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2014年7月21日

ツバメは、なぜ、人家に巣を作る?

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 ツバメは、人家に巣を作ることで、知られる鳥ですね。家の軒下などに、泥や枯れ草を材料にして、巣を作ります。多くの野鳥は、ヒトを避けようとするのに、なぜ、ツバメは、人家に巣を作るのでしょうか? それは、ツバメの敵と関係しています。
 ツバメが巣で子育てをする間、最大の敵になるのは、カラスだと考えられています。カラスが、ツバメの巣を襲って、雛【ひな】をさらうのが、目撃されています。
 都会のカラスは、傍若無人だといわれますね。それでも、ヒトを恐れるのは、確かです。その証拠に、ゴミをあさるカラスにヒトが近づくと、カラスは逃げてしまいます。
 ツバメは、敵のカラスが恐れるヒトを、利用しています。ヒトが常に近くにいる人家なら、カラスに襲われる確率が低いです。時には、ヒトの目を盗んで、襲われますが。
 ツバメは、いつから、こんなふうに、ヒトを利用し始めたのでしょうか? 確かなことは、わかっていません。平安時代の『竹取物語』に、ツバメが人家に巣を作ることが、書かれています。少なくとも、千年くらいの歴史はあるわけです。
 人家に巣を作るようになる前は、ツバメは、どこで巣作りしていたのでしょうか? そのヒントは、ツバメに近縁な、別種の鳥の巣作りにあります。
 その鳥とは、イワツバメです。イワツバメは、ツバメと同じように、泥と枯れ草とで巣を作ります。巣の形は、ツバメのようなおわん形ではなく、球形です。狭い出入り口が付いています。作る場所は、海岸や山の崖地です。集団で巣作りします。
 近年、イワツバメが、橋桁【はしげた】や、コンクリートの建物に巣を作ることが、報告されるようになりました。イワツバメから見れば、そういった人工物に、本来の繁殖地である崖地と、似た部分があるのでしょう。ヒトの往来が多い建物であれば、ヒトの目によって、敵を避ける効果もあります。ツバメの場合と、同じですね。
 ツバメも、元は、崖地などに巣作りしていたのではないかと推定されています。現在のツバメは、ほとんど、人家にばかり巣を作ります。メリットが大きいからでしょうね。イワツバメは、少し遅れて、ツバメと同じ道をたどっているのかも知れません。

図鑑↓↓↓↓↓には、ツバメとイワツバメが掲載されています。
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 過去の記事でも、ツバメの仲間を取り上げています。また、ツバメと付いても、ツバメとは近縁でない鳥も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
海の上を歩く鳥? ウミツバメ(2011/6/13)
リュウキュウツバメの画像(2010/8/18)
サンショクツバメの画像(2008/5/15)
アマツバメは世界最速の鳥?(2007/10/15)
渡るツバメ、越冬するツバメ(2005/10/17)
などです。


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