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2017年1月20日

地下に棲むゲンゴロウがいる?

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 昆虫に詳しくない方でも、ゲンゴロウ(源五郎)という昆虫の名は、おそらく、聞いたことがあるでしょう。有名な水生昆虫の仲間ですね。
 甲虫目【こうちゅうもく】の昆虫のうち、ゲンゴロウ科、コツブゲンゴロウ科、ムカシゲンゴロウ科などに属するものを、ゲンゴロウと総称します。ゲンゴロウ科のナミゲンゴロウという種を、単にゲンゴロウと呼ぶこともあります。
 ゲンゴロウの仲間は、池、渓流、水田などの淡水域に棲みます。昔の日本では、水田が多かったために、ナミゲンゴロウなど、とても平凡な昆虫でした。子供たちの良い遊び相手でした。現在は、絶滅危惧種とされるほど、減ってしまいました。
 世界的に見ても、ゲンゴロウの仲間は、平凡な水生昆虫です。けれども、中には、とても珍しい種もいます。例えば、地下水に棲むゲンゴロウがいます。
 日本に分布するものでは、ムカシゲンゴロウ科に属する数種と、ゲンゴロウ科ケシゲンゴロウ亜科メクラゲンゴロウ属の数種、ゲンゴロウ科ケシゲンゴロウ亜科メクラケシゲンゴロウ属の一種などが、知られています。
 ムカシゲンゴロウ科は、日本にしか、分布が確認されていません。科自体が、世界的に、珍しいです。一生を地下水の中で過ごすグループです。
 メクラゲンゴロウ属や、メクラケシゲンゴロウ属も、日本でしか、分布が確認されていません。地下水の中で暮らすために、眼が退化しています。かわりに、体毛が発達しています。体毛で水の流れを感じて、周囲の様子を知るようです。
 地下水で暮らすゲンゴロウ類は、ほとんど、生態が知られません。観察が難しいためです。彼らの体が小さい―たいていは、2mm以下―ことも、難しさに拍車をかけています。そもそも、地下水の中の昆虫なんて、どうやって発見されたのでしょうか?
 昔、水道が発達する前には、井戸が使われていました。井戸水は、地下水とつながっているため、井戸から発見されたのです。現在の日本では、ほとんど、井戸が使われません。このために、地下水のゲンゴロウ類を発見するのが、さらに難しくなっています。
図鑑↓↓↓↓↓には、
ゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ)が掲載されています。



 過去の記事でも、ゲンゴロウなどの水生昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ガ(蛾)? いえ、トビケラです(2015/6/1)
温泉に入る昆虫がいる?(2012/6/25)
肉食の背泳選手? マツモムシ(2010/5/31)
泳ぎが苦手な水生昆虫? ガムシ(2009/9/7)
昆虫一のアクララング王者? ゲンゴロウ(2009/3/27)




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