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2013年9月30日

夏鳥と冬鳥と、どちらが多い?

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 鳥の仲間は、よく、渡りをしますね。日本にも、たくさんの渡り鳥がやってきます。大まかに分ければ、渡り鳥には、夏鳥、冬鳥、旅鳥の三種類があります。
 夏鳥とは、春に日本に来て、夏に繁殖し、秋に去ってゆく鳥です。冬鳥とは、秋に日本に来て、冬を過ごし、春に去る鳥です。冬鳥は、日本で繁殖しません。旅鳥とは、日本に長期滞在せず、春と秋の渡りの途中にだけ、寄る鳥です。
 夏鳥にとっては、日本が生まれ故郷です。けれども、寒い季節には、故郷を離れます。その理由は、寒さに弱かったり、冬には得にくい食べ物―昆虫など―を食べていたりするからでしょう。南の国へ、避寒に行くわけです。夏に日本へ避暑に来る、ともいえます。
 冬鳥は、夏鳥と逆です。日本より寒い北の国で、夏に繁殖します。秋になると、生まれ故郷の寒さを避けて、日本に渡ってきます。日本の冬でも充分に寒いですが、冬鳥にとっては、暖かい所に来ているわけです。夏には、北国へ、繁殖と避暑に行きます。
 ここまで読めば、おわかりでしょう。日本の冬鳥は、日本より北の国にとっては、夏鳥です。日本の夏鳥は、日本より南の国では、冬鳥です。夏鳥や冬鳥という呼び名は、相対的なものです。同じ種でも、土地によって、夏鳥・冬鳥が、入れ替わります。
 同じ土地だけを見ても、夏鳥・冬鳥が、絶対的なわけではありません。夏鳥だと思われていた鳥が、冬じゅう、滞在し続けることもあります。例えば、アマサギ、コチドリ、ツバメなどの夏鳥は、日本で越冬することがあるのを、観察されています。
 普通は冬鳥なのに、日本で繁殖する(ことがある)種もいます。カンムリカイツブリ、タゲリ、ミヤマホオジロなどが、そうです。
 旅鳥の場合は、冬じゅう居着いて、冬鳥になったり、逆に、夏に居着いて、繁殖したりすることがあります。ダイゼン、ムナグロ、ミヤコドリなどは、冬鳥になる例が観察されています。アカアシシギ、アジサシなどは、夏に繁殖することもある旅鳥です。
 日本では、夏鳥となる種よりも、冬鳥となる種のほうが、多いです。つまり、日本には、南方系の鳥よりも、北方系の鳥が多いです。鳥類に限っては、北国の影響が強いのですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、たくさんの日本の渡り鳥が掲載されています。
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過去の記事でも、渡り鳥について、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。

最長距離を渡る鳥は?(2012/7/9)
白いガンや黒いガンがいる?(2012/1/30)
「くいな叩く」のクイナとは?(2010/5/17)

長距離飛行のチャンピオン? シギとチドリ(2010/4/5)
夏鳥か、冬鳥か? シメ(2010/3/1)
などです。


2013年9月29日

ジュウジナガカメムシ

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ジュウジナガカメムシ 画像
和名:ジュウジナガカメムシ 
学名:Tropidothorax cruciger
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長野 立科【2013.09.05-07】




2013年9月28日

サラシナショウマ

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サラシナショウマ 画像
和名:サラシナショウマ 
学名:Cimicifuga simplex(DC.) Wormsk. ex Turcz.
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長野 立科【2013.09.05-07】


図鑑↓↓↓↓↓には、サラシナショウマが掲載されています。
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2013年9月27日

ハンゴンソウとは、どんな意味の名前?

