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2016年2月29日

早春を呼ぶ青い花、ムスカリ

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 ムスカリという植物を、御存知でしょうか? 早春に、青い小さな花を、房状に咲かせます。背の低い、小さな草なのに、寒風の中、いっぱいに花を付けます。その様子は、けなげに見えます。花壇にたくさん植えると、とても見事です。
 一般的に、ムスカリと呼ばれるのは、一種だけではありません。キジカクシ科ムスカリ属に含まれる種の総称です。この属には、少なく見積もっても、四十種以上が属します。
 ただし、ややこしいことに、ムスカリ属のある一種を指して、「ムスカリ」と呼ぶこともあります。ラテン語の学名を、Muscari neglectumという種です。
 四十種以上もあるムスカリ属のうち、日本語名を持つのは、ほんの数種です。Muscari neglectumも、正式な日本語名(標準和名)が付いているとは言いがたいです。慣習的に、この種を「ムスカリ」と呼ぶことが多いというだけです。
 日本語名があるムスカリ属としては、ブドウムスカリ、ルリムスカリなどの種があります。これらの種を含め、ムスカリ属の種は、互いに似ているものが多いです。たいがいの種が、青い小さな鐘状の花を、ブドウの房のように付けます。
 外見が似ることが、ムスカリ属の分類を、困難にしています。例えば、日本語名をフサムスカリという種は、かつて、ムスカリ属に分類されていました。ムスカリ属の他種と、よく似ているためです。ところが、現在では、別の属に分類されるようになりました。
 また、ムスカリMuscariという属名の元になった種も、種名が変わっています。
 もと、ラテン語の学名を、Muscari moschatumという種がありました。この種の花には、とても良い香りがあります。このことから、ギリシア語で麝香【じゃこう】を意味する言葉を取って、ムスカリMuscariという属名になりました。
 しかし、現在では、Muscari moschatumという種は、ありません。同じムスカリ属のMuscari racemosumという種と、同じものだとされたためです。
 Muscari racemosumも、Muscari neglectumや、ブドウムスカリ、ルリムスカリと同じように、観賞用に栽培されます。分類が進むより先に、栽培のほうが進んでしまいました。このために、売られているムスカリ属の正確な種を知るのは、難しいです。

図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ムスカリは載っていません。かわりに、日本に分布する植物が、八百種以上掲載されています。
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 過去の記事でも、分類が混乱している植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
フリージアの正式名称は?(2016/02/22)
属はどこですか? ミズキの仲間たち(2015/10/19)
ネギは、ネギ科か?(2015/9/7)
ふわふわの花は、ネコヤナギ?(2015/4/10)
マリーゴールドの正体は?(2014/10/3)
などです。


2016年2月28日

シロハラ

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シロハラ 画像
和名:シロハラ 
学名:Turdus pallidus
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沖縄 読谷村【2016.02.13】
図鑑↓↓↓↓↓には、シロハラは掲載されています。
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2016年2月27日

クリスマスローズ

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クリスマスローズ 画像
和名:クリスマスローズ 
学名:Helleborus niger L.
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東京 港区【2016.02.10】


