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2016年12月 9日

アフリカツメガエルは、一種じゃない?

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 今回は、人間の科学実験に、よく使われている生物を紹介しましょう。アフリカツメガエルです。アフリカ原産のカエルの一種です。日本には、もともと分布しません。
 アフリカツメガエルは、無尾目【むびもく】ピパ科ツメガエル属に属します。無尾目というのが、カエルの仲間を指します。同じ無尾目ピパ科ツメガエル属には、ネッタイツメガエルなどの種も、属します(分類には、異説があります)。
 アフリカツメガエルも、ネッタイツメガエルも、同じように、実験動物として用いられます。彼らが実験動物にされるのは、いくつかの理由によります。
 一番大きな理由は、飼育しやすいことでしょう。実験をする以前に、大量に、安定して飼うことができなくては、実験など、やりようがありませんね。
 アフリカツメガエルは、五十年以上も前から、世界中で、実験動物にされてきました。そういう生物なら、基本的なことは、研究し尽くされていそうですね?
 ところが、そうとは限りません。二〇一六年になって、やっと、アフリカツメガエルの全ゲノムが解読されました。ゲノムとは、ある生物が持つすべての遺伝情報を指します。その生物の体型・成長過程・生態などを決めている遺伝子のセットです。
 じつは、アフリカツメガエルは、以前から、「雑種起源ではないか」といわれていました。別々の近縁な二種が、自然に交配して、生まれた種ではないかというのです。
 ゲノム解読により、それが証明されました。約千八百万年前に、二種が交配し、さらに、全ゲノム重複という現象が起こることによって、代々、繁殖してゆくことができるようになりました。アフリカツメガエルという種の誕生です。
 アフリカツメガエルのゲノムには、祖先になった二種のカエルのゲノムが、そっくり保存されています。一つの種なのに、二種ぶんのゲノムを持つわけです。
 このことが、アフリカツメガエルのゲノム解読を、難しくしていました。単純に考えても、量が多いのですからね。手間がかかります。でも、解読できました。この成果は、生物学の研究に、大きく貢献するだろうと考えられています。
図鑑↓↓↓↓↓には、
日本に分布するカエルが、十七種ほどが掲載されています。



 過去の記事でも、実験に使われる動物を取り上げています。また、カエルの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アカガエル属は、大分裂中?(2016/4/1)
新種発見、ネバタゴガエル(2015/7/24)
切っても切っても、生えてくる? イモリの謎(2013/9/2)
プラナリアは、美術モデル?(2010/1/18)
大黒鼠【だいこくねずみ】とは、どんなネズミ?(2008/1/11)




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