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 生き物の種名には、ぱっと聞いただけでは、意味がわからないものがありますね。今回は、そのような種名を持つ植物を取り上げましょう。ハンゴンソウです。
 ハンゴンソウは、日本に自生する野草です。中部地方以北に見られます。キク科キオン属に属する一種です。夏から秋にかけて、黄色い花を咲かせます。
 ハンゴンソウの「ソウ」は、すぐに意味がわかりますね。「草」の意味です。
 では、「ハンゴン」のほうの意味は、何でしょうか? 漢字で書けば、「反魂」です。反魂とは、魂【たましい】が返ってくるという意味です。つまり、「生き返る」ことです。
 「反魂草」とは、いかにも、いわくありげな種名ですね。もともとは、ある薬草に付けられた名前だったようです。その薬草を使えば、死にそうな病人も生き返るほどの薬効があったといいます。ハンゴンソウには、そんな薬効があるのでしょうか?
 残念ながら、ありません。じつは、「反魂草」の名は、誤解によって付けられました。中国で、まったく別の薬草に付けられたのを、誤って、日本で、現在のハンゴンソウに付けられてしまいました。それが、定着してしまったのですね。
 歌舞伎に詳しい方は、反魂と聞いて、「反魂香【はんごんこう】」を思い浮かべるかも知れませんね。歌舞伎の演目に、『傾城【けいせい】反魂香』があります。この名にある反魂香とは、そのお香をたけば、死者の姿が見えるという魔法のアイテムです。
 こちらの反魂香とも、ハンゴンソウは、関係はありません。
 ハンゴンソウと似た種として、オオハンゴンソウ(大反魂草)があります。ハンゴンソウと同じ季節に、同じく、黄色い花を咲かせます。キク科オオハンゴンソウ属に属する一種です。ハンゴンソウとは、科が同じで、属が違います。
 オオハンゴンソウは、外来種です。本来、日本には、自生しませんでした。原産地は、北米です。現在は、日本全国にはびこっています。繁殖力が旺盛だからです。
 花が美しくとも、オオハンゴンソウがはびこるのは、問題です。ハンゴンソウなどの在来種を、駆逐しかねないと、心配されています。
図鑑↓↓↓↓↓には、ハンゴンソウが掲載されています。
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過去の記事でも、ハンゴンソウと同じキク科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ヤブタバコは、タバコの仲間か?(2013/2/9)
ヤクシソウ(薬師草)の語源は?(2013/1/25)
ノボロギクは、キオン属か? サワギク属か?(2012/12/28)
リュウノウギクのリュウノウ(竜脳)とは?(2011/12/23)
一つの種に、二種の花? センボンヤリ(2011/9/23)
などです。

2013年9月26日

キンレンカ

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キンレンカ 画像
和名:キンレンカ 
学名:Tropaeolum majus
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長野 立科【2013.09.05-07】



2013年9月25日

キオン

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キオン 画像
和名:キオン 
学名:Senecio nemorensis
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長野 立科【2013.09.05-07】




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キオン 画像
和名:キオン 
学名:Senecio nemorensis
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長野 立科【2013.09.05-07】




2013年9月24日

マダラカマドウマ

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マダラカマドウマ 画像
和名:マダラカマドウマ 
学名:Diestrammena japonica
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長野 立科【2013.09.05-07】


図鑑↓↓↓↓↓には、マダラカマドウマが掲載されています。
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2013年9月23日

フナクイムシ(船食虫)は、船を食べる?

