川区【2013.07.09】




2013年7月12日

寄生植物は、分類が難しい?

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 動物の中に、寄生するものがいるように、植物の中にも、寄生生活をするものがいます。今回は、そのような一種を取り上げましょう。ヤマウツボです。
 ヤマウツボは、葉が退化しています。普通の植物のように、地上に葉を伸ばしていません。葉は、小さくなって、地下茎に付いています。鱗【うろこ】のような感じです。
 地上に生えるのは、葉のない茎だけです。しかも、この茎は、緑色をしていません。葉緑体を持たないからです。ヤマウツボにとって、葉緑体は、必要がないのですね。葉緑体で栄養を作らなくても、他の植物から、栄養を横取りできるからです。
 ヤマウツボは、薄茶色の茎だけを、地上にぬっと出しています。そこに、薄いピンク色の小さな花が、たくさん付きます。ちょうど今ごろの季節が、花期です。葉も何もないところに、いきなり花だけが現われるわけです。植物としては、異様な光景ですね。
 このような様子は、他の寄生植物と、共通しています。例えば、ギンリョウソウも、葉が退化しており、葉緑体を持ちません。やはり、葉緑体や、葉が、必要ないからです。
 ラフレシアになると、もっと極端です。ラフレシアは、茎も、根さえも持ちません。他の植物に寄生した本体から、花だけが、地上に現われます。
 ラフレシアに比べれば、ヤマウツボのほうが、まだ、普通の植物らしさを残しています。退化しているとはいえ、葉や、地下茎を持つからです。
 これらの寄生植物には、分類学上、共通した問題があります。分類が定まっていないことです。ギンリョウソウや、ラフレシアの分類の問題については、以前、このブログで取り上げましたね。ヤマウツボにも、似た問題があります。
 ヤマウツボの場合は、伝統的には、ゴマノハグサ科ヤマウツボ属に属するとされてきました。けれども、最近は、ハマウツボ科ヤマウツボ属とされることもあります。「ハマウツボ科」説によれば、この科には、多くの寄生植物が含められます。
 前記のように、寄生植物には、葉や茎などを退化させた種が多いです。このために、分類の手がかりが少ないのですね。分類学者の悩みのタネです。図鑑↓↓↓↓↓には、ヤマウツボが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
過去の記事でも、寄生植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ラフレシアは、世界最大の花か?(2012/01/20)
緑のない植物がある?(2011/05/13)
ススキの下で、何を思う? ナンバンギセル(2010/09/10)
羽根突きの羽根の原点? ツクバネ(2006/01/04) ※ツクバネは、半寄生植物です。自分でも栄養を作りますが、地下の根で、他の植物に寄生します。
クリスマスの飾りは豊饒【ほうじょう】のしるし、ヤドリギ(2005/12/12)
などです。

2013年7月11日

特別展「深海」には、深海生物がいっぱい!

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 国立科学博物館で開催中の特別展「深海-挑戦の歩みと驚異の生きものたち-」に、行ってまいりました。話題のダイオウイカなど、見てまいりました。
 何と言っても、「深海生物図鑑」のコーナーが、圧巻です。めったに見られない深海生物の標本が、三百点以上も、並んでいます。どれも、貴重なものです。
 深海には、大型の生物が多いと思っている方が、いるかも知れませんね。最近、話題になった、ダイオウイカや、ダイオウグソクムシの印象が強いせいでしょう。
 けれども、実際には、小型の生物のほうが、ずっと多いです。実物の標本を見ると、「こんなものなの?」と、がっかりされるかも知れません。
 そんな印象を引っくり返してくれるのが、映像資料です。会場に流されている映像では、生き生きとした深海生物の姿を、見ることができます。
 中で、必見なのは、フウセンクラゲ目【もく】の一種の映像です。透明な体が、虹のように輝いて、本当に美しいです。有櫛動物門【ゆうしつどうぶつもん】に属する生物です。
 もちろん、ダイオウイカの実物標本もあります。近づいて、じっくり見られます。触手に付いた吸盤も、普通のイカより、ずっと大きいです。でも、普通のイカと同じように、ぎざぎざのリングが付いているのが、わかります。
 ダイオウイカほど目立たなくても、見るべき標本が、いくつもあります。私のお勧めは、ダイオウホウズキイカですね。ダイオウイカと同じくらい、大きくなるイカです。
 会場にあるのは、ダイオウホウズキイカの幼体です。普通のイカより、小さいくらいです。うっかりすると見逃しそうです。が、これを見逃すのは、もったいないです。
 ダイオウホウズキイカは、南極海の深海に棲みます。南極の深海とは、二重に行きにくい所ですね。このため、ダイオウホウズキイカの標本を得るのは、非常に難しいです。ダイオウイカ以上に、この標本が見られるのは、幸運です。
 その他、たくさんの深海生物に、会場で会うことができます。ここには、とても書ききれません。ぜひ、会場で、御自分の目で、確かめて下さい。

図鑑↓↓↓↓↓には、タカアシガニ、ズワイガニ、キアンコウなどの深海生物が掲載されています。
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特別展「深海」については、以下のサイトに、情報があります。
特別展「深海」(国立科学博物館の公式サイト内ページ)
特別展「深海」公式サイト


