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2014年2月24日

都会派のチョウ? ヤマトシジミ

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 生き物が多いのは、街中よりも、山や海ですね。けれども、人が多い住宅街でも、注意深く探せば、たくさんの生き物に出会えます。中には、山よりも、街中のほうが、数が多い生き物がいます。今回は、そんな一種を取り上げましょう。ヤマトシジミです。
 ヤマトシジミは、シジミチョウ科のチョウです。シジミチョウ科に属する種は、どれも、小さいです。ヤマトシジミも、翅【はね】を広げた長さが、1.5cmほどしかありません。色も派手ではなく、全体的に灰色っぽいです。翅の裏には、黒い斑点があります。
 本州以南の日本であれば、ヤマトシジミは、どこでも見られるチョウといえます。モンシロチョウやナミアゲハなどと並んで、日本で最も平凡なチョウの一種です。
 そのわりに、ヤマトシジミの名は、知られていません。小さくて、目立たないためでしょう。しかし、よく観察すれば、街中でも、ちらちらと飛ぶのを見かけます。先に書いたとおり、山奥には、むしろ少ないです。住宅街の公園などに、よくいます。
 その理由は、ヤマトシジミの食べ物にあります。ヤマトシジミの幼虫は、カタバミという草を食べます。この草は、山奥より、人家のある所に多いのですね。道ばたや、庭に生える雑草です。コンクリートの隙間の土に生えていることも、よくあります。
 カタバミは、冬でも、緑の葉を付けていることが多いです。この葉蔭に隠れて、ヤマトシジミの幼虫は、冬を越します。成虫は、桜が咲くころに、姿を現わします。
 ヤマトシジミは、日本をはじめ、アジアに広く分布します。食草のカタバミが、そこにあるからです。カタバミは、現在では、ほぼ、世界中に分布しています。ですから、ヤマトシジミも、世界中に分布を広げる可能性があります。
 カタバミのような背の低い植物は、背の高い植物が多く生える所では、生き残れません。日光を、背の高い植物に奪われるからです。人間が草刈りを行なう公園や道ばたなら、カタバミは生きやすいです。背の高い植物が、刈られてしまうからです。
 結果として、そこは、ヤマトシジミが生きやすい場所にもなっています。ヤマトシジミとカタバミとは、人間をうまく利用して、分布を広げている生き物です。

図鑑↓↓↓↓↓には、ヤマトシジミやカタバミが掲載されています。
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 過去の記事でも、シジミチョウ科のチョウを取り上げています。また、まったく同名のヤマトシジミという貝の一種も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アリとアブラムシとシジミチョウとの関係は?(2013/4/8)
チョウ(蝶)には、秋型や夏型がある?(2012/9/3)
チョウ(蝶)には、春型と夏型がある?(2011/4/11)
「森林の妖精? ゼフィルスたち(2010/6/14)
栄養たっぷりの寒しじみと土用しじみ(2006/1/20)
などです。


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