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 世界の海には、「船を食べる」生き物がいます。フナクイムシです。
 フナクイムシと呼ばれる生き物には、多くの種があります。日本近海には、二十種ほどが分布するとされています。フナクイムシ、ヤツフナクイムシなどの種です。
 どうやって、船を食べるのでしょうか? フナクイムシが食べるのは、海の木造船だけです。木造船の底に、小さな穴を開けて、食い入ります。フナクイムシは、シロアリのように、木を食べる生き物なのです。これは、驚異的なことですね。
 海中には、木が生えません。ヒトが船を作る前、フナクイムシは、どうやって生きていたのでしょう? おそらく、偶然に流されてくる流木を食べていたと考えられます。
 そのようなことは、そう多くあるものではありません。もともとのフナクイムシは、わずかな流木を頼りに、細々と生きていたのでしょう。そこへ、ヒトが現われました。
 ヒトが、木で船を作ったことは、フナクイムシにとって、大変な幸運でした。突然、たくさんの食べ物が、海に浮かぶようになったのです。フナクイムシたちは、爆発的に増えたでしょう。船に穴を開けるために、ヒトからは、憎まれる生き物となりました。
 フナクイムシの外見は、細長い虫のようです。木材に食い入った、頭の方に、固い部分があります。この固い部分は、二枚の貝殻です。じつは、フナクイムシは、二枚貝の一グループ(フナクイムシ科)なのです。大ざっぱに言えば、アサリやシジミの仲間です。
 フナクイムシは、木材を食べるために、特殊な形に進化しました。木材の中で暮らすため、体を、貝殻で守る必要がありません。貝殻は、もっぱら、木材を削る道具になりました。そのために、頭の方にだけ、小さな貝殻が付いています。
 なぜ、こんな特殊な進化をしたのでしょうか? ヒントは、フナクイムシ科に近縁な、ニオガイ科の二枚貝にあるかも知れません。「穴を掘る」点が、共通します。
 ニオガイ科の種には、いくつか、海岸の岩に、穴を開けて棲むものがいます。中には、木材に穴を開けて棲む種もいます。最初は、隠れ家として穴を掘っていたものが、食べ物としても利用するようになれば......フナクイムシの出来上がりですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、フナクイムシは載っていません。そのかわり、日本近海に棲む二枚貝が、十種ほどが掲載されています。
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過去の記事でも、海の船に付着する生き物を取り上げています。また、二枚貝の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。

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命名の傑作、ツキヒガイ(月日貝)(2011/9/19)
ムール貝やパーナ貝とは、どんな貝?(2008/12/12)
フジツボは富士壷? 藤壷?(2008/9/29)
などです。

2013年9月22日

イチモンジセセリ

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イチモンジセセリ 画像
和名:イチモンジセセリ 
学名:Parnara guttata guttata
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長野 立科【2013.09.05-07】


図鑑↓↓↓↓↓には、イチモンジセセリが掲載されています。
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2013年9月21日

日本のアザミの秘密

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 国立科学博物館へ行ってまいりました。現在、ここでは、小企画展「日本のアザミの秘密」を開催しています。それを見てまいりました。
 小規模で、地味な展覧会です。けれども、じっくり見ると、新しい発見が、たくさんあります。パネルの解説を、ていねいに読んでみましょう。
 アザミという植物は、おそらく、誰もが御存知でしょう。棘だらけで、赤紫の花が咲く植物ですね。専門的には、キク科アザミ属に属する種を、アザミと総称します。
 日本には、アザミの種は、どれくらいあると思いますか? なんと、百五十種以上もあります! しかも、まだ、発見されていない種があると考えられています。
 例えば、会場には、テシオアザミという一種の標本が展示されています。これは、二〇一三年九月、つまり今月に記載されたばかりの種です。発見されたて、ほやほやです。
 三十年ほど前には、日本のアザミは、六十種ほどだとされていました。それが、百五十種以上にも急増したのは、近年、研究が進んだからです。国立科学博物館が、いろいろな人たちと協力しながら、研究を進めてきました。その成果が、会場で見られます。
 狭い国土に、なぜ、百五十以上もの種があるのでしょうか? その答えは、会場にあります。ちなみに、日本よりずっと広いユーラシア大陸では、そんなにたくさんの種は、確認されていません。不思議ですよね? ぜひ、会場で、答えを確かめて下さい。
 発見されて間もない一種に、ハッタチアザミがあります。変わった種名ですね。福島県いわき市の波立【はったち】海岸という所で発見されたため、この種名になりました。
 ハッタチアザミは、世界中のうち、福島県いわき市にしか、分布が確認されていません。そんなハッタチアザミを、東日本大震災の津波が襲いました。
 津波により、海岸のハッタチアザミは、消えてしまいました。幸いなことに、内陸に生えているものは、被害をまぬがれました。今、ハッタチアザミは、地元の人々の手厚い保護を受けています。このようなハッタチアザミの様子も、会場で紹介されています。
 展覧会を見れば、日本が、世界に誇る「アザミの王国」であると、わかるでしょう。



 企画展「日本のアザミの秘密」の情報は、以下のページにあります。
日本のアザミの秘密(国立科学博物館の公式サイト内ページ)

図鑑↓↓↓↓↓には、キク科アザミ属の植物が、五種ほどが掲載されています。
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過去の記事でも、現在見られる生き物関係の展覧会を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
魚類図鑑の革命を起こした人とは?(2013/8/21)
日本の誇るべき『大日本魚類画集』(2013/8/15)
特別展「深海」には、深海生物がいっぱい!(2013/7/11)などです。


2013年9月20日

ユリ科は、大分裂中?

