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2013年12月31日

富士山

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富士山 画像
今年最後は、世界遺産に登録された富士山です。
来年もよろしくお願いいたします。
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横浜上空【2008.12.07】




2013年12月30日

プレートと一致? 日本のトカゲの分布

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 二〇一二年に、日本で、トカゲの新種が発見されました。ヒガシニホントカゲという種です。ほとんど報道されなかったので、まだ、あまり知られていません。
 最近まで、日本の本土には、ニホントカゲという一種が、広く分布すると思われていました。ところが、そうではないことがわかったのです。ニホントカゲから、二つの種が、分離されました。オカダトカゲと、ヒガシニホントカゲとの二種です。
 この二種に、ニホントカゲを加えた三種の分布域が、とても興味深いです。人為的に分布が乱されているところもありますが、基本的には、分布域は重なっていません。
 ニホントカゲが分布するのは、西日本です。おおむね、近畿地方以西にいます。ただし、三重県や和歌山県にいるのは、ヒガシニホントカゲです。
 ヒガシニホントカゲは、東日本に分布します。前記のとおり、三重県や和歌山県にも分布します。琵琶湖あたりを西の境として、ニホントカゲと分布を分けています。
 オカダトカゲは、分布域がとても狭いです。伊豆半島と伊豆諸島にだけ分布します。
 これら三種は、外見がそっくりです。普通の人には、区別が付きません。このために、長い間、同種(ニホントカゲという一種)だと、誤解されてきました。
 三種の分布域を眺めると、不思議なことに気づきます。日本列島の地質学的な境界と、トカゲたちの分布域の境界とが、一致するように見えます。
 例えば、近畿地方で、ニホントカゲとヒガシニホントカゲとの分布を分ける境界は、一部が、中央構造線と一致します。中央構造線とは、関東地方から九州にかけて、日本を横切る巨大な断層です。なぜ、近畿地方でだけ、分布の境界が一致するのでしょうか?
 オカダトカゲの分布は、日本列島における、フィリピン海プレートの位置と一致します。日本の本土では、伊豆半島だけが、フィリピン海プレートの上にあるとされます。
 このような分布の謎は、解けていません。地質学的な境界と、完全に一致するのではない点も、気になりますね。とはいえ、このような分布の仕方は、日本列島の地質学的な成り立ちと、何らかの関係がありそうです。謎が解けるのが、楽しみですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、ニホントカゲが掲載されています。
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 過去の記事でも、オカダトカゲや、地質学的な要素と関係がある(ように見える)生き物を取り上げています。また、不思議な分布をしている生き物を、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
フォッサ・マグナ要素の植物とは?(2012/11/2)
コウモリの分布の謎(2012/5/21)
謎多き魚、アカメ(2012/3/5)

日本に、新種のトカゲあらわる?(2010/4/9)
などです。



2013年12月29日

シマハナアブ

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シマハナアブ 画像
和名:シマハナアブ 
学名:Eristalis cerealis
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東京 目黒区【2013.11.02】

図鑑↓↓↓↓↓には、シマハナアブが掲載されています。
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2013年12月28日

アシブトハナアブ

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アシブトハナアブ 画像
和名:アシブトハナアブ 
学名:Helophilus virgatus
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東京 目黒区【2013.11.02】

図鑑↓↓↓↓↓には、アシブトハナアブが掲載されています。
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2013年12月27日

