図鑑.netブログ- zukan.net -

http://blog.zukan.net/blog/

2016年9月26日

ルイボスティーは、チャの一種か?

ico_weather_kumori.gif
 近年は、紅茶や緑茶以外の「お茶」が、普通に売られるようになりましたね。ウーロン茶やプーアル茶をはじめ、マテ茶やルイボスティーなどがあります。
 これらの「お茶」には、植物学的に「チャ」に含まれるものと、そうでないものとがあります。紅茶や緑茶は、「チャ」という植物の一種から作られます。ウーロン茶やプーアル茶も、そうです。けれども、マテ茶やルイボスティーは、「チャ」からは作られません。
 チャは、ツバキ科ツバキ属に属する樹木の一種です。原産地は、どこなのか、はっきりしません。アジアの温暖地のどこかだと推定されています。もともと、日本にはありませんでした。平安時代くらいに、中国から入ったと考えられています。
 チャに含まれない「お茶」とは、どんな植物から作られるのでしょうか? ルイボスティーを、例に挙げてみましょう。ルイボスティーは、ルイボスという植物から作られます。
 ルイボスという名は、アフリカーンス語(南アフリカ共和国の公用語の一つ)のrooibosに由来します。日本に自生しないため、日本語名は、ありません。
 ルイボスは、マメ科アスパラトゥス属に属する一種です。花を見ると、エンドウ(豌豆)などに似た、マメ科らしい姿をしています。チャとは、遠縁です。
 ルイボスは、南アフリカにしか、自生しない植物です。南アフリカでも、ごく限られた地域にしか、ありません。西ケープ州のセデルバーグ山脈です。
 そこは、とても極端な気候です。冬には、気温が氷点下まで下がります。なのに、夏は、48℃まで気温が上がります。降水量が少なく、乾燥した砂だらけの土地です。
 こんな場所で育つ植物は、ほとんどありません。ルイボスばかりが、茂ります。ルイボスは、他の場所では、育ちません。このような極端な場所に適応してしまったためです。他の場所での栽培の試みは、ことごとく失敗しています。
 ルイボスティーは、世界的に、消費が伸びています。にもかかわらず、生息地が限られるために、生産量にも、限りがあります。地球温暖化が進めば、ルイボスを増やすどころか、絶滅しかねないと、心配されています。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ルイボスは載っていません。かわりに、普通のお茶にされるチャなど掲載されています。
ban_zukan.net.jpg

インターネット生物図鑑-zukan.net-


 過去の記事でも、「お茶」に利用される植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
も御覧下さい。
ベルガモットは、ミカン科か? シソ科か?(2016/7/11)
ローズヒップは、バラの果実?(2015/2/6)
食べられるソバ、食べられないソバ(2014/1/24)
日本にも、タイムが生える?(2011/6/10)
花祭りの甘茶は、お茶の木からできる?(2007/4/5)




http://blog.zukan.net/blog/2016/09/26-926_6.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/8186

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/8186

コメント

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)