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2017年1月 2日

カラスザンショウは、カラスの好物?

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 植物の中には、「カラス○○」という種名のものが、多くあります。カラスウリ(烏瓜)、カラスノゴマ(烏の胡麻)、カラスノエンドウ(烏野豌豆)などです。これらの種名には、「カラスの役くらいにしか立たない」という意味が含まれるものが、多いようです。
 例えば、カラスウリは、ウリ科の種ですが、その果実は、ヒトの食用にはなりません。カラスノゴマは、ゴマとはまるで遠縁の種です。ゴマがゴマ科なのに対して、カラスノゴマはアオイ科です。果実、または種子が、ゴマに似るだけで、食用にはなりません。
 カラスノエンドウは、ヤハズエンドウの別名です。食用のエンドウと同じマメ科です。この種は、現在では、食用にされていません。しかし、昔、西アジアで農耕が始まった頃には、食用に栽培されていたといいます。その後、利用が途絶えました。
 現在でも、ヤハズエンドウは、若い果実や、熟した種子(いわゆる豆の部分)を食べることができます。でも、少なくとも日本国内では、普通は、ただの雑草扱いですね。なぜ、食用にされるのが途絶えてしまったのかは、わかっていません。
 このように見ると、「カラス○○」という種名の植物は、どれも、ほとんどヒトの役に立たないように感じられますね。けれども、中には、ヒトの役に立つ種もあります。
 その一種が、カラスザンショウ(烏山椒)です。食用のサンショウ(山椒)に近縁な種です。サンショウと同じミカン科サンショウ属に属します(分類には、異説があります)。
 カラスザンショウは、サンショウとは違って、果実が香味料(スパイス)にはなりません。かわりに、果実や葉が、民間薬として利用されます。サンショウと同じく、枝が、すりこぎにされることもあります。ちなみに、サンショウの果実も、漢方薬にされます。
 カラスザンショウは、蜜源植物として利用されることもあります。ミツバチが、カラスザンショウの花から蜜を集めると、巣にたまる蜂蜜が、独特の風味を持つからです。
 これだけいろいろ利用できるのに、やや軽蔑的な「カラス」の名が付いたのは、なぜでしょうか? 一説では、カラスザンショウの果実を、カラスが好んで食べるからといいます。しかし、本当にそうなのかどうかは、確認されていません。
図鑑↓↓↓↓↓には、
カラスザンショウ、カラスウリ、カラスノゴマなどが掲載されています。



 過去の記事でも、種名に「カラス」が付く植物を取り上げています。また、サンショウの仲間も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
サンショウの画像(2015/6/11)
ヤハズエンドウは、食べられる?(2015/3/27)
古代の「はじかみ」の正体は?(2012/6/29)
ガを誘惑する? カラスウリ(烏瓜)(2009/8/31)
ハンゲとハンゲショウの関係(2006/7/1)




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