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2015年7月24日

新種発見、ネバタゴガエル

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 生物の新種は、普通の人が思うより、頻繁に発見されています。でも、ニュースになるのは、そのうちの、ほんの一部だけです。例えば、細菌など、肉眼で見えない新種が発見された、といったところで、普通の人には、関心がないからでしょう。
 これが、哺乳類や鳥類だと、大騒ぎになります。爬虫類や両生類、魚類くらいまでは、ニュースになることが多いです。今回は、両生類の新種を紹介しましょう。
 それは、ネバタゴガエルです。両生類の無尾目【むびもく】(=カエルの仲間)の一種です。日本の長野県で、発見されました。長野県でも、ごく一部でしか、分布が確認されていません。長野県の南西の端、根羽村【ねばむら】の周辺です。
 ネバタゴガエルという日本語の種名は、タゴガエルに近縁で、根羽村に分布することから、付けられました。ラテン語の学名も、Rana nebaとなっています。日本国内で、四足動物(両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類)の新種が発見されるのは、珍しいことです。
 ネバタゴガエルは、普通に肉眼で見える大きさのカエルです。鳴き声も上げます。そんな種が、二〇一四年まで、正式に記載されませんでした。なぜでしょうか?
 それは、ネバタゴガエルが、近縁なタゴガエルに似ているからです。ずっと、普通のタゴガエルだと思われていました。新種だとわかるきっかけになったのは、鳴き声です。
 ネバタゴガエルは、非常に特徴的な鳴き声を出します。チワワのような、小型犬の鳴き声にそっくりです。姿を見ずに声だけ聞いたなら、とうてい、カエルとは思えません。
 この鳴き声は、タゴガエルとは、明らかに違います。じつは、新種として記載されるずっと以前、二〇〇三年ごろに、この鳴き声が、話題になりました。「ワンと鳴くカエルがいる」というわけです。騒がれたことをきっかけに、調査が始まりました。
 「新種らしい生物がいる」とわかっても、実際に新種として記載されるのには、時間がかかります。本当に新種かどうか、証拠を集めるのが、大変だからです。
 ネバタゴガエルの場合は、約十一年かかりました。よく似たタゴガエルとは、違う種であることを証明するのに、それだけかかったのです。結果、極めて分布の限られた、珍しい種が発見されました。彼らの生息地を、このまま守りたいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ネバタゴガエルと近縁なタゴガエルが掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 YouTubeで、ネバタゴガエルの鳴き声を聞くことができます。以下の動画を御覧下さい。
日本のワンと鳴くカエル(※いきなり動画につながります。音も出ます)


 過去の記事でも、最近、発見された新種を取り上げています。また、カエルの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
新種発見、その時、歴史が動いた?(2014/2/3)
プレートと一致? 日本のトカゲの分布(2013/12/30)
フナムシは、川にもいる?(2013/12/23)
新種だけど、旧種? ハコネサンショウウオ(2013/12/16)
大陸とのつながりを示す? ナミエガエル(2011/6/27)
などです。



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