2016年2月26日

誰に近縁? 珍渦虫【ちんうずむし】

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 今回は、数ある生物の中でも、とびきりの珍生物を紹介しましょう。珍渦虫【ちんうずむし】と呼ばれる生物です。海に棲む生物です。今のところ、バルト海と太平洋東部とから見つかっています。世界中で、六種しか確認されていません。
 珍渦虫には、眼や耳や鼻といった感覚器官がありません。四肢のような運動器官も、ありません。とても平べったい体をしています。顔や手足のような目立つ特徴はありませんが、体には、前後左右の区別があります。扁形【へんけい】動物のヒラムシに似ています。
 外見が似るために、珍渦虫は、しばらく、扁形動物門に入れられていました。珍渦虫という名は、その時に付けられたものです。扁形動物門の渦虫【うずむし】―いわゆる、プラナリア―の仲間で、珍しいものだから、珍渦虫というわけです。
 ところが、調べてみると、珍渦虫は、扁形動物とは、まったく違うことがわかりました。扁形動物ならあるはずの、原始的な中枢神経系がありません。先述のとおり、感覚器官や運動器官に加えて、生殖器官も、消化器官も、ありません。ないない尽くしの生物です。
 このように、体の構造があまりにも特異なため、珍渦虫の分類は、白紙に戻されました。さまざまな説が生まれては、否定されました。体の構造が簡単過ぎるのは、一度、高度に発達したのが、何らかの原因で、二次的に退化したのだという説もありました。
 DNAの研究が進むと、珍渦虫は、独自のグループ、珍渦虫動物門にすべきだという説が出てきました。さらに、有力な説が、生まれました。無腸【むちょう】動物と呼ばれる動物と、近縁だというのです。無腸動物も、分類上の位置が、不明確な生物でした。
 じつは、無腸動物も、一時期は、扁形動物門に入れられていました。外見上、扁形動物に似ているためです。二十一世紀になってから、扁形動物とは違い過ぎることが指摘され、独自の無腸動物門というグループが、提唱されました。
 今年、二〇一六年に、新しい研究結果が発表されました。それによれば、やはり、珍渦虫は、無腸動物と近縁なようです。珍渦虫と、無腸動物とを合わせて、珍無腸動物門というグループを作ることが、提唱されています。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、珍渦虫【ちんうずむし】は載っていません。かわりに、日本に分布する無脊椎動物が、二〇〇種近く掲載されています。
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 過去の記事でも、近年、分類学上の位置が変わった生物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
魚類というグループは、ない?(2014/3/31)
寄生植物は、分類が難しい?(2013/7/12)
鳥の祖先は、恐竜か?(2012/12/3)
脊索【せきさく】動物と、脊椎【せきつい】動物とは、違う? 同じ?(2012/10/15)
ホヤは脊索【せきさく】動物? 原索【げんさく】動物?(2007/8/28)

などです。


2016年2月25日

キジバト

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キジバト 画像
和名:キジバト 
学名:Edgeworthia chrysantha Lindl.
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東京 港区【2016.02.10】
図鑑↓↓↓↓↓には、キジバトは掲載されています。
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2016年2月23日

ミツマタ

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ミツマタ 画像
和名:ミツマタ 
学名:Edgeworthia chrysantha Lindl.
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東京 港区【2016.02.10】
図鑑↓↓↓↓↓には、ミツマタは掲載されています。
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2016年2月22日

フリージアの正式名称は?

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 フリージアは、日本の春を彩る植物の一つですね。外来植物ですが、日本の温暖地の花壇や、花屋の店先を、賑やかにしてくれます。温室で栽培されることも、多いです。
 フリージアの原産地は、南アフリカのケープ地方です。大部分の種が、そうです。そこは、アフリカといっても、熱帯ではありません。温帯です。ケープ地方には、ここでしか見られない、珍しい温帯植物が多いです。フリージアの原種も、多くが、そうでした。
 じつは、現在の「フリージア」は、一種の植物とは言いがたいです。何種かの原種を交配して作られた、園芸品種が多いためです。フリージアという名は、事実上、アヤメ科フリージア属に属するものの総称となっています。
 園芸品種のフリージアたちの、大元になった原種は、ラテン語の学名を、Freesia refractaという種だといわれます。この種には、アサギスイセンという日本語名があります。
 けれども、この日本語名は、ほとんど使われません。スイセン(水仙)の仲間と、誤解されやすいからでしょう。スイセンは、ヒガンバナ科の植物ですから、遠縁です。
 アヤメ科フリージア属には、Freesia refracta(アサギスイセン)以外に、十種以上の種が属します。主な種として、Freesia corymbosa,Freesia laxa(日本語名ヒメヒオウギ)、Freesia leichtlinii(日本語名アヤメスイセン)などがあります。
 Freesia corymbosaやFreesia leichtliniiは、園芸品種の「フリージア」の原種となりました。交配に使われたわけです。園芸品種が作られたのは、主にオランダとイギリスにおいてです。どちらの国も、南アフリカを支配したことがあり、園芸が盛んだからです。
 そもそも、原種においても、フリージア属の分類は、安定していません。研究者によって、ある種が、あったりなかったりします。こんな状態で、交配が繰り返されたのでは、園芸品種の正体など、わかるはずがありませんね。
 さらに加えて、フリージア属は、日本語名も混乱しています。他種と似た名をつけられてしまった例が、多いのです。日本語名は、使わないほうが、無難ですね。
 人間の側の混乱をよそに、フリージアは、毎年、香り高い花を咲かせてくれます。