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 ユリは、多くの国で、親しまれている植物ですね。花が美しく、観賞用になります。それ以外に、食用にもされますし、薬用にされることもあります。
 ユリ科の中の、ユリ属に属する種が、ユリと総称されます。観賞用に栽培される種は、ほとんどが、この属に属します。ヤマユリ、テッポウユリ、スカシユリなどですね。
 ユリ科は、もとは、とても大きな科でした。何千もの種が、属していました。その中には、人間に利用される種が、多く含まれました。
 例えば、観賞用の種では、チューリップ、スズラン、イヌサフラン、スイセン、ギボウシ、ヒアシンス、ニッコウキスゲなどがあります。食用にされる種では、アスパラガス、カタクリ、ネギ、アロエ、アマドコロ、ノカンゾウなどがあります。
 ところが、この巨大なユリ科は、解体されつつあります。多くの種が、ユリ科から分離されて、別の科に入れられています。研究が進んで、これまでの分類が、そぐわなくなってきたからです。現在のユリ科は、かつてより、ずいぶん小さくなりました。
 けれども、ユリ科の分類は、まだ、揺れています。同じ種でも、図鑑やウェブサイトにより、まったく違う科に属するとされていることが、珍しくありません。
 いくつか、例を挙げてみましょう。イヌサフランは、現在は、イヌサフラン科とされることが多いです。スイセンは、ヒガンバナ科とされることが多いです。ヒアシンスは、ヒアシンス科とされたり、キジカクシ科とされたりします。
 アスパラガスも、現在は、キジカクシ科とされますね。ネギは、ネギ科とされます。アロエは、アロエ科とされたり、ツルボラン科とされたりします。アマドコロは、スズラン科とされたり、キジカクシ科とされたりします。
 小さくなったユリ科の中に、残った種もあります。ユリ属の種や、カタクリや、チューリップは、今でも、(新しい分類での)ユリ科とされます。
 ややこしいことに、以上に挙げた種は、すべて、いまだに、ユリ科とされることも多いです。図鑑に「ユリ科」とある植物は、分類を疑ってかかるほうが、良さそうですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、旧来のユリ科とされる種が、三十種以上が掲載されています。


過去の記事でも、ユリ科とされる(された)種を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
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サユリとは、どんなユリ(百合)?(2012/7/27)

分類が混乱中、ギボウシ(擬宝珠)(2011/7/29)
聖書に登場? アロエ(2010/12/24)
忘れ草【わすれぐさ】とは、どんな植物?(2010/8/25)
スズラン(鈴蘭)は、ランではない?(2010/5/7)
などです。


2013年9月19日

ワルナスビ

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ワルナスビ 画像
和名:ワルナスビ 
学名:Solanum carolinense L.
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東京 新宿【2013.09.03】


図鑑↓↓↓↓↓には、ワルナスビが掲載されています。
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2013年9月18日

ヤブミョウガ

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ヤブミョウガ 画像
和名:ヤブミョウガ 
学名:Pollia japonica Thunb.
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東京 新宿【2013.09.03】


図鑑↓↓↓↓↓には、ヤブミョウガが掲載されています。
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2013年9月17日

御苑の福猫

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御苑の福猫 ノネコ 画像
和名:ノネコ 
学名: Felis catus
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東京 新宿【2013.09.03】