故郷はどこですか? モクゲンジ

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 秋から冬にかけては、いろいろな木が、果実を付けます。中には、面白い形をした果実もありますね。例えば、モクゲンジなどが、そうです。
 モクゲンジの果実は、風船のように、中に空間があります。「風船」の皮を開けると、丸い種子が二つ入っています。時には、三つ以上の種子が入っていることもあります。
 冬になって、モクゲンジの葉が落ちても、よく、果実が残っています。風船状の茶色い果実です。それらが、風にからからと鳴るのが、面白いです。
 モクゲンジとは、変わった種名ですね。この名は、もとは、誤解から付いたといわれます。モクゲンジとは別種の、ムクロジと混同されたようです。
 ムクロジという種には、いくつかの漢字名があります。その一つが、「木患子」です。どういうわけか、この名が、モクゲンジの名だと思われたのですね。「木患子」の読みから、モクゲンジという名が付けられてしまいました。
 モクゲンジと、ムクロジとは、同じムクロジ科に属します。ですから、近縁な種同士です。とはいえ、同種ではありません。属も違います。モクゲンジは、モクゲンジ属で、ムクロジは、ムクロジ属です。果実の様子も、まるで違います。
 モクゲンジは、日本の本州の一部に自生しています。寺院などに植えられていることもあります。昔は、種子を数珠に使ったために、寺院にあるようです。
 じつは、日本のモクゲンジは、もともとは自生していなかったといわれることがあります。中国大陸から持ち込まれたのかも知れません。花が美しく、種子も利用できるためです。今となっては、持ち込まれたのかどうか、調べるのは、難しいです。
 モクゲンジとそっくりな別種で、オオモクゲンジという木があります。こちらは、中国から持ち込まれたことが、はっきりしています。関東地方以南の日本に植えられます。
 オオモクゲンジも、秋から冬にかけて、モクゲンジと似た果実を付けます。形は似ていても、色が違います。オオモクゲンジの果実は、「風船」の皮が、赤く染まります。花と並んで、この様子が美しいために、観賞用に導入されたようです。

図鑑↓↓↓↓↓には、オオモクゲンジが掲載されています。
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 過去の記事でも、外来種(かも知れない)といわれる植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
タカサブロウ(高三郎)とは、人の名か?(2013/6/28)
マツヨイグサとツキミソウとは、違う? 同じ?(2013/5/31)
クローバー? いえ、カタバミです(2013/4/19)

クマツヅラは、魔法の植物?(2011/7/15)
雑草か食草か? コナギとミズアオイ(2010/6/4)
などです。


雑草か食草か? コナギとミズアオイ(2010/6/4)

2013年12月26日

ナンバンギセル

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ナンバンギセル 画像
和名:ナンバンギセル 
学名:Aeginetia indica L.
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東京 目黒区【2013.11.02】

図鑑↓↓↓↓↓には、ナンバンギセルが掲載されています。
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2013年12月25日

ツリフネソウ 

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ツリフネソウ 画像
和名:ツリフネソウ 
学名:mpatiens textori Miq.
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東京 目黒区【2013.11.02】

図鑑↓↓↓↓↓には、ツリフネソウが掲載されています。
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2013年12月24日

クロマツ

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クロマツ 画像
和名:クロマツ 
学名:Pinus thunbergii Parl.
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東京 目黒区【2013.11.02】

図鑑↓↓↓↓↓には、クロマツが掲載されています。
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2013年12月23日

フナムシは、川にもいる?

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 フナムシは、おそらく、どなたでも知っている生き物でしょう。岩の多い海岸に、たくさんいますね。動きが速く、人が近づくと、ささっと逃げてしまいます。
 あの動きの速さが、嫌われる原因にもなっているようです。ゴキブリに似ているというのですね。けれども、フナムシは、ゴキブリの仲間ではありません。昆虫ですら、ありません。よく見れば、昆虫とは、体の作りが違うのが、わかります。
 昆虫とは、節足動物門【せっそくどうぶつもん】昆虫綱【こんちゅうこう】に属する生き物です。対して、フナムシとは、節足動物門【せっそくどうぶつもん】軟甲綱【なんこうこう】等脚目【とうきゃくもく】フナムシ科に属する種の総称です。
 フナムシ科には、フナムシという種名の種がいます。この種が、日本の本州以南、九州以北に分布します。日本の多くの海岸で見られるのが、種名フナムシということです。
 昔は、種名フナムシが、北海道から九州の海岸に、広く分布するとされました。ところが、最近、北海道にいるのは、違う種だとわかりました。北海道の種には、キタフナムシという種名が付きました。キタフナムシは、北海道以外にも、分布するようです。
 フナムシ科では、キタフナムシ以外にも、最近、新種が発見されました。ナガレフナムシという種です。この種は、世界中で、小笠原諸島にしか分布しません。
 驚かれたのは、ナガレフナムシが、海岸に棲むのではないことです。なんと、この種は、陸上の渓流に棲みます。世界初の「淡水生フナムシ」として、話題になりました。
 じつは、海岸以外に棲むフナムシは、他にもいます。例えば、ニホンヒメフナムシは、陸上の森林に棲みます。陸生のフナムシですね。日本の北海道、本州、四国に分布します。このように、陸に棲むフナムシ科の種は、他にも、たくさん見つかっています。
 淡水生のフナムシも、ナガレフナムシ以外の種がいるといわれます。ただ、まだ正式に、学会で発表されていません。確認されたのは、ナガレフナムシだけだと思います。
 淡水生のフナムシは、海生のものと、陸生のフナムシとの間をつなぐものだと考えられます。フナムシの祖先は、海から淡水へ、そして陸へと進出していったのでしょう。

