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2015年9月21日

犬や猫のハギ(萩)がある?

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 ハギ(萩)といえば、日本の秋を代表する花ですね。以前、このブログでも、取り上げました(ハギという植物はない?(2005/9/27))。
 一般的にハギと呼ばれるのは、ヤマハギ、ミヤギノハギ、キハギなどの種です。これらの種は、みな低木で、たくさん枝が分岐します。赤紫色の花を付けることも、同じです。マメ科ハギ属のうち、これらの特徴がある植物を、「ハギ」と呼んでいます。
 ハギ属には、こういった特徴がない種も、属します。それらの種は、普通は、「ハギ」とは呼ばれません。けれども、種名には、「○○ハギ」と付くことが多いです。
 例えば、イヌハギ(犬萩)という種があります。夏から秋にかけて、白い花を咲かせます。花の形は、いわゆる「ハギ」と同じです。マメ科独特の、蝶形花というものですね。全体の姿は、いわゆる「ハギ」よりも小さいです。低木というよりは、草です。
 イヌハギは、観賞用に栽培されることはありません。野山に生える野草です。とはいえ、よく見れば、可憐な花が咲きます。日本の本州以南に分布します。
 ハギ属には、ネコハギ(猫萩)という種もあります。こちらは、イヌハギよりも、さらに小柄です。そのうえ、全体的に毛が多く、ふわふわした感じです。このために、「犬萩」に対して、「猫萩」と名付けられたそうです。
 ネコハギも、観賞用に栽培されることは、ありません。野山で、夏から秋にかけて、白い花を咲かせます。やはり、日本の本州以南に分布します。
 イヌハギとネコハギとには、面白い性質が、共通します。普通の花以外に、閉鎖花と呼ばれる花を付けるのです。閉鎖花とは、文字どおり、開かずに、閉じたままの花です。
 開かない花なんて、何の意味があるのでしょうか? 普通の花は、昆虫などを呼んで、花粉を運んでもらうために、開きますね。閉鎖花には、むろん、そういう機能は、ありません。閉じた花の中で、自分の雌しべに、自分の雄しべで受粉します。
 何らかの原因で、昆虫などが花に来られなければ、普通の花は、結実できません。閉鎖花は、そういう状況でも、確実に結実できるように、保険の役割をしています。
図鑑↓↓↓↓↓には、ケハギ、ネコハギ、メドハギの三種のハギ属の植物が掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 過去の記事でも、マメ科ハギ属の種を取り上げています。また、犬や猫の名が付く植物も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
犬がいるなら、猫もいる? 植物の名前(2013/8/30)
ハギという植物はない?(2005/9/27)
などです。


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