図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、フリージアは載っていません。かわりに、日本に分布するアヤメ科の植物が掲載されています。
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 過去の記事でも、アヤメ科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
歌に詠まれた「ぬばたま」とは?(2012/8/17)
シャガは、「日本のアイリス」か?(2011/4/22)
アヤメ? いえ、カキツバタです(2010/5/14)
じつは外来種です、キショウブ(2009/4/24)
五月五日は、あやめの節句?(2007/4/30)
などです。

2016年2月21日

ヒヨドリ

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ヒヨドリ 画像
和名:ヒヨドリ 
学名:Hypsipetes amaurotis
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東京 港区【2016.02.10】
図鑑↓↓↓↓↓には、ヒヨドリは掲載されています。
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2016年2月20日

ニホンズイセン

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ニホンズイセン 画像
和名:スイセン 
学名:Narcissus tazetta L.
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東京 港区【2016.02.10】
図鑑↓↓↓↓↓には、スイセンは掲載されています。
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2016年2月19日

語源は何ですか? マシコ(猿子)

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 生き物の中には、時おり、不思議な種名を持つものがいます。鳥類では、「○○マシコ」と呼ばれる鳥たちが、それに当たるでしょう。
 「○○マシコ」という鳥たちは、分類学的には、スズメ目【もく】アトリ科に属します。日本に分布する種としては、ギンザンマシコ、ベニマシコ、オオマシコなどがいます。どの種も、おおむね、スズメくらいの大きさの小鳥です。
 「マシコ」を漢字で書けば、「猿子」です。猿子鳥【ましこどり】という呼び方もあります。猿子【ましこ】とは、サルを意味する言葉です。なぜ、小鳥に、サルの名が付いたのでしょうか? 鍵は、これらの鳥たちの体色にあります。
 体色が赤っぽい小鳥に、「マシコ」の名が付いていることが多いです。ギンザンマシコの雄成鳥、ベニマシコの雄成鳥、オオマシコの雄成鳥など、みな、そうです。その赤さを、ニホンザルの顔が赤いのにたとえたといわれます。
 日本に分布する「○○マシコ」には、北方系という共通点もあります。
 例えば、ギンザンマシコは、日本国内では、主に北海道で見られます。本州以南では、まれに、冬鳥として見られるだけです。ベニマシコも、国内で繁殖するのは、北海道と青森県だけです。それ以南の地域では、冬鳥として見られます。
 オオマシコは、日本で繁殖が観察された例は、ないようです。冬鳥として、主に本州中部以北で見られます。夏期に繁殖するのは、北の国、シベリアです。
 「○○マシコ」たちが属するアトリ科は、最近、分類が大きく組み替えられました。
 以前は、アトリ科の中に、マシコ属という大きな属がありました。「○○マシコ」たちは、多くの種が、ここに入れられていました。ところが、研究が進んで、この分類は適切でないとわかりました。マシコ属から、別属に移された種がいます。
 そんな中でも、ギンザンマシコは、もともと、アトリ科のギンザンマシコ属に属しました。ベニマシコは、ベニマシコ属に属しました。オオマシコは、元のマシコ属に残りました。旧マシコ属に比べると、新マシコ属は、属する種の数が減りました。

図鑑↓↓↓↓↓には、ベニマシコが掲載されています。
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 過去の記事でも、アトリ科に属する鳥を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
鳥の日本固有種が、増える?(2016/1/8)
冬鳥のさえずりを聞くには?(2012/3/26)
スズメ? いえ、カワラヒワです(2008/11/21)
オウゴンヒワの画像(2008/5/12)
などです。


