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2016年5月 2日

ヒナゲシの英語名は、ポピーpoppyか?

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 ヒナゲシ(雛罌粟)は、春から初夏にかけて、愛らしい花を咲かせますね。ヨーロッパ原産の植物ですが、日本でも、観賞用に栽培されます。今では、日本の花壇や花屋さんでも、すっかりお馴染みですね。園芸の世界では、ポピーと呼ばれることが多いです。
 ポピーという呼び名は、ヒナゲシの英語名corn poppyに由来します。Corn poppyのcornとは、ムギ(麦)の意味です。ヨーロッパの野生のヒナゲシは、麦畑の雑草なのですね。このことから、「麦畑のケシ」を意味する英語名が付きました。
 ポピーpoppyという英語名は、ケシ科ケシ属に属する種の総称です。ですから、単にポピーと呼んだのでは、ヒナゲシを指すとは限りません。ケシ属の中で、一般的に、観賞用に栽培される種としては、ヒナゲシ以外に、シベリアヒナゲシやオニゲシがあります。
 シベリアヒナゲシは、日本でも、英語名のアイスランド・ポピーIceland poppyで呼ばれることが多いです。ところが、この種は、極北の島国アイスランドには、分布しません。正式な日本語名(標準和名)のとおり、シベリアに分布します。
 花屋さんで、切り花で売られる「ポピー」は、多くが、シベリアヒナゲシです。この種は、ケシ属の中では、例外的に花もちが良いからです。数日間、咲いています。
 オニゲシ(鬼罌粟)は、園芸の世界では、英語名のオリエンタル・ポピーoriental poppyで呼ばれることが多いです。「オニ(鬼)」という語感が、嫌われるようです。しかし、大ぶりでしっかりした花を見ると、「鬼」という呼び名もふさわしいと思えます。
 紛らわしいことに、ケシ科ケシ属ではないのに、ポピーpoppyという英語名が付く植物もあります。標準和名をハナビシソウ(花菱草)という種が、そうです。
 ハナビシソウは、英語名のカリフォルニア・ポピーCalifornia poppyで呼ばれることがあります。でも、ハナビシソウは、ケシ科ハナビシソウ属に属します。ハナビシソウも、日本原産種ではありませんが―米国原産です―、日本で、観賞用に栽培されます。
 ヒナゲシ、シベリアヒナゲシ、オニゲシ、ハナビシソウ、どの種にも、たくさんの園芸品種があります。日本の春から初夏を、彩ってくれる花たちです。

図鑑↓↓↓↓↓には、ヒナゲシ掲載されています。
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 過去の記事でも、ケシ科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
薬用にも、観賞用にも、エンゴサク(2015/4/24)
ムラサキケマンの「ケマン」とは?(2014/4/25)
ヤマブキ(山吹)? いえ、違います(2011/4/29)
などです。


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