 過去の記事でも、深海の生物について、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
タカアシガニは、世界最大のカニ?(2009/1/30)
マッコウクジラは人間を襲うか?(2007/3/19)
世界最大のイカは、ダイオウイカではない?(2007/2/23)
深海のイカ、続々と生態を解明中(2007/2/23)
ダイオウイカは食べられない。残念!(2005/10/20)

などです。

2013年7月10日

ニホンヒキガエル

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ニホンヒキガエル 画像
和名:ニホンヒキガエル
学名:Bufo japonicus
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東京 品川区【2013.07.06】

図鑑↓↓↓↓↓には、ニホンヒキガエルが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-



2013年7月 9日

フジ

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フジ豆果 画像
和名:フジ
学名:Wisteria floribunda (Willd.) DC.
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東京 港区【2013.07.05】

図鑑↓↓↓↓↓には、フジが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-



2013年7月 8日

寄生虫に寄生する生き物がいる?

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 寄生虫という言葉は、少し、怖く感じる方が多いでしょうね。「自分が寄生されたら......」と、思ってしまうからでしょう。ありがたいことに、現在の日本人には、健康に害を及ぼす寄生虫がつくことは、ほとんどありません。
 けれども、生物全体を見ると、事情が違います。普通の人が思う以上に、寄生虫(寄生生物)が、非常に多いのです。野生の生物で、寄生虫を持たないものは、まず、いないと言ってよいほどです。寄生虫自身も、例外ではありません。
 寄生虫自身にも、寄生する生物がいることがあります。多くの寄生虫は、小さなものなのに、そんなことが、あり得るのですね。「寄生虫の寄生虫」は、とても小さなものということになります。実際、肉眼では見えない大きさの寄生生物が、多いです。
 そんなに小さくなると、寄生虫というより、寄生生物と呼ぶほうが、ふさわしいですね。微生物まで含めれば、「寄生生物の寄生生物」は、膨大な種がいると考えられます。
 寄生生物に、さらに寄生する生物がいる状態を、「超寄生」と呼びます。前記のように、超寄生する寄生生物には、顕微鏡的な、小さなものが多いです。肉眼で、その状態を観察できることは、少ないです。
 数少ない例外を、挙げてみましょう。カクレガニと、フクロムシとの例です。
 カクレガニとは、二枚貝に寄生する、小さなカニの仲間です。カクレガニ上科に属するカニたちです。オオシロピンノなどの種があります。アサリやハマグリを食べていると、殻の中に、小さなカニがいることがありますね。あれが、カクレガニです。
 フクロムシとは、カニと同じ甲殻類に属する生き物です。以前、このブログで取り上げましたね(宿主をあやつる、フクロムシの驚異(2011/10/17))。カニやエビに寄生する生き物です。カクレガニの仲間にも、寄生することがあります。
 例えば、アサリに寄生したカクレガニに、フクロムシが寄生したら、フクロムシは「超寄生」したことになります。カクレガニにしてみれば、アサリの中でぬくぬく暮らすはずだったのに、フクロムシに栄養を取られるわけです。何とも、皮肉な関係ですね。図鑑↓↓↓↓↓には、マルボシヤドリバエ、クロバネツリアブ、トゲアリなどの寄生生物が掲載されています。
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過去の記事でも、寄生する生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ヒトデを泣かせる貝がいる?(2012/02/13)
宿主をあやつる、フクロムシの驚異(2011/10/17)
恐るべき?社会寄生、トゲアリ(2010/07/12)
ハリガネムシ(針金虫)は、ヒトに寄生する?(2008/08/27)
キチョウの雄(オス)が雌(メス)になる?(2007/09/03)
などです。

2013年7月 7日

コムラサキ

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コムラサキ 画像
和名:コムラサキ
学名:Callicarpa dichotoma (Lour.) K.Koch
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東京 港区【2013.07.05】

図鑑↓↓↓↓↓には、コムラサキが掲載されています。
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2013年7月 6日

アガパンサス

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アガパンサス 画像
和名:アガパンサス
学名:Agapanthus africanus
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東京 港区【2013.07.05】



2013年7月 5日

オガタマノキは、招霊の木?