図鑑↓↓↓↓↓には、フナムシが掲載されています。
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 過去の記事でも、フナムシと同じ等脚目【とうきゃくもく】の生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
深海には、巨大な甲殻類がいる?(2013/7/22)
地球を制覇? ワラジムシの仲間たち(2011/11/25)
ワラジムシとダンゴムシとは、どう違う?(2008/11/3)

新種・珍種がざっくざく、南硫黄島【みなみいおうとう】(2008/6/10)
虫が島を壊す? ナナツバコツブムシ(2007/6/28)
などです。


2013年12月22日

コウヤボウキ

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コウヤボウキ 画像
和名:コウヤボウキ 
学名:Pertya scandens (Thunb.) Sch.Bip.
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東京 目黒区【2013.11.02】

図鑑↓↓↓↓↓には、コウヤボウキが掲載されています。
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2013年12月21日

シロバナサクラタデ

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シロバナサクラタデ 画像
和名:シロバナサクラタデ 
学名:Persicaria japonica
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東京 目黒区【2013.11.02】



2013年12月20日

臭いけれども、食べられる? クサギ

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 秋から冬にかけては、果実を実らせる木が、多いですね。クサギも、そのような木の一種です。黒っぽい果実に、赤い星型の蕚【がく】が付いています。とても目立ちます。
 クサギは、何のために、こんなに派手な果実を付けるのでしょうか? 鳥に食べてもらうためだと考えられます。そうすることによって、広い範囲に、種子をばらまくことができます。派手な色合いは、鳥の目に止まるための宣伝なのですね。
 つやつやした果実は、美味しそうに見えます。ヒトは、食べられないのでしょうか? 毒はありませんので、食べても、害はありません。しかし、美味しくないそうです。
 食用にしなくても、この果実は、観賞用に良さそうです。実際、欧米では、観賞用に栽培されます。不思議なことに、原産地の日本では、あまり観賞用にはされません。
 日本では、クサギを、観賞用以外に使うことがあります。果実は、草木染めに使われます。青い色に染まります。黒っぽい果実は、よく見ると、藍色なのですね。ここから、青い色素を取り出して、布を染めることができます。
 意外なことに、クサギは、若葉が食用になります。ゆでて食べると聞きます。クサギ(臭木)の名のとおり、葉には臭気がありますが、ゆでると気にならないようです。
 クサギは、朝鮮半島や中国にも分布します。中国では、クサギのことを、「臭梧桐」と呼ぶことがあります。やはり、葉の臭気が、特徴的だからでしょう。
 葉とは対照的に、クサギの花には、甘い香りがあります。花の色は、白いです。花のほうは、この香りによって、昆虫を惹きつけ、花粉を運ばせると考えられます。
 クサギの分類は、最近になって、変わりました。以前は、クマツヅラ科クサギ属とされていました。現在では、シソ科クサギ属とされるようになりました。
 クサギ属には、東南アジアやアフリカなど、熱帯に分布する種が多いです。日本にも、観賞用に、熱帯産のクサギ属が入れられています。西アフリカ原産のゲンペイクサギ、インド原産のクラリンドウ、インドネシア原産のジャワヒギリなどの種です。
 熱帯産の種もいいですが、日本産のクサギも、もっと愛でられていいと思います。

