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2016年7月 8日

ヒトの役に立つ? シロアリ

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 シロアリは、害虫として、あまりにも有名ですね。けれども、すべてのシロアリが、ヒトに害をなすわけではありません。ヒトの役に立っているシロアリもいます。
 例えば、アフリカのサバンナに棲むシロアリを、挙げてみましょう。ヒトが少ないサバンナには、膨大な数のシロアリが棲んでいます。彼らは、日本で害虫とされるヤマトシロアリやイエシロアリと違って、人家に巣を作るのではありません。
 サバンナには、ところどころに、奇妙な形の塚があります。これが、シロアリたちの棲むアリ塚です。アリ塚は、土や、シロアリたちの排泄物で、作られています。
 アフリカのサバンナは、厳しい気候の場所です。日中は容赦なく日が照りつけ、気温は、40℃を軽く越えます。いっぽうで、夜間は、冷え込みます。なのに、アリ塚の中の温度は、常に30℃前後です。シロアリたちにとって、快適な温度に保たれています。
 人間が持つエアコンがあるわけではないのに、なぜ、アリ塚は、このように一定の温度を保てるのでしょうか? アリ塚の仕組みに、秘密がありました。
 アリ塚の中には、無数のトンネルが張り巡らされています。トンネルは、地上部分だけでなく、地下にも及びます。地下部分の土は、湿っています。
 アリ塚の外から、暖気が入ってくると、地下水分が蒸発します。水が蒸発するには、エネルギーを使うため、そのぶん、空気が冷やされます。
 それでもなお、暑い空気があると、煙突効果という現象によって、アリ塚の上部から排出されます。アリ塚の下部からは、代わりに、冷たい空気が引き込まれます。
 他にも、アリ塚の土壁が、保水性と通気性とに優れた構造になっているなど、いくつもの巧みな仕組みがあります。このために、酷暑のサバンナでも、アリ塚の中は、常に快適に保たれています。一種の、天然のエアコンと言えます。
 じつは、アフリカのジンバブエという国に、このアリ塚の仕組みを応用した建物が建っています。アリ塚を真似たことで、冷房のコストが、劇的に下がりました。その建物は、省エネビルとして、称賛されています。シロアリが、人間の役に立った例です。
図鑑↓↓↓↓↓には、ヤマトシロアリ掲載されています。
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 過去の記事でも、シロアリを取り上げています。また、シロアリに近縁といわれるオオゴキブリも、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
クローン女王の攻撃? ヤマトシロアリ(2009/6/15)
育児には父親も参加、オオゴキブリ(2007/6/15)
シロアリとアリとは、どう違う?(2007/6/11)

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