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2013年7月 1日

宮古島の生き物の謎

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 南西諸島に、毒ヘビのハブがいることは、多くの方が御存知でしょう。でも、すべての島に、ハブがいるわけではありません。いる島と、いない島とがあります。
 例えば、宮古島をはじめとする宮古諸島には、ハブは分布しません。宮古諸島は、沖縄本島を中心とした沖縄諸島と、石垣島や西表島を含む八重山諸島とに挟まれています。
 沖縄諸島には、ハブ―ホンハブとも呼ばれます―が分布します。八重山諸島には、ホンハブに近縁なサキシマハブが分布します。なのに、間にある宮古諸島には、ホンハブも、サキシマハブも、分布しません。なぜでしょうか?
 これは、南西諸島の成り立ちに関係があると考えられています。以前、このブログで、これについて触れましたね(ハブが知る? 南西諸島の成立の秘密(2010/11/5))。
 宮古諸島は、過去に、海に沈んでいたことがあるとされます。海面が、現在より高かった時期が、あったのですね。宮古島などは、全体的に標高が低いため、完全に水没したのではといわれます。その時期に、ハブの仲間が絶滅したのだろうというわけです。
 ところが、この説では、説明できないことがあります。宮古島には、ミヤコカナヘビ、ミヤコヒバァ、ミヤコサワガニなどの生き物が、分布することです。
 ミヤコカナヘビは、ヘビと付いても、ヘビではありません。トカゲの一種です。世界中で、宮古諸島にしか分布しない、固有種です。緑色をした、細長いトカゲです。
 ミヤコヒバァは、ヘビの一種です。ハブの仲間と違って、毒は持ちません。細くて、黒っぽくて、小柄なヘビです。宮古島の固有種です。
 ミヤコサワガニも、やはり、世界中で、宮古島にしかいない種です。陸の淡水域に棲む、サワガニの一種です。前の二種と同じく、自力で海を渡ることは、できません。
 島が水没したことで、(海を渡れない)ハブの仲間が絶滅したのなら、これらの生き物も、絶滅するはずですよね? 実際には、ハブの仲間だけが、いません。
 この謎は、いまだに、解けていません。ハブの仲間と、例えば同じヘビのミヤコヒバァとの運命を分けたのは、何でしょう? 研究成果が、待ち遠しいですね。図鑑↓↓↓↓↓には、ハブ(ホンハブ)やサキシマハブが掲載されています。
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過去の記事でも、南西諸島に分布するヘビを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ハタが、絶滅の危機に?(2012/09/10)ハタが、絶滅の危機に?(2012/09/10)
小笠原諸島のトカゲたち(2011/09/26)
大陸とのつながりを示す? ナミエガエル(2011/06/27)
アンモナイトが生きている?(2011/05/30)
日本の本土にも、ヤマネコがいた?(2011/04/04)
などです。

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