図鑑↓↓↓↓↓には、クサギが掲載されています。
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 過去の記事でも、果実や種子が観賞される植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
イイギリの果実は、美味しいか?(2013/2/22)
ピラカンサとは、植物の種名か?(2011/12/30)

ジャノヒゲとは、「ヘビのヒゲ」の意味か?(2011/12/16)
鳥をだます? マユミやニシキギ(2010/12/6)
八十年越しの純愛? アオキ(青木)(2008/2/4)
などです。



2013年12月19日

シロヨメナ

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シロヨメナ 画像
和名:シロヨメナ 
学名:Aster ageratoides Turcz.
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東京 目黒区【2013.11.02】

図鑑↓↓↓↓↓には、シロヨメナが掲載されています。
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2013年12月18日

カントウヨメナ

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カントウヨメナ 画像
和名:カントウヨメナ 
学名:Aster pseudoyomena (Kitam.)
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東京 目黒区【2013.11.02】

図鑑↓↓↓↓↓には、カントウヨメナが掲載されています。
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2013年12月17日

愛宕の福猫

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愛宕の福猫 ノネコ 画像
和名:ノネコ 
学名:Felis catus
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東京 港区【2013.12.06】



2013年12月16日

新種だけど、旧種? ハコネサンショウウオ

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 新種の発見といえば、華々しいイメージがありますね。けれども、じつは、普通の人が思うほど、華やかなことではありません。報道すらされないことが、多いです。
 その理由は、報道していたら、きりがないからです。世界では、毎年、何万もの新種が発見されています。よほど、何らかの特徴がある種でない限り、報道されません。
 例えば、昆虫などの小さい生物は、毎年、日本でも、新種が見つかっています。でも、報道されませんよね。これが、脊椎動物であれば、報道される可能性が高くなります。
 二〇一三年の八月に、日本で、新種の両生類が発見されました。サンショウウオの一種です。シコクハコネサンショウウオと名づけられました。種名のとおり、四国に分布する種です。それにしては、なぜ、種名に「箱根」が付いているのでしょうか?
 もともと、日本には、ハコネサンショウウオという種が分布するといわれてきました。この種は、東北から中国地方、四国にまで、広く分布するとされてきました。
 ところが、最近、「ハコネサンショウウオ」には、複数の種が含まれるとわかってきました。従来の「ハコネサンショウウオ」のうち、四国と中国地方に分布するものが、別種であるとされたのですね。これが、シコクハコネサンショウウオです。
 同じことが、北東北や、北関東の「ハコネサンショウウオ」にも、起こりました。
 二〇一三年の四月に、茨城県つくば市に分布する「ハコネサンショウウオ」が、ツクバハコネサンショウウオという新種になりました。二〇一二年には、東北北部の「ハコネサンショウウオ」が、キタオウシュウサンショウウオという別種にされています。
 シコクハコネサンショウウオの発見は、徳島新聞や愛媛新聞など、ローカルメディアでしか報道されていません。キタオウシュウサンショウウオに至っては、学術誌などで発表されただけで、一般には、報道されていないと思います。
 新種発見といっても、実際には、この程度の報道です。生物学的には、「日本国内で、四足動物の新種が発見された」のは、なかなかに大きいニュースなのですが。
 研究者さんたちは、報道に惑わされず、今日も地道に研究を続けているのでしょう。

図鑑↓↓↓↓↓には、ハコネサンショウウオが掲載されています。
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 過去の記事でも、ハコネサンショウウオなど、日本のサンショウウオを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
日本は、なぜ、サンショウウオ王国か?(2013/2/25)
日本のサンショウウオに、変動あり(2010/10/4)
イモリとサンショウウオとは、どう違う?(2009/4/20)

真冬が恋の季節? サンショウウオ(2007/12/7)
陸に棲むのに肺がないハコネサンショウウオ(2005/10/10)
などです。


2013年12月15日

【2013年 都内の紅葉】その8

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都内の紅葉 愛宕神社その2 イチョウ 画像
和名:イチョウ 
学名:Ginkgo biloba L.
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東京 港区【2013.12.06】

