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2015年5月11日

日本のヒキガエルたち

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 生き物に詳しくない方でも、ヒキガエルの名前を聞いたことはあるでしょう。実物に会ったことがなくても、写真や絵で、見ていると思います。西洋でも、東洋でも、民話などに登場することがあるので、馴染みがあるのですね。
 日本の民話などに登場するのは、多くが、ニホンヒキガエルという種でしょう。この種は、北は北海道の一部から、南は種子島まで、日本に広く分布しています。
 ニホンヒキガエルは、二つの亜種に分けられています。ニホンヒキガエルのうち、近畿地方付近から東側では、アズマヒキガエルという亜種が分布します。近畿以西に分布するのは、ニホンヒキガエルの中のニホンヒキガエルという亜種です。ややこしいですね。
 普通、ニホンヒキガエルと呼ぶのは、近畿以西に分布する亜種のことです。近畿あたりでは、二つの亜種が入り乱れているため、正確な分布を定めがたいです。
 日本のヒキガエルは、ニホンヒキガエルだけではありません。他に、ナガレヒキガエル、ミヤコヒキガエル、オオヒキガエルがいます。これらのうち、オオヒキガエルが、問題を引き起こしています。オオヒキガエルが、外来種だからです。
 オオヒキガエルの原産地は、北米の南部から、南米の北部にかけてです。ここから、世界各地へ、移入されました。日本では、小笠原諸島、南大東島、北大東島、石垣島などに入れられました。農作物の害虫を食べてくれると、期待されたためです。
 ところが、オオヒキガエルは、食欲が旺盛すぎました。地域の貴重な生き物でも、手当たり次第に食べてしまいます。しかも、彼ら自身は、毒を持つために、敵に食べられることが、少ないです。このために、世界各地で、爆発的に増えてしまいました。
 オオヒキガエルが増えたら、小動物にとっては、存亡の危機ですね。食べ物を奪われる在来種にとっても、そうです。日本では、ミヤコヒキガエルが、オオヒキガエルとの競争にさらされています。ミヤコヒキガエルは、オオヒキガエルと同所に分布するからです。
 結局、野生生物を、人間が思いどおりにすることなんて、できないのですね。オオヒキガエルに関する失敗は、人類に、当たり前のことを教えてくれました。
図鑑↓↓↓↓↓には、アズマヒキガエルが掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 過去の記事でも、ヒキガエルの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
伊豆諸島の外来生物とは?(2014/11/17)
ニホンヒキガエル(亜種アズマヒキガエル)画像(2010/3/9)
コロンビアで、十種の両生類を発見(2009/2/5)
ヤマカガシの毒はガマガエル(ヒキガエル)から?(2007/1/31)
月にヒキガエルがいる?(2006/10/21)
などです。



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