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2014年1月 3日

クチナシは、口無し?

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 クチナシという植物の名は、多くの方が、聞いたことがおありでしょう。夏に、香りの良い、白い花を咲かせますね。秋から冬には、橙【だいだい】色の果実を付けます。
 クチナシは、日本の野山に自生する樹木です。中部地方以南に分布します。けれども、普段、見られるのは、人間が植えたものが多いですね。花を観賞するためです。
 観賞用のクチナシは、ガーデニアと呼ばれることがあります。この名は、ラテン語の学名に由来します。「クチナシ属」を表わすラテン語の学名が、Gardeniaなのですね。これが、そのまま英語にも入って、英語名も、gardeniaになりました。
 ガーデニアと呼ばれるのは、八重咲きのクチナシが多いです。八重咲きのクチナシは、観賞用に、人間が品種改良したものです。野生種のクチナシは、一重咲きです。一重咲きのものでないと、果実は付きません。この点は、他の植物と同じです。
 クチナシは、花よりも、果実のほうが役立つかも知れません。果実は、薬や、染料に用いられます。おせち料理の栗きんとんに、クチナシの果実で色を付けるのは、有名ですね。人体に無害なため、食べ物の色づけに、よく使われます。
 日本語のクチナシという種名は、果実の形から付いたといわれます。果実が熟しても開かないため、「口無し」だというのです。これには、異説もあります。どの説でも、果実に由来する名であることは、間違いないようです。
 語源がどうであれ、クチナシは、「口無し」と、掛け言葉にして使われることが、よくあります。例えば、将棋盤や碁盤の脚は、クチナシの果実をかたどって作られます。これは、将棋や囲碁の勝負には、他人が「口出し無用」であることを、意味するそうです。
 中国でのクチナシの名「梔子」も、果実の形に由来します。「梔子」の「梔」という字は、木へんに「巵」という字から成りますね。これは、古代中国の「巵」という杯の形に、果実が似るからだそうです。杯の「巵」と区別するために、木へんが付けられました。
 クチナシは、分布が広い種です。日本以外に、朝鮮半島、中国、台湾、東南アジアに分布します。外国でも、清楚な花の姿と、甘い香りが、好まれています。

図鑑↓↓↓↓↓には、クチナシが掲載されています。
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 過去の記事でも、染料や媒染剤【ばいせんざい】に用いられる植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
灰から錦【にしき】? ハイノキの仲間(2012/11/23)
万葉時代のハイカラ植物? ケイトウ(2010/8/20)
キブシ、キフジ、どちらが本当?(2009/2/27)
源氏物語のヒロインも嘆く? ムラサキの運命(2008/6/6)
ツユクサの青は、染めものに使える?(2007/8/29)
などです。



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