図鑑↓↓↓↓↓には、イチョウが掲載されています。
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2013年12月14日

海の森のふしぎ

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 生き物の名前には、名づけた人のセンスが表われますね。以下のような種名を付けた人は、みやびやかなセンスを持っていたと思います。ハゴロモ(羽衣)、アヤギヌ(綾絹)、アヤニシキ(綾錦)、イチメガサ(市女笠)、ユカリ(紫)などです。
 さて、これらは、何の種名でしょうか? すべて、海藻の種名です。どれも、正式な日本語名(標準和名)です。それぞれの海藻の色や形から、ふさわしい名が付けられています。例えば、ユカリは、名のとおり、赤紫色をしていることが多いです。
 もっとわかりやすい種名の海藻もあります。ウミウチワ(海団扇)、フクロノリ(袋海苔)、ケヤリ(毛槍)、フクロツナギ(袋つなぎ)などです。
 ウミウチワなら、「海に生える、うちわ状のもの」と、見当がつきますね。フクロノリは、文字どおり、袋型の海藻です。ケヤリは、先端がふさふさして、毛槍のようです。フクロツナギは、細長い袋がつながった形をしています。
 中には、笑ってしまう種名もあります。ツルツル、ガラガラなどという海藻があるのです。これらも、正式な日本語名(標準和名)です。どちらも、海藻の手触りから名づけられました。つるつるだからツルツル、がらがらしているからガラガラです(笑)
 こんな種名を知れば、「実際の海藻は、どんなだろう?」と思いますよね。ここに挙げた海藻は、今、東京のLIXIL【リクシル】ギャラリーで見ることができます。このギャラリーで開催中の「海藻 海の森のふしぎ」展に、たくさんの海藻が展示されています。
 会場には、実物の海藻を、押し葉標本にしたものが、ずらりと並んでいます。どの標本も、単純な形なのに、美しいです。無心の美に惹かれます。
 会場のモニターでは、海藻の生態写真が流されています。また、海藻の細密画も展示されています。「これを描くのに、いったい、どれだけの時間と根気が必要なのかしら?」と思うくらい、精密な絵です。科学的に正確で、芸術性をも備えています。
 小規模な展覧会です。入場無料で、交通が便利な所にありますので、都心にお出かけの際に、ふらりと立ち寄ってみると、よいと思います。

図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、海藻は載っていません。海藻と同じように、海に生える海草のアマモが掲載されています。
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 「海藻 海の森のふしぎ」展の情報は、以下のページにあります。
海藻 海の森のふしぎ(LIXILギャラリーの公式サイト内ページ)
 過去の記事でも、現在、開催中の、生物に関する展覧会を紹介しています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
砂漠に生きるものたちの展覧会(2013/11/28)




2013年12月13日

花は観賞しない? オモト

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 日本で、昔から観賞用に栽培されている植物に、オモト(万年青)がありますね。常緑の草です。冬にも、青々と葉を茂らせるのが、好まれます。
 観賞用植物といえば、多くは、花を観賞するものですね。ところが、オモトは、花は観賞の対象とされません。あまり美しいとは言えない花だからです。
 オモトには、秋から冬にかけて、赤い果実が付きます。この果実は、観賞の対象とされます。常緑の葉の緑と、果実の赤さとの対比が、美しいためです。
 オモトの果実が、赤く目立つのは、鳥を呼ぶためだと考えられます。一般的に、鳥は、赤い色を好むからです。果実を鳥に食べてもらうことにより、種子を遠くへ散布することを狙っています。では、目立たない花のほうは、何を呼ぶのでしょう?
 多くの花は、昆虫や鳥に、花粉を運んでもらいますね。オモトは、それらの植物とは、まったく違います。なんと、カタツムリやナメクジが、花粉を運ぶのです。
 オモトの花には、美しい花びらがありません。カタツムリやナメクジを呼ぶには、効果がないからです。地面から伸びた花茎に、ごつごつした、棍棒【こんぼう】のような花が付きます。カタツムリやナメクジには、これが、魅力的に見えるのでしょう。
 カタツムリや、ナメクジに花粉を運んでもらう花は、他に、例がないわけではありません。例えば、ウマノスズクサ科カンアオイ属の種は、そうではないかといわれます(異説もあります)。それにしても、珍しいことは、確かです。
 オモトは、少なくとも、江戸時代初期(十七世紀ころ)から、栽培されてきました。三百年以上の歴史があります。なのに、カタツムリやナメクジが、花粉を媒介することがはっきりとわかったのは、二十一世紀に入ってからです。
 長く栽培されている植物でも、わからないことは、あるものですね。オモトは、分類についても、最近、見直されています。長く、ユリ科オモト属とされてきましたが、現在では、キジカクシ科(クサスギカズラ科とも呼ばれます)オモト属とされます。
 オモトは、日本の野山に自生する種です。栽培されているだけではありません。