2013年9月16日

昆虫か? 妖怪か? チャタテムシ

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 生き物の分類は、時として、大きく変わります。それは、生物学が、進歩しているためです。研究が進んで、これまでの分類が、不合理だとわかることがあるのですね。
 近年、大きく分類が変わった例を、挙げてみましょう。チャタテムシです。
 チャタテムシは、昆虫の中の、一グループです。かつては、昆虫綱【こんちゅうこう】チャタテムシ目【もく】という分類グループに、まとめられていました。小さな種ばかりなので、目撃するのが難しいです。普通の人には、ほとんど知られない昆虫です。
 以前から、チャタテムシ目は、シラミ目【もく】と近縁だといわれていました。最近の研究により、「チャタテムシ目とシラミ目とは、目【もく】を分けるほどの差はない」とわかってきました。このため、チャタテムシ目とシラミ目とは、廃止されつつあります。
 二つの目を合わせて、咀顎目【そがくもく】という分類グループが作られました。チャタテムシの仲間と、シラミの仲間とは、両方とも、ここに入れられています。
 咀顎目の中での分類は、まだ、定まっていません。以前のチャタテムシ目に属していた種が、すべて同じグループに属することはないだろうと考えられています。かつてのチャタテムシ目には、外見が似るだけで、系統が遠いもの同士が、含まれていました。
 ところで、チャタテムシとは、変わった名ですね。これは、スカシチャタテという種の習性に、由来します。スカシチャタテは、昔の日本家屋に、よく棲んでいる虫でした。体長が3mmほどしかないのに、「音を立てる」ことで、知られていました。
 スカシチャタテの音は、茶筅【ちゃせん】でお茶を立てる音に似るそうです。このため、チャタテムシ(茶立虫)という名が付きました。スカシチャタテが、障子【しょうじ】に止まって音を立てると、障子紙に共鳴して、体のわりに、大きな音になります。
 音の正体が、スカシチャタテだとわかるまでは、妖怪が立てる音だと思われました。スカシチャタテの別名として、「小豆【あずき】洗い」や「隠れ座頭」といった、妖怪の名前が伝わっています。他に、「ほとけのささやき」という別名もあります。虫の音を、仏さまのささやきと聞くとは、信仰心の篤い、昔の人らしいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、チャタテムシの仲間は載っていません。そのかわり、日本に分布する昆虫が、400種ほどが掲載されています。
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過去の記事でも、大きく分類が変わった生き物を取り上げています。また、妖怪の正体とされる生き物も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ハオリムシ(羽織虫)の分類は?(2012/12/10)
脊索【せきさく】動物と、脊椎【せきつい】動物とは、違う? 同じ?(2012/10/15)
カワウソは、河童【かっぱ】の正体?(2010/8/16)
海の妖怪ジェニー・ハニヴァー、その正体は?(2009/8/26)
実盛虫【さねもりむし】の主体は、ウンカ?(2008/8/6)
などです。



2013年9月15日

フウ

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フウ 画像
和名:フウ 
学名: Liquidambar formosana
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東京 新宿【2013.09.03】



2013年9月14日

ハナミズキ

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ハナミズキ 画像
和名:ハナミズキ 
学名:Cornus florida L.
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東京 新宿【2013.09.03】


図鑑↓↓↓↓↓には、ハナミズキが掲載されています。
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2013年9月13日

シュウカイドウとベゴニアとは、同じ? 違う?

