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2016年1月 8日

鳥の日本固有種が、増える?

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 先週のこのブログで、日本の鳥類には、十二の固有種がいるという話をしましたね。その際、固有種の数が、もっと増えるかも知れないという話もしました。今回は、それについて、説明しましょう。あと十種ほど、日本固有種の鳥が、増えそうです。
 日本の野鳥は、バードウォッチングなどで、普通の人にも、親しまれていますね。おかげで、他の生物に比べれば、研究が進んでいます。日本国内で、未知の種は、ほとんどいないと考えられてきました。それが、なぜ、いきなり十種も増えるのでしょうか?
 それは、近年、遺伝子の解析が進んだためです。鳥類の遺伝子を、直接、調べてみると、一見、同種に見える鳥たちの中に、違う種が潜むことが、わかってきました。
 実例を挙げてみましょう。例えば、カケスです。カラス科の一種ですね。
 カケスは、日本の森林で、普通に見られる鳥です。これまで、カケスは、日本の北海道から九州まで、同じ種が分布すると考えられてきました。日本のカケスと同じ種が、ユーラシア大陸にも、広く分布するとされてきました。
 ところが、各地の「カケス」の遺伝子を分析したところ、同種とは言えないほどの差が見つかりました。日本の本州以南の「カケス」と、北海道の「カケス」とは、違う種といえます。北海道の「カケス」と同じ種が、ユーラシア大陸の東部に分布します。ユーラシア大陸の中部以西には、また違う種の「カケス」が分布します。
 これまで、北海道の「カケス」は、カケスの中のミヤマカケスという亜種だとされてきました。今後は、この「ミヤマカケス」が、新種名になるのではないでしょうか。そして、本州以南の「カケス」が、日本固有種となります。
 他にも、キビタキ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ヤマガラ、フクロウ、リュウキュウコノハズクなどの種で、隠れた別種が、見つかっています。このように、既知の種の中に隠れた未知の種を、隠蔽種【いんぺいしゅ】といいます。先述の「カケス」のように、これらの鳥の隠蔽種の中に、新たに日本固有種となるものたちがいます。
 鳥類以外でも、詳しく調べれば、たくさんの隠蔽種が見つかりそうですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、「カケス」などの日本の鳥が、二百種以上掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 過去の記事でも、日本固有種の生物について取り上げています。また、隠蔽種についても、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
日本固有の十二種の鳥たち(2016/01/01)
ミナミヤモリの隠蔽種【いんぺいしゅ】たち(2015/10/23)
二〇一四年は、サンショウウオの当たり年? その2(2015/9/11)
日本固有種がいっぱい? ヤモリの仲間たち(2015/5/25)
山のヒバリ? イワヒバリの仲間たち(2014/10/6)
宮古島の生き物の謎(2013/7/1)
固有生物の宝庫、対馬【つしま】(2012/4/23)
などです。


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