図鑑↓↓↓↓↓には、オモトが掲載されています。
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 過去の記事でも、観賞用に昔から栽培されている植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
マツバランは、陸上植物の祖先か?(2013/3/1)
アヤメ? いえ、カキツバタです(2010/5/14)
木花開耶姫【このはなさくやひめ】は、ウメの女神だった?(2010/2/19)

「朝顔」は、謎の植物?(2008/7/21)
黄金の花には意味がある、福寿草(フクジュソウ)(2006/2/20)
などです。



2013年12月12日

【2013年 都内の紅葉】その7

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都内の紅葉 愛宕神社その1 イチョウ イロハモミジ画像
和名:イチョウ 
学名:Ginkgo biloba L.
和名:イロハモミジ 
学名:Acer palmatum Thunb. ex Murray
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東京 港区【2013.12.06】

図鑑↓↓↓↓↓には、イチョウ、イロハモミジが掲載されています。
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2013年12月11日

品川の福猫

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品川の福猫 ノネコ 画像
和名:ノネコ 
学名:Felis catus
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東京 品川区【2013.12.07】




2013年12月10日

ヒマラヤザクラ

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ヒマラヤザクラ 画像
和名:ヒマラヤザクラ 
学名:Cerasus cerasoides (D.Don) Sokolovr
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東京 品川区【2013.12.07】


2013年12月 9日

ドクロメンガタスズメの正体とは?

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 今回は、文学に登場する生き物の話をしましょう。ドクロメンガタスズメという昆虫の話です。ガ(蛾)の仲間です。『羊たちの沈黙』という小説に登場します。
 じつは、ドクロメンガタスズメと呼ばれるガには、三つの種があります。どれも、スズメガ科メンガタスズメ属に属する種です。このうち、『羊たちの沈黙』の小説に登場するのは、正式な日本語名(標準和名)を、メンガタスズメという種です。
 メンガタスズメ属の成虫の胸には、ヒトの顔に似た模様があります。このことから、メンガタ(面形)スズメという属名が付きました。確かに、ドクロにも似た模様です。
 この不気味な模様が、人々の想像をかき立てました。例えば、メンガタスズメ属の一種、ヨーロッパメンガタスズメ―名のとおり、ヨーロッパに分布します―には、このガが現われるのは、死の前兆だといった伝承があります。
 おかげで、メンガタスズメ属は、ラテン語の学名を、Acherontia【アケロンティア】と名づけられました。Acheron【アケロン】とは、ギリシア神話に登場する川の名です。日本の三途の川のように、あの世とこの世とを隔てる川です。
 標準和名メンガタスズメには、Acherontia styx【アケロンティア・ステュクス】というラテン語の学名が付いています。styx【ステュクス】というのも、ギリシア神話の川の名前です。やはり、あの世を流れる川だとされています。
 ヨーロッパメンガタスズメには、Acherontia atropos【アケロンティア・アトロポス】というラテン語の学名が付いています。atropos【アトロポス】とは、ギリシア神話の運命の女神の一人です。彼女が、運命の糸を断つと、人が死にます。
 メンガタスズメ属の残る一種、クロメンガタスズメには、Acherontia lachesis【アケロンティア・ラケシス】と付いています。lachesis【ラケシス】は、アトロポスの姉妹の運命神です。彼女は、運命の糸の長さをはかる役割です。
 標準和名メンガタスズメは、日本にも分布します。でも、日本には、不気味な伝承はないようです。幼虫が、よくゴマの葉を食べることから、ゴマムシなどと呼ばれます。

