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2016年7月11日

ベルガモットは、ミカン科か? シソ科か?

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 このブログでは、紛らわしい名を持つ生物を、いくつも取り上げてきましたね。今回も、そのような植物を紹介しましょう。ベルガモットと呼ばれる植物です。
 ハーブがお好きな方なら、ベルガモットという名を聞いたことがあるでしょう。ベルガモットと呼ばれて、ハーブとして用いられる植物には、複数の種があります。
 最初に、「ベルガモット」と名付けられたのは、ミカン科ミカン属の種です。他のベルガモットと区別するために、ベルガモットオレンジと呼ばれます。ミカン属の多くの種と同じように、オレンジに似た果実を付けます。果実は、酸味が強く、生食はできません。
 ベルガモットオレンジは、果実から、香りの良い精油が取れます。この精油を、紅茶の香り付けなどに用います。ベルガモットオレンジの主産地は、イタリアです。
 もう一つの「ベルガモット」は、正式な日本語名(標準和名)を、タイマツバナ(松明花)という種です。こちらは、シソ科ヤグルマハッカ属に属します。ベルガモットオレンジと違い、樹木ではなく、草です。夏に、鮮紅色の花が、まさに松明のように咲きます。
 タイマツバナの原産地は、北米です。もともと、アメリカ先住民が、ハーブとして用いていました。このために、Oswego tea(オスウィーゴ族の茶)という英語名もあります。
 タイマツバナの花や葉には、ベルガモットオレンジに似た香りがあります。このことから、ベルガモットと呼ばれるようになりました。現在は、日本を含む世界各地で、栽培されています。ハーブとして用いられたり、美しい花を観賞用にしたりします。
 ややこしいことに、タイマツバナには、複数の呼び名があります。ベルガモット以外に、モナルダ、ビーバーム、それに先述のオスウィーゴ・ティーなどと呼ばれます。
 モナルダMonardaという呼び名は、ラテン語の学名に由来します。タイマツバナが属する、ヤグルマハッカ属のラテン語名が、Monardaなのです。
 モナルダという名は、タイマツバナを含めた、ヤグルマハッカ属の総称としても、用いられます。ヤグルマハッカ属には、二十種ほどの種があります。その多くが、ハーブになります。タイマツバナ以外では、ヤグルマハッカという種が有名です。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布するミカン科の植物と、シソ科の植物とが掲載されています。
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 過去の記事でも、ミカン科の植物や、シソ科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ミヤマシキミと、シキミとは、違う? 同じ?(2016/4/18)
どれが正しい? ヤマハッカ属の学名(2015/9/14)
縄文時代から栽培されていた? シソ(2014/7/4)
ミカンとオレンジとは、違う? 同じ?(2014/2/14)
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