2016年2月18日

メジロ

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メジロ 画像
和名:メジロ 
学名:Zosterops japonicus
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東京 港区【2016.02.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、メジロは掲載されています。
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2016年2月17日

ヒヨドリ

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ヒヨドリ 画像
和名:ヒヨドリ 
学名:Hypsipetes amaurotis
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東京 港区【2016.02.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、ヒヨドリは掲載されています。
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2016年2月16日

スノードロップス

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スノードロップス 画像
和名:スノードロップス 
学名:Galanthus L.
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東京 港区【2016.02.07】



2016年2月15日

アカシアと、ニセアカシアとの関係は?

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 アカシアという植物の名を、一度くらいは、聞いたことがある方が多いでしょう。日本では、流行歌の歌詞に入れられたり、街路樹として植えられたり、蜂蜜の原料(蜜源植物)にされたりして、有名になりました。
 ところが、「アカシア」という言葉で指す植物は、一種ではありません。違うグループ同士のものが含まれます。そのうえ、「アカシア」の中には、他の別名で呼ばれるものもあります。このために、「アカシア」が、正確にはどの植物を指すのか、混乱しています。
 おそらく、一九七〇年代くらいまでは、日本で「アカシア」と呼ばれるのは、正式な日本語名(標準和名)を、ハリエンジュという種が多かったと思います。札幌の街路樹として知られる「アカシア」や、蜜源植物の「アカシア」は、すべて、ハリエンジュです。
 ハリエンジュは、初夏に、白い花を、房状に垂らして咲かせます。マメ科ハリエンジュ属の一種です。本来のアカシアと紛らわしいために、ニセアカシアという和名も付いています。では、本来のアカシアとは、どんな植物でしょうか?
 本来のアカシアとは、マメ科アカシア属に属する種の総称です。アカシア属は、とても種の数が多く、少なくとも、五百以上もの種があります。これだけ種があれば、種ごとに、特徴が違います。一口に、「アカシア属とは、こうだ」と言いきることは、できません。
 とはいえ、日本で「アカシア」と呼ばれる種は、おおむね、決まっています。ギンヨウアカシア、フサアカシア、ソウシジュ、サンカクバアカシアなどの数種です。どれも、春に、黄色くて、ふわふわした、小さな手鞠【てまり】のような花を付けます。
 ギンヨウアカシア、フサアカシア、サンカクバアカシアは、早春の切り花として、よく使われます。三種とも、日本には自生せず、栽培されます。オーストラリア原産です。
 ソウシジュは、日本の温暖地で、街路樹や公園樹にされています。やはり、日本原産ではありません。フィリピンが原産地とされます。台湾やマレーシアでも、見られます。
 本来のアカシア属の種は、ミモザと呼ばれることもあります。でも、その名は、別の植物にも、使われます。紛らわしいので、ミモザの名は、使わないほうがいいでしょう。

図鑑↓↓↓↓↓には、ニセアカシアことハリエンジュが掲載されています。
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 過去の記事でも、種名が紛らわしい植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
どれが正しい? ヤマハッカ属の学名(2015/9/14)
ハマゴウ? ハマボウ? ハマボウフウ? 紛らわしい植物たち(2015/8/31)
マツバギクとマツバボタンとは、違う? 同じ?(2015/7/13)
ミツバウツギは、ウツギと遠縁(2015/5/29)
「山ごぼう」に御注意を(2014/10/31)
などです。


2016年2月14日

シジュウカラ

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シジュウカラ 画像
和名:シジュウカラ 
学名:Parus major
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東京 港区【2016.02.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、シジュウカラは掲載されています。
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2016年2月13日

ウメ

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ウメ 画像
和名:ウメ 
学名:Armeniaca mume Siebold
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東京 港区【2016.02.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、ウメは掲載されています。
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2016年2月12日