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 秋に花咲く園芸植物の一種に、シュウカイドウ(秋海棠)がありますね。薄桃色の花が、なまめかしさを感じさせます。少しゆがんだハート型の葉も、面白いですね。
 種名といい、姿といい、シュウカイドウは、和風の植物に見えます。でも、日本の原産ではありません。中国の原産です。江戸時代に、中国から、観賞用に移入されました。
 シュウカイドウは、シュウカイドウ科シュウカイドウ属に属する一種です。同じシュウカイドウ属には、同じように、園芸植物として栽培される種が、たくさんあります。それらの園芸種は、ベゴニアと総称されます。
 ベゴニアBegoniaとは、「シュウカイドウ属」を表わすラテン語の学名です。ですから、学術的には、シュウカイドウ属の種は、すべて「ベゴニア」と呼んで、間違いではありません。シュウカイドウも、「ベゴニア」の一種です。
 けれども、日本で「ベゴニア」と言う場合、シュウカイドウは、含めないのが普通です。なぜ、そうなのかといえば、単なる慣習に過ぎません。
 シュウカイドウ属(ベゴニア)の中で、シュウカイドウは、いち早く、日本に入れられました。シュウカイドウという日本語名も付けられて、すっかり、日本に馴染みました。
 そのずっと後に、他種のシュウカイドウ属が入れられました。後から来た「ベゴニア」には、和風のシュウカイドウとは似ない、洋風の種が多くありました。このために、シュウカイドウとは区別されて、ラテン語名の「ベゴニア」で呼ばれるようになりました。
 シュウカイドウには、断腸花【だんちょうか】という別名があります。これは、中国の伝説に由来する名です。伝説には、いくつかのバージョンがあります。
 共通するのは、愛する人と引き離された女性が登場することです。彼女が流した涙が、地面に落ちて、そこから断腸花(シュウカイドウ)が生えた、といいます。断腸花という名は、別れの悲しみが、「腸が断たれる」ほどだったために、付けられました。
 この伝説は、シュウカイドウの葉の形から、生まれたのかも知れません。左右不均衡なハート型が、「片思い」を連想させたようです。昔の人は、想像力が豊かですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、シュウカイドウが掲載されています。


過去の記事でも、ラテン語の学名について、取り上げた植物があります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
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ジンチョウゲは、ゲッケイジュと近縁か?(2013/3/8)
コチョウラン? ファレノプシス? ややこしいランの名前(2013/1/11)
仙人の薬になる? センニンソウ(2012/11/16)
などです。


2013年9月12日

ノシラン

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ノシラン 画像
和名:ノシラン 
学名:Ophiopogon jaburan
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東京 新宿【2013.08.27】



2013年9月11日

フヨウ

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フヨウ 画像
和名:フヨウ 
学名:Hibiscus mutabilis L.
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東京 新宿【2013.09.03】


図鑑↓↓↓↓↓には、フヨウが掲載されています。
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2013年9月10日

ノカンゾウ

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ノカンゾウ 画像
和名:ノカンゾウ 
学名:Hemerocallis fulva L.
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東京 新宿【2013.08.27】


図鑑↓↓↓↓↓には、ノカンゾウが掲載されています。
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2013年9月 9日

アンモナイトじゃない? アオイガイ

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 大昔、地球の海には、アンモナイトと呼ばれる生き物がいました。古生物の図鑑には、必ず、載っている生き物です。渦巻型の貝殻を背負って、海中を泳ぐ想像図を、一度くらいは、御覧になったことがあるのではないでしょうか。
 アンモナイトは、恐竜とともに、絶滅してしまいました。けれども、現代の海にも、アンモナイトに似た生き物がいます。オウムガイの仲間と、アオイガイの仲間です。
 オウムガイは、以前、このブログで取り上げましたね(四億年前からの生き残り? オウムガイ(2006/10/26))。今回は、アオイガイを紹介しましょう。
 アオイガイは、アンモナイトやオウムガイと同じように、渦巻型の貝殻を背負っています。とはいえ、「生きている化石」ではありません。アンモナイトとも、オウムガイとも、縁が遠い生き物です。いわば、「殻があるだけの、普通のタコ」です。
 アオイガイとは、頭足綱【とうそくこう】八腕形目【はちわんけいもく】アオイガイ科に属する一種です。カイダコという別名があります。科の名前も、アオイガイ科ではなく、カイダコ科とされることがあります。どちらでも、同じ科を指します。
 私たちが、普通に食べているタコは、マダコです。頭足綱八腕形目マダコ科に属します。アオイガイとは、目【もく】まで、同じですね。八腕形目には、いわゆる「タコ」と呼ばれる種が、すべて属します。八本の腕を持つグループです。
 アンモナイトや、オウムガイは、頭足綱ではありますが、八腕形目ではありません。
 アオイガイと、アンモナイトやオウムガイとの違いは、いくつもあります。ここでは、殻の違いについて、挙げてみましょう。
 アオイガイは、生まれた時には、普通のタコの姿です。成熟してから、殻を作ります。殻に入って暮らすようになってからも、驚いたりすると、殻から脱け出すことがあります。殻を作るのは、雌だけです。雄は、一生、普通のタコの姿です。
 アンモナイトやオウムガイは、生まれた時から、殻を持ちます。一生、脱ぐことはありません。体の構造上、脱げないのです。雄も雌も、殻を持つのは、同じです。
図鑑↓↓↓↓↓には、アオイガイ(カイダコ)が掲載されています。
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過去の記事でも、オウムガイや、アンモナイトや、タコの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アンモナイトが生きている?(2011/5/30)
パウルくんは、マダコ(真蛸)か?(2010/9/13)
タコ(蛸)にも「手足」がある?(2009/7/20)
六本脚【あし】のタコがいる?(2008/3/8)
四億年前からの生き残り? オウムガイ(2006/10/26)
などです。
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2013年9月 8日

