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2017年1月30日

「みくり」は、植物の名前?

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 大ヒットしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(略称『逃げ恥』)を御存知ですか? あれは、同名の漫画が原作なのですよね。森山みくりという女性が、主人公です。
 「みくり」とは、かわいい響きの名前ですね。この名前は、ミクリという植物に由来します。日本の水辺に自生する草です。ミクリ科(または、ガマ科)ミクリ属の一種です。
 こんなかわいい名前の植物ならば、かわいい花が咲くのでしょうか? 残念ながら、ミクリの花は、きれいとは言いがたいです。見ようによっては、かわいいかも知れませんが、大きさも小さく、目立つ花ではありません。
 そうなったのには、理由があります。ミクリの花は、風媒花【ふうばいか】だからです。風によって、花粉が運ばれる花です。ですから、ミクリの花は、風が花粉を運びやすい形をしています。花が美しいかどうかなんて、風には、関係ありませんね。
 普通に美しい花を咲かせる植物は、多くが、虫媒花【ちゅうばいか】です。チョウやミツバチなどの昆虫によって、花粉を運んでもらいます。虫媒花は、昆虫の目に止まりやすいように、大きく、華やかな花を咲かせるようになりました。
 虫媒花のうちで、たまたま、ヒトの目にも美しく見えるものが、ヒトに好まれます。バラやチューリップなど、多くの園芸植物が、そうです。
 大きく、美しい花を咲かせるには、それだけ、エネルギーを使います。自然界の生活は厳しいですから、どんな植物も、できるだけエネルギーを節約しようとします。風媒花のように、花粉を運ぶのに美しさが関係なければ、美しさを切り捨てます。
 じつは、日本のミクリは、現在、絶滅危惧植物です。昔は、水辺に普通にある草でした。けれども、ヒトにより、水辺の環境が破壊されたために、数が減ってしまいました。
 ミクリに、もっと美しい花が咲けば、ヒトに惜しまれて、絶滅危惧種にはならなかったでしょうか? 美しさゆえに乱獲されて、やはり、絶滅危惧種になったかも知れません。
 地味でも、植物の価値に変わりはありません。日本の水辺を構成する、大切な植物です。ドラマのヒットをきっかけに、植物のミクリにも、目が向けられて欲しいです。
図鑑↓↓↓↓↓には、
が掲載されています。



 過去の記事でも、日本の水辺の植物を取り上げています。また、『逃げ恥』の主人公みくりの兄「ちがや」の名前のもとになった植物も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。

図鑑↓↓↓↓↓には、

残念ながら、ウミノミの仲間は、載っていません。かわりに、日本近海などに棲む節足動物が、三十種以上掲載されています。



 過去の記事で、海中を漂って暮らす生き物を取り上げています。また、モスアイ構造についても、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
沢瀉は、オモダカではない?(2015/8/17)
いろいろと役立ちます、ガマ(蒲)(2012/8/24)
シカクイ? フトイ? クサイ? 藺【い】の仲間たち(2011/7/8)
ヒシ(菱)は、女神さまの好物?(2010/8/6)
茅の輪【ちのわ】くぐりの「茅」とは、どんな植物?(2007/6/29)




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