サル、それとも妖怪? エンコウガニ

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 今回は、カニの仲間を紹介しましょう。エンコウガニ(猿猴蟹)という種です。
 エンコウガニは、日本の函館あたりの海から、東シナ海、南シナ海、インド洋沿岸にまで、広く分布します。おおむね、水深50m以上の海に棲みます。このため、浜辺で見ることは、ありません。食用にもされないため、一般には、馴染みのないカニです。
 エンコウガニという種名は、なぜ、付いたのでしょうか? これには、二つの説があります。どちらも、体型と体色の特徴をとらえています。一つは、文字どおり、サルに由来するというものです。もう一つは、妖怪「えんこう」に由来するというものです。
 エンコウガニは、雄と雌とで、姿が違います。雄のほうは、はさみ脚が、とても長くなります。この脚が長いことを、サルの腕が長いことに見立て、体色が赤いことを、ニホンザルの顔が赤いことに見立てて、エンコウガニ(猿猴蟹)とされたといいます。
 もう一つの説では、河童の仲間の妖怪「えんこう」が、腕が長いのを、このカニのはさみ脚が長いことと結びつけたされます。妖怪「えんこう」は、水辺に棲んで、毛むくじゃらで、サルに似るそうです。だから、「えんこう(猿猴)」という名が付きました。
 エンコウガニは、十脚目【じゅっきゃくもく】短尾下目【たんびかもく】エンコウガニ上科エンコウガニ科エンコウガニ属の一種です。同じエンコウガニ科エンコウガニ属には、ケブカエンコウガニ、インドエンコウガニなどの種も、属します。
 エンコウガニとよく似た種名のカニとして、オオエンコウガニがいます。
 ところが、オオエンコウガニは、エンコウガニとは、近縁ではありません。十脚目短尾下目までは、同じ分類ですが、そのあとは、ワタリガニ上科オオエンコウガニ科オオエンコウガニ属となります。上科のレベルで分類が違うのは、近縁とは言いがたいです。
 オオエンコウガニは、食用になります。食用に売られる時には、オオエンコウガニという名ではなく、「丸ずわいがに」と呼ばれます。「ずわいがに」と名が付いても、本物のズワイガニとは、まるで違う種です。近縁ですら、ありません。
 よくある「丸ずわいがにの缶詰」は、じつは、オオエンコウガニの缶詰です。

図鑑↓↓↓↓↓には、日本近海に分布するカニが、十種以上掲載されています。
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 過去の記事でも、カニの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
再来なるか? ニシノシマホウキガニ(2015/7/10)
寄生虫に寄生する生き物がいる?(2013/7/8)
平家の怨霊が、ヘイケガニになった?(2012/6/4)
イソガニとイワガニ、どっちがどっち?(2009/8/21)
夫婦なのに名が違う?ズワイガニとコウバコガニ(2005/11/11)
などです。


2016年2月11日

ウメ

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ウメ 画像
和名:ウメ 
学名:Armeniaca mume Siebold
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東京 港区【2016.02.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、ウメは掲載されています。
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2016年2月10日

メジロ

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メジロ 画像
和名:メジロ 
学名:Zosterops japonicus
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東京 港区【2016.02.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、メジロは掲載されています。
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2016年2月 9日

ドバト

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ドバト 画像
和名:ドバト 
学名:Columba livia
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東京 港区【2016.02.07】


2016年2月 8日

アサイーの正体とは?

