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2014年11月10日

水辺の侵略者、アメリカザリガニ

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 アメリカザリガニは、日本の淡水域で、すっかり、お馴染みの生物になってしまいましたね。子供の頃、ザリガニ釣りをして遊んだ方も、多いでしょう。
 けれども、アメリカザリガニは、本来、日本にいた生物ではありません。種名に「アメリカ」が付くとおり、北米から移入されました。人間によって、連れてこられたのです。
 ところが、今では、人間に、邪魔者扱いされています。その理由は、外来種として、アメリカザリガニの害が、明らかになってきたからです。
 アメリカザリガニは、雑食性で、何でも食べます。このために、日本在来種の水草や、水生昆虫、魚などを、食い荒らしてしまいます。もともと、日本にいなかったので、在来種の生物たちは、アメリカザリガニに対抗するすべを知りません。
 現在の日本には、北海道から沖縄まで、アメリカザリガニが分布するようになってしまいました。ただ、全国に、まんべんなくいるわけではありません。山間部、半島部、島などに、アメリカザリガニが侵入していない地域が、残っています。
 とはいえ、このまま放置していたら、全国どこにでも、アメリカザリガニが侵入するのは、時間の問題です。彼らは、移動力が高いからです。
 アメリカザリガニは、水中でも陸上でも、行動することができます。垂直に近い崖のような所でも、登ってしまいます。環境が悪くなると、土に穴を掘り、その中で、じっと、環境が良くなるのを待ちます。これらの性質のため、駆除がしにくいです。
 それでも、駆除に成功した地域もあります。例えば、神奈川県北部の愛川町の例です。
 ここでは、アメリカザリガニが、完全にいなくなったわけではありません。駆除前の二十分の一程度にまで、数が減りました。地元のNPOが、がんばってくれたおかげです。
 効果は、劇的でした。駆除前のその地域では、在来種の水生昆虫は、七種ほどが、確認されるだけでした。それが、駆除後には、二十種ほども確認されました。
 この例は、アメリカザリガニの圧迫の強さを表わします。彼らを除いてやれば、在来種は、自然に増えるのですね。愛川町のような成功例が、もっと増えて欲しいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本の水辺に棲む生物が、何十種もも掲載されています。
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 過去の記事でも、日本の外来生物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
害獣か? 富の象徴か? マングース(2014/5/5)
害虫は、食べて退治? ヤシオオオサゾウムシ(2013/7/29)
ミミズは、どこまで大きくなる?(2012/4/16)
キノボリトカゲは、駆除すべき?(2010/12/31)
イソガニとイワガニ、どっちがどっち?(2009/8/21)
などです。


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