エノコログサ

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エノコログサ 画像
和名:エノコログサ 
学名:Setaria viridis (L.) P.Beauv.
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東京 新宿【2013.08.27】


図鑑↓↓↓↓↓には、エノコログサが掲載されています。
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2013年9月 7日

タイワンホトトギス

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タイワンホトトギス 画像
和名:タイワンホトトギス 
学名:Tricyrtis formosana
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東京 新宿【2013.08.27】




2013年9月 6日

ハッカ(薄荷)は、分類学者泣かせ?

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 ハッカと言われたら、何を思い浮かべますか? お菓子や歯磨き粉の、すーっとする味を、思い出す方が多いでしょう。ミントという英語名でも、呼ばれますね。
 ハッカとは、もともと、植物の一グループを指す名です。シソ科ハッカ属の種を、まとめてハッカと呼びます。この属の植物から、あのすーっとする味の成分が取れます。
 ハッカ属の中の種は、分類が難しいです。詳しく分類しようとすると、とたんに壁にぶつかります。ハッカ属の種には、変種や、種間雑種が、とても多いからです。この属の植物は、すぐに変異を起こしたり、別の種同士で雑種を作ったりするのですね。
 そのうえ、種名にも、混乱か見られます。ハッカとは、ハッカ属の総称ですが、その中の一種を指すこともあります。日本に古くから自生する種です。最近では、この種は、ニホンハッカと呼ばれることが、多くなりました。紛らわしいからでしょう。
 ニホンハッカと同じ種は、ユーラシア大陸に、たいへん広く分布します。その範囲は、東アジアから、東南アジア、ヨーロッパまで含みます。中でも、ヨーロッパにあるものは、ニホンハッカとは、違う変種だとされます。この変種は、ヨウシュハッカと呼ばれます。
 英語では、ニホンハッカのことを、Japanese Peppermint(日本のペパーミント)と呼ぶことがあります。では、ヨウシュハッカは、英語名がPeppermint(ペパーミント)かといえば、そうではありません。ペパーミントと呼ばれるのは、別の種です。
 ペパーミントは、日本語名を、セイヨウハッカと呼ばれます。ヨウシュハッカと、とても紛らわしいですね。でも、セイヨウハッカとヨウシュハッカとは、別種同士です。
 セイヨウハッカは、もとは、雑種でした。ハッカ属の中の、ミドリハッカという種と、別のもう一種とが、自然に交雑してできたと考えられています。ミドリハッカは、Spearmint(スペアミント)という名で、古来、よく利用されるハッカ属です。
 雑種起源でも、今では、セイヨウハッカという種として、大いに利用されています。ペパーミントの名を、聞いたことがない人は、いないでしょう。お菓子やカクテルなどの風味づけに、欠かせませんよね。ペパーミントの名は、爽やかさの象徴です。
図鑑↓↓↓↓↓には、ハッカ(ニホンハッカ)が掲載されています。
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過去の記事でも、ハッカ属のように、ハーブとして用いられる植物を取り上げています。また、ハッカ属と同じ、シソ科の植物も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
踊子【おどりこ】? 波? シソ科の花たち(2012/5/4)
日本にも、タイムが生える?(2011/6/10)
地獄の釜の蓋【じごくのかまのふた】とは、どんな植物?(2011/3/25)
ふきのとうは、食用花?(2010/2/12)
セキヤノアキチョウジとは、どんな意味?(2008/9/5)
などです。