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 アサイーという植物の名を、聞いたことがおありでしょうか? 日本では、一部のコーヒーチェーン店でメニューに入れられたことから、知られるようになりました。最近では、健康食品としても、人気があるようですね。
 アサイーとは、正確には、果実の呼び名です。植物の日本語の種名は、ワカバキャベツヤシです。ヤシ科キャベツヤシ属に属する一種です。日本には、自生しない植物です。ブラジル、ベネズエラ、ガイアナ、スリナムなど、南米の熱帯地方に分布します。
 アサイーというのは、ポルトガル語の名前です。主産地であるブラジルの公用語が、ポルトガル語なので、その名が定着しました。じつは、これが、ちょっと困った事態を引き起こしています。日本語名が混乱しているのです。
 キャベツヤシ属の中で、日本に自生する種は、一種もありません。このために、この属の種には、日本語名がないものが多いです。日本語名があるのは、ワカバキャベツヤシと、キャベツヤシくらいでしょう。しかし、これらの名は、まだ、普及していません。
 多くの場合、キャベツヤシ属の種を一まとめにして、アサイーと呼びます。アサイヤシと呼ばれることもあります。属の名前自体が、アサイヤシ属とされることもあります。属名からして、日本語名が定まっていない状態です。
 混乱を避けるために、属の名前は、エウテルペ属とされることもあります。エウテルペEuterpeとは、キャベツヤシ属のラテン語の学名です。ラテン語の学名は、国際的に共通ですからね。ワカバキャベツヤシを指すラテン語の学名は、Euterpe oleraceaです。
 キャベツヤシ属には、他に、キャベツヤシ(ラテン語の学名Euterpe edulis)、Euterpe catingaなどの種が属します。前述のとおり、ほとんどの種には、日本語名がありません。どの種も、中米や南米にしか、自生しないからです。
 ワカバキャベツヤシのように、多くの種は、果実が食用にされます。他に、ワカバキャベツヤシやキャベツヤシなどは、花のつぼみの芯も食べます。その部分をキャベツにたとえて、キャベツヤシという日本語名が付いたようです。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布するヤシ科の植物掲載されています。
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 過去の記事でも、ヤシ科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
お酒を出す木がある?(2015/3/13)
タラヨウとタラジュとは、違う? 同じ?(2013/7/26)
混同されてばかり? シュロ(2012/6/8)
ヤシ(椰子)の葉の秘密とは?(2011/1/17)
ビロウとビンロウとは、違う? 同じ?(2010/1/29)
などです。



2016年2月 7日

ヒヨドリ

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ヒヨドリ 画像
和名:ヒヨドリ 
学名:Hypsipetes amaurotis
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東京 港区【2016.02.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、ヒヨドリは掲載されています。
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2016年2月 6日

ドバト

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ドバト 画像
和名:ドバト 
学名:Columba livia
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東京 港区【2016.02.07】


2016年2月 5日

哺乳類に似ている?エビたち

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 日本人は、海産物が好きですね。中でも、エビは、よく食べられているものの一つです。クルマエビやイセエビなどは、御馳走【ごちそう】扱いですね。
 クルマエビの仲間(クルマエビ科)は、クルマエビ以外の種も、多く、食用にされます。その中には、面白い種名のものがいます。クマエビ(熊海老)、トラエビ(虎海老)、ウシエビ(牛海老)、サルエビ(猿海老)などです。どれも、哺乳類の名前ですね。
 これらの種は、みな、十脚目【じゅっきゃくもく】クルマエビ科に属します。互いに近縁な種同士です。これらの種には、哺乳類を思わせる特徴があるのでしょうか?
 クマエビの語源には、諸説があります。クルマエビ科の中で、大きくてたくましいことから、「クマ」の名が付いたといわれることがあります。トラエビは、虎縞【とらじま】に似たまだら模様があることから、種名が付きました。サルエビは、全体に赤みが強くて、「サルの顔のよう」だから、サルエビだそうです。
 ウシエビについては、調べてみても、語源がわかりませんでした。この種は、ウシエビという正式な日本語名(標準和名)よりも、別名のほうが、よく知られています。ブラックタイガーという名です。スーパーの店先では、この名で、お目にかかりますね。
 ブラックタイガーという別名は、生きている時に、黒い縞模様があることから、付きました。英語名でも、black tiger prawnといいます。全体的に、黒っぽいエビです。
 ウシエビ(ブラックタイガー)に限らず、クルマエビ科の種は、英語名を「** tiger prawn」とされるものが多いです。例えば、クマエビは、green tiger prawnなどと呼ばれます。
 ところが、肝心のトラエビの英語名は、「** tiger prawn」ではありません。私が聞いた範囲では、「Tora velvet shrimp」という英語名があります。日本近海にしか分布しないエビなので、日本語名の「トラ」を取ったようです。
 サルエビには、southern rough shrimpという英語名があります。Shrimpとは、prawnよりも、小型のエビを指します。トラエビやサルエビは、クマエビやウシエビより、小さいエビです。そのために、このような英語名が付いたのでしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、クルマエビ、クマエビなどのクルマエビ科のエビ掲載されています。
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 過去の記事でも、エビの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ドウケツエビは、いい夫婦?(2014/12/8)
シャコとアナジャコとは、違う? 同じ?(2013/4/15)
得意技で守ります、ハゼとテッポウエビ(2013/3/25)
アマエビ? いえ、ホッコクアカエビです(2012/2/27)
そっくりさんがいっぱい、スジエビ(2010/2/1)
などです。