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 日本で、神事に使われる木といえば、サカキ(榊)ですね。神社に植えられることも、多いです。ヒサカキ―サカキと同じく、ツバキ科です―も、神事に使われます。以前、このブログで、触れましたね(サカキ(榊)は、神さまの木?(2008/12/22))。
 サカキやヒサカキ以外にも、神事に使われる木が、いくつかあります。オガタマノキが、その一種です。モクレン科オガタマノキ属に属します。
 オガタマノキとは、不思議な響きの種名ですね。この名そのものが、神事に使うことを表わすといわれます。「おがたま」とは、「おぎたま」の訛りだというのです。
 「おぎたま」とは、漢字で、「招霊」と書きます。文字どおり、「霊を招く」という意味です。「神さまの霊を招く木」=「おぎたまの木」が、オガタマノキになった、という説があります。このため、漢字名を「招霊木」と書かれることがあります。
 これには、異説もあります。オガタマノキの漢字名も、必ずしも、「招霊木」ではありません。「小賀玉の木」などと書かれることもあります。
 異説の一つに、「おがたま」の「おが」は、「小香」で、「たま」は、丸い果実を指す、という説があります。この説によれば、神さまとは、関係のない名ですね。「小香」は、花に芳香があることを指すと考えられます。
 他に、「おがみたまの木」が、オガタマノキになった、という説もあります。「おがみたま」とは、「拝み魂」の意味です。「魂を拝む木」だとすれば、これも、神事に使う木に、ふさわしい名ですね。
 けれども、なぜ、数ある木の中から、オガタマノキが神事に使われるのかは、わかっていません。常緑であることが関係するのは、確かでしょう。サカキやヒサカキも、常緑です。冬でも青々とした木は、生命力の象徴に見えますよね。
 偶然の一致かも知れませんが、興味深いことがあります。オガタマノキに近縁な、キンコウボク(金厚朴)という種も、神聖な木とされるのです。ただし、それは、インドや東南アジアでのことです。ひょっとしたら、何か、つながりがあるのかも知れませんね。
図鑑↓↓↓↓↓には、オガタマノキに近縁な、トウオガタマ(別名カラタネオガタマ)が掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
過去の記事でも、神事や仏事に使われる木を取り上げています。また、オガタマノキと同じモクレン科の植物も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
木蓮、木蘭、どちらが正しい?(2011/04/08)

シキミ(樒)は、なぜ、仏事に使う?(2010/09/17)
サカキ(榊)は、神さまの木?(2008/12/22)
などです。

2013年7月 4日

ハンゲショウ

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ハンゲショウ 画像
和名:ハンゲショウ
学名:Saururus chinensis (Lour.) Baill.
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東京 品川【2013.06.30】

図鑑↓↓↓↓↓には、ハンゲショウが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-





2013年7月 3日

御苑の福猫

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御苑の福猫 ノネコ 画像
和名:ノネコ
学名:Felis catus
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東京 新宿【2013.06.15】



2013年7月 2日

ビワ

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和名:ビワ
学名:Eriobotrya japonica (Thunb.) Lindl.
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東京 新宿【2013.06.15】

図鑑↓↓↓↓↓には、ビワが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-




2013年7月 1日

宮古島の生き物の謎

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 南西諸島に、毒ヘビのハブがいることは、多くの方が御存知でしょう。でも、すべての島に、ハブがいるわけではありません。いる島と、いない島とがあります。
 例えば、宮古島をはじめとする宮古諸島には、ハブは分布しません。宮古諸島は、沖縄本島を中心とした沖縄諸島と、石垣島や西表島を含む八重山諸島とに挟まれています。
 沖縄諸島には、ハブ―ホンハブとも呼ばれます―が分布します。八重山諸島には、ホンハブに近縁なサキシマハブが分布します。なのに、間にある宮古諸島には、ホンハブも、サキシマハブも、分布しません。なぜでしょうか?
 これは、南西諸島の成り立ちに関係があると考えられています。以前、このブログで、これについて触れましたね(ハブが知る? 南西諸島の成立の秘密(2010/11/5))。
 宮古諸島は、過去に、海に沈んでいたことがあるとされます。海面が、現在より高かった時期が、あったのですね。宮古島などは、全体的に標高が低いため、完全に水没したのではといわれます。その時期に、ハブの仲間が絶滅したのだろうというわけです。
 ところが、この説では、説明できないことがあります。宮古島には、ミヤコカナヘビ、ミヤコヒバァ、ミヤコサワガニなどの生き物が、分布することです。
 ミヤコカナヘビは、ヘビと付いても、ヘビではありません。トカゲの一種です。世界中で、宮古諸島にしか分布しない、固有種です。緑色をした、細長いトカゲです。
 ミヤコヒバァは、ヘビの一種です。ハブの仲間と違って、毒は持ちません。細くて、黒っぽくて、小柄なヘビです。宮古島の固有種です。
 ミヤコサワガニも、やはり、世界中で、宮古島にしかいない種です。陸の淡水域に棲む、サワガニの一種です。前の二種と同じく、自力で海を渡ることは、できません。
 島が水没したことで、(海を渡れない)ハブの仲間が絶滅したのなら、これらの生き物も、絶滅するはずですよね? 実際には、ハブの仲間だけが、いません。
 この謎は、いまだに、解けていません。ハブの仲間と、例えば同じヘビのミヤコヒバァとの運命を分けたのは、何でしょう? 研究成果が、待ち遠しいですね。図鑑↓↓↓↓↓には、ハブ(ホンハブ)やサキシマハブが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
過去の記事でも、南西諸島に分布するヘビを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ハタが、絶滅の危機に?(2012/09/10)ハタが、絶滅の危機に?(2012/09/10)
小笠原諸島のトカゲたち(2011/09/26)
大陸とのつながりを示す? ナミエガエル(2011/06/27)
アンモナイトが生きている?(2011/05/30)
日本の本土にも、ヤマネコがいた?(2011/04/04)
などです。