図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、メンガタスズメは載っていません。かわりに、日本に分布するガ(蛾)が、二十種ほど掲載されています。
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 過去の記事でも、ガ(蛾)の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
妖精? いえ、ガ(蛾)の仲間です(2012/7/30)
春のチョウ(蝶)? いえ、ガ(蛾)です(2009/3/9)
歌うガ(蛾)が、存在する?(2008/10/17)

アシナガバチ? いえ、カシコスカシバです(2008/9/15)
木に化けて冬を越す? シャクガ(2007/12/14)
などです。


2013年12月 8日

ガマ

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ガマ 画像
和名:ガマ 
学名:Typha latifolia L.
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東京 目黒区【2013.11.02】

図鑑↓↓↓↓↓には、ガマが掲載されています。
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2013年12月 7日

ツリフネエソウ

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ツリフネエソウ 画像
和名:ツリフネエソウ 
学名:Impatiens textori Miq.
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東京 目黒区【2013.11.02】



2013年12月 6日

サボテンは、いつから日本にあった?

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 寒くなってきましたね。園芸をやる方にとっては、寒さに弱い植物たちの世話が気になる頃です。屋内や温室で、冬越しをさせてもらう植物たちも、多いことでしょう。
 外国産の植物でありながら、日本で人気のあるものとして、サボテンがあります。サボテンとは、サボテン科に属する種の総称です。すべての種が、北米から南米にかけての、アメリカ大陸を原産地とします。今では、日本の園芸店で、普通に見られますね。
 サボテンは、いつ頃から、日本で栽培されるようになったのでしょうか? 少なくとも、江戸時代には、園芸植物として、植木屋で売られていました。
 現代に比べれば、高いですが、庶民でも、手に入らないことはないほどの値だったようです。当時の浮世絵に、サボテンが描かれています。ウチワサボテンなどの種が、当時の絵から読み取れます。サボテンを載せた園芸植物図鑑さえ、ありました。
 夏はともかく、冬の寒さを、どうやってサボテンに乗りきらせていたのでしょうか?
 江戸時代には、プラスチックも、ビニールも、ありません。ガラスは貴重品のため、窓ガラスは、存在しないも同然です。現代のような温室は、あり得ないわけです。
 江戸時代の人々は、和紙を使った「温室」を考案しました。唐室【とうむろ】と呼ばれる物です。木造の棚に、障子【しょうじ】のように、和紙を貼った戸を取り付けます。これを、南向きの屋外に作りました。和紙には、油を塗って、雨を防ぎました。
 唐室のおかげで、たくさんの植物が、日本の寒い冬を越せるようになりました。
 江戸時代には、サボテンだけでなく、アロエや、マツバボタンといった外来植物も、すでに入ってきていました。アロエは、アフリカ原産の植物です。マツバボタンは、南アメリカが原産地です。はるかな熱帯の植物が、江戸時代の日本にあったのですね。
 サボテンも、アロエも、マツバボタンも、唐室の中で、大事に育てられたことでしょう。江戸時代には、唐室の使い方などを書いた、園芸の指南書もありました。
 今、日本で栽培されているサボテンやアロエの中には、江戸時代から続いている系統があるのでしょうか? あるとすれば、それは、素晴らしい伝統を受け継ぐものですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、日本で栽培されるサボテン、ゲッカビジン(月下美人)が載っています。また、アロエの仲間や、マツバボタンも掲載されています。
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 過去の記事でも、江戸時代から栽培されている植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
マツバランは、陸上植物の祖先か?(2013/3/1)
聖書に登場? アロエ(2010/12/24)

アヤメ? いえ、カキツバタです(2010/5/14)
「朝顔」は、謎の植物?(2008/7/21)
黄金の花には意味がある、福寿草(フクジュソウ)(2006/2/20)
などです。