2016年2月 4日

ツグミ

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ツグミ 画像
和名:ツグミ 
学名:Turdus naumanni
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東京 港区【2016.02.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、ツグミは掲載されています。
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2016年2月 3日

シジュウカラ

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シジュウカラ 画像
和名:シジュウカラ 
学名:Parus major
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東京 港区【2016.02.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、シジュウカラは掲載されています。
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2016年2月 2日

メジロ

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メジロ 画像
和名:メジロ 
学名:Zosterops japonicus
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東京 港区【2016.01.25】
図鑑↓↓↓↓↓には、メジロは掲載されています。
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2016年2月 1日

猿の花とは、どんな植物?

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 英語で、monkey flowerと呼ばれる植物があります。直訳すれば、「サルの花」ですね。こんな名前で呼ばれるのは、どんな植物なのでしょうか?
 Monkey flowerと呼ばれるのは、一種だけではありません。たくさんの種が含まれます。大きく分けると、二つのグループに分かれます。ハエドクソウ科ミゾホオズキ属と、マメ科ジャケツイバラ亜科フィロカルプス属の一種です。
 ミゾホオズキ属のほうは、百種以上も含まれる、大きなグループです。そのうちの二種だけが、日本に自生します。ミゾホオズキと、オオバミゾホオズキです。
 ミゾホオズキとオオバミゾホオズキ以外に、何種かが、外来種として、日本で見られます。ニシキミゾホオズキ、ニオイミゾホオズキなどの種が、そうです。
 百種以上ものミゾホオズキ属の植物は、みなまとめて、monkey flowerと呼ばれます。個々の種は、例えば、ニシキミゾホオズキなら、yellow monkey flowerなどと呼ばれて、区別されます。でも、正確に種を指すなら、ラテン語の学名を使うのが一番です。ニシキミゾホオズキであれば、ラテン語の学名は、Mimulus luteusとなります。
 ニシキミゾホオズキのように、花が美しい種は、観賞用に栽培されます。日本でも、観賞用に持ち込まれたものが、野生化しました。
 ミゾホオズキ属の植物が、monkey flowerと呼ばれる理由は、花にある模様が、サルの顔に似るからだといいます。しかし、よほど克明に観察しないと、そうは見えません。
 もう一つのmonkey flower、フィロカルプス属の一種には、日本語名がありません。日本に分布しないためです。原産地は、中米です。ミゾホオズキ属のmonkey flowerと区別するために、monkey flower treeと呼ばれます。ミゾホオズキ属の大部分が草なのに対して、こちらは樹木だからです。ラテン語の学名は、Phyllocarpus septentrionalisです。
 フィロカルプス属のmonkey flower treeには、なぜ、「サル」の名が付いたのでしょうか? これについては、わかっていません。ひょうきんな名に反して、花が美しいため、熱帯の国々では、観賞用に栽培されています。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、monkey flowerもmonkey flower treeも載っていません。かわりに、日本に分布する植物が、八百種ほどが掲載されています。
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 過去の記事でも、サルに関連した名前の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
モンキー・オーキッドの正体は?(2016/1/25)
サル(猿)のパズル? チリマツ(2016/1/18)
猿の壺は、楽園の果実?(2016/1/11)(2009/4/21)
猿の顔に見える? サルメンエビネ(2016/1/4)
サルスベリの木の肌は、なぜ、すべすべ?(2009/7/31)
などです。