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2015年6月 1日

ガ(蛾)? いえ、トビケラです

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 皆さんの中に、渓流釣りをやる方は、おられますか? ヤマメやイワナを狙う釣りですね。渓流釣りをやる方は、魚だけでなく、水生昆虫にも、詳しいことが多いです。
 なぜなら、ヤマメやイワナは、水生昆虫が大好物だからです。魚をうまく釣るには、餌になる水生昆虫について、よく知らなければなりません。
 渓流に棲む昆虫といえば、カゲロウや、トビケラや、カワゲラです。これらは、一般の人には、あまり馴染みがない昆虫でしょう。でも、渓流釣りをやる方には、とても馴染みのある昆虫です。今回は、渓流にいる昆虫のうち、トビケラを取り上げましょう。
 トビケラの種のうち、多くは、幼虫が渓流に棲みます。カゲロウやカワゲラと、同じです。成虫になると、翅【はね】が生えて、空を飛ぶようになります。成虫の姿は、ガ(蛾)に似ています。ちょうどガのように、屋根型に翅をたたんで、止まります。
 けれども、トビケラには、鱗粉【りんぷん】がありません。この点が、ガとの大きな違いです。かわりに、トビケラの体には、刺毛【しもう】という、微細な毛が生えます。
 トビケラとガとは、目【もく】のレベルで、分類が違います。トビケラとは、トビケラ目【もく】―毛翅目【もうしもく】ともいいます―に属する昆虫の総称です。ガが属するのは、チョウ目【もく】―鱗翅目【りんしもく】ともいいます―ですね。
 とはいえ、トビケラとガとの間には、何らかの関係があると考えられています。単に外見が似るばかりでなく、他にも、共通点があるからです。
 その共通点の一つが、「幼虫が、糸を吐くこと」です。ガの幼虫が、糸を吐いて繭【まゆ】を作ることは、知られますね。トビケラの幼虫も、蛹【さなぎ】になる時に、糸を吐いて繭を作ります。トビケラの繭は、水中に作られるため、人目につきにくいです。
 トビケラの場合、蛹になる前の幼虫の頃から、糸で巣を作ります。巣の材料には、川底の小石などが使われます。まるでミノムシ(ミノガの幼虫ですね)のように、巣を背負って、水中で暮らします。ミノムシと同じく、敵から身を守るためと考えられます。
 トビケラ目とチョウ目との関係については、まだ、研究が進んでいません。
図鑑↓↓↓↓↓には、トビケラ目【もく】の昆虫は、載っていません、かわりに、日本に分布する水生昆虫が、四十種以上掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 過去の記事でも、水生昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
絶滅寸前? イトアメンボ(2012/9/24)
温泉に入る昆虫がいる?(2012/6/25)
肉食の背泳選手? マツモムシ(2010/5/31)
冬にも、カゲロウ(蜉蝣)がいる?(2010/2/15)
泳ぎが苦手な水生昆虫? ガムシ(2009/9/7)
などです。



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