2013年12月 5日

【2013年 都内の紅葉】その6

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都内の紅葉 絵画館前イチョウ並木 イチョウ画像
和名:イチョウ 
学名:Ginkgo biloba L.
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東京 港区【2013.12.05】

図鑑↓↓↓↓↓には、イチョウが掲載されています。
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2013年12月 4日

【2013年 都内の紅葉】その5

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都内の紅葉 イロハモミジ他 画像
和名:イロハモミジ 
学名:Acer palmatum Thunb. ex Murray
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東京 港区【2013.11.28】

図鑑↓↓↓↓↓には、イロハモミジが掲載されています。
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2013年12月 3日

【2013年 都内の紅葉】その4

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都内の紅葉 ケヤキ他 画像
和名:ケヤキ 
学名:Zelkova serrata (Thunb.) Makino
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東京 港区【2013.11.28】

図鑑↓↓↓↓↓には、ケヤキが掲載されています。
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2013年12月 2日

日本最大のヒトデとは?

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 最近、深海に棲む生物として、ダイオウイカとダイオウグソクムシとが、有名になりましたね。どちらも、種名に「ダイオウ」が付きます。その理由は、同じ分類グループ(イカの仲間と、グソクムシの仲間)の中で、ひときわ、大きい種だからです。
 深海には、他にも、「ダイオウ」の種名が付く生物がいるのを、御存知でしょうか? その種も、同じ分類グループの中で、ひときわ大型になります。
 その種とは、ダイオウゴカクヒトデです。ヒトデの仲間ですね。アカヒトデ目【もく】ゴカクヒトデ科に属する一種です。ゴカクヒトデ科の種は、深海に棲むものが多いです。そのため、ヒトが目にする機会は、少ないです。
 ダイオウゴカクヒトデも、普通の人は、めったにお目にかかれません。でも、日本近海の深海に棲んでいます。日本最大級のヒトデであることは、間違いありません。
 ヒトデの大きさは、輻長【ふくちょう】という長さで表わすのが、普通です。輻長とは、星形のヒトデの体の中心から、腕の先までの長さを指します。ダイオウゴカクヒトデの場合、輻長が30cm以上になることが、珍しくありません。
 先に、私は、ダイオウゴカクヒトデが、日本最大級のヒトデだと書きましたね。最大「級」であって、最大ではありません。じつは、他に、もっと大きなヒトデがいます。
 それは、オオフトトゲヒトデという種です。こちらは、アカヒトデ目【もく】フトトゲヒトデ科に属します。輻長は、なんと、40cmにもなるといいます。
 オオフトトゲヒトデのほうは、浅い海に棲んでいます。熱帯系の種です。日本では、南西諸島や、小笠原諸島の海に多いです。サンゴ礁の浅い海にいますから、ダイビングで会うことができます。夜行性のため、昼間は、あまり動かないようです。
 ダイオウゴカクヒトデと、オオフトトゲヒトデとを比べると、明らかに、オオフトトゲヒトデのほうが、迫力があります。腕の部分が、ずっと太いからです。
 生態を比べてみると、ダイオウゴカクヒトデのほうは、比較できるほど、生態がわかっていません。深海生物の生態には、まだまだ、謎が多いです。

図鑑↓↓↓↓↓には、日本近海に棲むヒトデが、八種ほどが掲載されています。
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 過去の記事でも、ヒトデの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ヒトデを泣かせる貝がいる?(2012/2/13)
ヒトデとクモヒトデとは、どう違う?(2010/9/27)
タスマニア沖で、二百以上の新種を発見(2008/10/14)

ヒトデ退治は法螺【ほら】じゃない? ホラガイ(2008/7/25)
オニヒトデは、サンゴ礁の悪役?(2008/7/18)
などです。



2013年12月 1日

【2013年 都内の紅葉】その3

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都内の紅葉 イチョウ他 画像
和名:イチョウ 
学名:Ginkgo biloba L.
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東京 港区【2013.11.28】

図鑑↓↓↓↓↓には、イチョウが掲載されています。
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