2013年9月 5日

オオスズメバチ

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クヌギの樹液を吸っていました。毎年、書いてますが、大変危険なハチです。むやみに近づいてはいけません。オオスズメバチ 画像
和名:オオスズメバチ 
学名:Vespa mandarinia japonica
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東京 新宿【2013.08.27】


図鑑↓↓↓↓↓には、オオスズメバチが掲載されています。
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2013年9月 4日

プラタナス

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プラタナス 画像
和名:スズカケノキ 別名:プラタナス
学名:Platanus orientalis L.
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東京 新宿【2013.08.27】


図鑑↓↓↓↓↓には、スズカケノキが掲載されています。
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2013年9月 3日

シロシキブ

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シロシキブ 画像
和名:シロシキブ
学名:Callicarpa japonica f. albibacca
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東京 新宿【2013.08.27】


図鑑↓↓↓↓↓には、シロシキブは載ってませんが、ムラサキシキブが掲載されています。
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2013年9月 2日

切っても切っても、生えてくる? イモリの謎

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 爬虫類のトカゲは、尾を自分で切ることが知られますね。トカゲの尾は、切れても、また生えてきます。尾ではなくて、四肢【しし】―要するに、手足です―を切ったら、生えてくるのでしょうか? 生えてきません。
 トカゲが再生できるのは、尾だけです。四肢は、失ったら、再生できません。
 それは、私たち、ヒトも同じですね。ヒトを含む哺乳類も、爬虫類と同じく、四肢を再生することは、できません。できたら、どんなにいいかと思いますよね。
 中には、四肢を切っても、また、生えてくる生き物がいます。両生類に、そういうものがいます。例えば、アカハライモリです。日本で、最も平凡なイモリですね。
 アカハライモリは、四肢を失っても、また、生えてきます。尾が切れても、生えてきます。再生した四肢や尾は、元のものと、まったく遜色ありません。骨も皮膚も、きれいに元どおりになります。眼のレンズさえも、再生することができます。
 同じ再生でも、トカゲの尾の再生は、こうは行きません。再生するのは、尾の肉や、皮膚の部分だけです。骨は、再生しません。外見からも、再生した部分は、色味の違いなどで、はっきりわかります。まったく元どおりというわけでは、ないのですね。
 イモリと、よく混同されるヤモリは、爬虫類です。トカゲの仲間の一グループです。トカゲと同じで、四肢を失っても、再生はできません。尾は、トカゲと同じように、再生します。肉だけ再生して、骨は再生しない、ということです。
 なぜ、アカハライモリが、こんなに再生能力が高いのかは、わかっていません。両生類であることに、一つの鍵がありそうです。両生類には、同じように、再生能力が高い種が、他にも見られるからです。例えば、メキシコサンショウウオなどです。
 メキシコサンショウウオは、メキシコを原産とする両生類です。ウーパールーパーという名で、ペットにされます。でも、実際には、実験動物として、よりたくさん飼われています。再生能力の高さゆえ、再生医学の実験などに、使われています。
 将来、ヒトも、イモリ並みの再生能力が......とは、夢物語でしょうか(笑)
図鑑↓↓↓↓↓には、アカハライモリが掲載されています。
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過去の記事でも、イモリや、サンショウウオの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。

サンショウウオのおたまじゃくしとは?(2010/5/10)
生きている化石、イボイモリ(2009/10/16)
イモリとサンショウウオとは、どう違う?(2009/4/20)
最近、アカハライモリのことを(2005/10/13)
などです。br/>br/>

2013年9月 1日

キキョウ

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キキョウ 画像
和名:キキョウ
学名:Platycodon grandiflorum (Jacq.) A.DC.
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東京 新宿【2013.08.27】


図鑑↓↓↓↓↓には、キキョウ掲載されています。
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