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2014年5月 2日

コデマリとオオデマリとは、どう違う?

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 コデマリ(小手毬)の花は、日本人に愛されていますね。庭や公園で、よく見かける植物です。春に、小さく白い花が、丸くまとまって咲きます。種名のとおり、小さな手毬【てまり】に似ています。バラ科シモツケ属に属する一種です。
 コデマリに対して、オオデマリ(大手毬)という植物があります。コデマリよりも大ぶりな花が、より大きな手毬状に咲きます。種名といい、外見といい、オオデマリは、コデマリの近縁種のようですね。ところが、そうではありません。
 オオデマリは、スイカズラ科ガマズミ属に属します。コデマリとは、遠縁です。
 コデマリとオオデマリとの違いは、他にもあります。以下に、挙げてみましょう。
 コデマリは、日本に元からあった植物ではありません。中国が原産地です。日本には、花を観賞するために、入れられました。だから、公園などに多いのですね。
 オオデマリのほうは、日本が原産地です。けれども、野生のオオデマリは、存在しません。オオデマリは、ヤブデマリ(藪手毬)という種から作られた、園芸品種だからです。
 原種のヤブデマリは、日本の野山に自生しています。ヤブデマリの花は、オオデマリと、少し違います。オオデマリのように、全体がきれいな手毬状になりません。花の塊の真ん中に、花弁の小さな花が集まっており、その周りに、白い大きな花弁の花があります。
 オオデマリの花は、ヤブデマリの「花弁が小さい花」がなくなった状態です。観賞用に、目立つ花だけを咲かせるようにしたのですね。
 しかし、そのために、オオデマリには、大きな欠点ができました。実を結ばないのです。じつは、原種のヤブデマリも、「花弁の大きな花」は、実を結びません。花弁の小さな、地味な花こそが、実を結びます。「花弁の大きな花」は、飾り用の花です。
 このため、オオデマリは、人間に栽培してもらわないと、殖えることができません。コデマリのほうは、普通に実を結ぶので、野生でも、殖えることができます。
 類縁が遠いもの同士でも、コデマリとオオデマリとは、私たちの目を楽しませてくれますね。野山のヤブデマリの花も、なかなか美しいと思います。

図鑑↓↓↓↓↓には、コデマリとオオデマリの原種のヤブデマリが掲載されています。
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 過去の記事でも、バラ科シモツケ属の植物や、スイカズラ科ガマズミ属の植物を取り上げています。また、紛らわしい種名の植物も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
シモツケと、シモツケソウとの関係は?(2013/5/17)
ヒョウタンボクに、ヒョウタンは実らない?(2012/10/26)
アキノタムラソウは、タムラソウと近縁か?(2011/9/9)
ヤマブキ(山吹)? いえ、違います(2011/4/29)
生垣のスター、サンゴジュ(珊瑚樹)(2009/10/12)
などです。



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