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2013年8月 5日

アリの巣に、居候【いそうろう】がいる?

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 アリは、どんな人でも知っている昆虫ですね。住宅地でも、普通に見られます。けれども、そのわりに、わかっていることが少ない昆虫でもあります。
 例えば、アリの巣の中に、アリではない種の昆虫も棲むことを、御存知でしょうか?
 近年の研究によれば、多くの種の昆虫が、アリと同居しています。有名なのは、一部のチョウ(蝶)の幼虫ですね。クロシジミの幼虫などが、アリの巣で暮らします。
 アリと同居するのは、チョウの仲間(鱗翅目【りんしもく】、または、チョウ目【もく】)ばかりではありません。甲虫目【こうちゅうもく】、ハエ目【もく】、バッタ目【もく】、ハチ目【もく】、シミ目【もく】など、多岐にわたる分類グループがいます。
 アリの巣に、アリと同居する昆虫たちを、好蟻性【こうぎせい】昆虫と呼びます。好蟻性昆虫の研究は、まだまだ、発展途上です。観察が難しい、アリの巣の中にいるからです。そのうえ、小型の種が多いことも、観察の難しさに拍車をかけています。
 中には、アリよりも大きくて、比較的、観察しやすい種もいます。アリスアブの仲間などが、そうです。アリスアブとは、ハエ目【もく】ハナアブ科アリスアブ亜科に属する種の総称です。アリノスアブと呼ばれることもあります。
 アリスアブは、幼虫が、アリの巣に棲みます。大きさは、種によります。終齢幼虫(幼虫の最終段階)では、棲んでいる巣のアリよりも、たいてい、大きくなります。
 アリスアブの幼虫は、一見、昆虫に見えません。半球形の、ぽてっとした形です。体に区切りがなく、どこに頭があるのかさえ、わかりません。ナメクジの仲間のように見えます。実際、最初に発見された時には、ナメクジの類だとされたようです。
 のちに、それは、アブの幼虫だとわかりました。羽化して、成虫になると、普通のアブの姿になります。アブだとわかってからも、幼虫が、アリの巣で、何を食べているのか、長い間、不明でした。最近になって、アリの幼虫を食べるとわかりました。
 巣内に、恐ろしい敵がいるのに、アリは、アリスアブの幼虫を攻撃しません。なぜ、このようなことが起こるのかは、これからの研究課題です。
図鑑↓↓↓↓↓には、アリの仲間のクロオオアリ、クロヤマアリ、トゲアリが載っています。また、アリスアブに近縁なハナアブ科の種も、四種ほどが掲載されています。
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過去の記事でも、アリや、アリと共生する生き物を取り上げています。また、アリスアブに近縁なハナアブを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アリとアブラムシとシジミチョウとの関係は?(2013/04/08)
刺すアリがいる?(2013/04/01)
恐るべき?社会寄生、トゲアリ(2010/07/12)
アリが、植物に登るのは、何のため?(2010/04/16
ミツバチのそっくりさん、ハナアブ(2006/03/10)
などです。

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