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2013年8月19日

アカゲラ? いえ、オオアカゲラです

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 日本には、十種ほどのキツツキの仲間が分布します。キツツキ科の鳥たちですね。「木つつき」の名のとおり、どの種も、嘴【くちばし】で、木に穴を開けます。それは、食べ物を取るためだったり、巣穴を掘るためだったりします。
 同じように見えても、種によって、生態や姿に違いがあります。例として、アカゲラと、オオアカゲラとを挙げてみましょう。両種は、日本を含むユーラシア大陸に分布します。
 アカゲラと、オオアカゲラとは、姿が似ています。どちらも、背が黒く、腹は白く、下腹部が赤褐色です。雄の頭部が、赤いです。雌の頭部は、どちらの種も黒いです。
 目立つ違いとして、オオアカゲラのほうが、体が大きいです。雄の頭部の赤い部分も、大きいです。下腹部の赤褐色の部分も、オオアカゲラのほうが、広いです。
 生態を見ると、アカゲラと、オオアカゲラとの差が、際立ちます。オオアカゲラのほうが、巣穴の高さが、圧倒的に高いのです。これは、日本に棲む他のキツツキと比べても、そうです。オオアカゲラは、木の10m以上の高さに、巣穴を作ります。
 縄張りの広さも、アカゲラより、オオアカゲラのほうが、ずっと広いです。このために、同じ面積でも、オオアカゲラのほうが、棲める数が少ないです。実際、アカゲラのほうが、オオアカゲラよりも、はるかに個体数が多いと推定されています。
 じつは、オオアカゲラの数は、他種の鳥の数に、大きく関係するといわれます。ブッポウソウという鳥です。この種は、キツツキ科ではありません。ブッポウソウ科です。
 ブッポウソウは、キツツキと違い、自分で木に巣穴を掘ることができません。キツツキが使った後の巣穴を、再利用します。ブッポウソウは、体の大きさがオオアカゲラと近いため、主に、オオアカゲラの巣穴を再利用すると考えられています。
 このために、オオアカゲラの巣穴が減れば、ブッポウソウの巣作りする場所が、減ることになります。巣を作れなければ、当然、ブッポウソウの数は、減りますね。
 近年、日本で繁殖するブッポウソウの数が減ったのは、オオアカゲラが減ったためかも知れません。生態系を、まるごと保護することが、大切だとわかりますね。
図鑑↓↓↓↓↓には、オオアカゲラ、アカゲラ、ブッポウソウが掲載されています。
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過去の記事でも、キツツキの仲間や、キツツキと紛らわしい鳥を取り上げています。また、ブッポウソウも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
鳥の足の形は、どんなふう?(2012/05/07)
ノグチゲラは、キツツキ科か?(2010/01/04)
ゴジュウカラは、シジュウカラより年上?(2009/12/11)※ゴジュウカラは、キツツキと同じように木の幹に止まりますが、キツツキ科ではありません。
勘違いで名が付いた? ブッポウソウ(2009/06/29)
街中のキツツキ? コゲラ(2009/01/12)
などです。

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