図鑑.netブログ- zukan.net -

http://blog.zukan.net/blog/

2016年11月25日

赤い鳥小鳥、なぜなぜ赤い?

ico_weather_hare.gif
 赤いカナリアを飼ったことがありますか? 飼ったことがある方なら、赤カナリアの体色は、食べ物で維持されていることを、御存知でしょう。赤カナリアは、人工的に作られた品種です。野生種のカナリアは、まるで違う、地味な体色をしています。
 赤カナリアの本来の体色は、淡い赤です。けれども、ペット店で売られる赤カナリアは、鮮やかな赤ですね? あれは、赤い色素を持つ食べ物を与えることによって、鮮やかな色にしています。そういう食べ物を与え続けないと、淡い体色に戻ってしまいます。
 食べ物で、体色が左右される鳥は、野生種にも、います。例えば、フラミンゴの仲間が、そうです。フラミンゴの仲間は、おおむね、赤か、ピンクの体色ですね。
 野生のフラミンゴは、湖や干潟で餌を取ります。その餌の中に、赤い色素を持つ藻類などが含まれます。このために、本来は白いフラミンゴが、赤やピンクに染まります。
 最近、カナリアでもフラミンゴでもない鳥で、食べ物によって、体色が変わるものがいることが、発見されました。キツツキの一種です。北米に分布する鳥です。
 それは、キハシボソキツツキという種です。種名は、「黄ハシボソキツツキ」の意味です。種名のとおり、羽毛の一部が、鮮やかな黄色をしています。
 キハシボソキツツキの中には、黄色でなく、赤い体色の個体がいることが、以前から知られていました。そのような個体は、キハシボソキツツキと近縁な、別の種と交配して生まれたものだと考えられていました。別の種とは、アカハシボソキツツキです。
 ところが、アカハシボソキツツキの分布域は、同じ北米でも、キハシボソキツツキの分布域とは、遠く離れています。この二種が、自然に出会って交配するとは、考えにくいです。じつは、この二種が交配したのではなく、食べ物によるとわかりました。
 スイカズラ属の植物の果実を食べると、キハシボソキツツキの羽毛が、赤くなります。赤いキハシボソキツツキの色素と、スイカズラ属の果実の色素とは、同じものでした。
 スイカズラ属の植物は、北米では、外来種です。十九世紀に、観賞用に持ち込まれました。ですから、赤いキハシボソキツツキは、それ以降に現われたことになります。
図鑑↓↓↓↓↓には、
残念ながら、カナリアやフラミンゴやキハシボソキツツキは載っていません。かわりに、日本に分布する鳥類が、二百種ほどが掲載されています。



 過去の記事でも、キツツキの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アカゲラ? いえ、オオアカゲラです(2013/8/19)
鳥の足の形は、どんなふう?(2012/5/7)
ノグチゲラは、キツツキ科か?(2010/1/4)
街中のキツツキ? コゲラ(2009/1/12)
ブラジルで、14もの新種を発見(2008/5/3)




http://blog.zukan.net/blog/2016/11/25-1125_6.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/8247

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/8247

コメント

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)