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2016年4月 1日

アカガエル属は、大分裂中?

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 近年、生物の分類が、大幅に見直されることが、増えています。このブログでも、そういう話題が多いですね。それは、生物学が進歩している証拠です。
 今回も、分類の話を取り上げましょう。両生類の中の、アカガエル科アカガエル属の分類についてです。従来、この属には、トノサマガエルや、ツチガエル、ヌマガエル、ニホンアカガエルなどの、よく知られた種が属するとされてきました。
 しかし、以前から、「アカガエル属の分類は、大ざっぱ過ぎる。アカガエル科のうち、所属がよくわからないものは、とりあえずアカガエル属にされている」といわれてきました。最近では、アカガエル属を細分化することが、多くなっています。
 例えば、トノサマガエルです。二〇一六年現在では、アカガエル属から分離されて、トノサマガエル属とされています。トノサマガエル属には、ダルマガエルも属します。
 ツチガエルも、アカガエル属から分離されて、ツチガエル属となりました。この属には、他に、サドガエルも属します。サドガエルは、二〇一〇年代になってから発見された新種です。佐渡島にだけ分布します。外見は、ツチガエルにそっくりです。
 ヌマガエルに至っては、アカガエル属どころか、アカガエル科からも、分離されました。ヌマガエル科という科が、新設されたのです。ヌマガエルは、ヌマガエル科ヌマガエル属とされました。同じヌマガエル科ヌマガエル属には、サキシマヌマガエルも属します。
 ヌマガエル科に移されたのは、ナミエガエルも同じです。ナミエガエルも、以前は、アカガエル科アカガエル属に入れられていました。現在は、科も属も移されて、ヌマガエル科クールガエル属となっています。
 元のまま、アカガエル科アカガエル属に残されている種も、あります。ニホンアカガエル、タゴガエルなどが、そうです。けれども、この分類も、怪しいといわれています。アカガエル属は、もともと、ヨーロッパの種を基準に作られた属だからです。
 日本から遠く離れたヨーロッパの種と、日本の種とが、同じ属でいいものでしょうか? 今しばらくは、アカガエル属の分類から、目が離せません。

図鑑↓↓↓↓↓には、トノサマガエルやニホンアカガエルなど、元・アカガエル科アカガエル属に属するとされた種が掲載されています。
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 過去の記事でも、カエルの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
新種発見、ネバタゴガエル(2015/7/24)
伊豆諸島の外来生物とは?(2014/11/17)
人を殺せるカエルがいる?(2013/6/3)
子育てをするカエル、アイフィンガーガエル(2012/6/11)
固有生物の宝庫、対馬【つしま】(2012/4/23)
などです。



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