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2017年2月13日

チョコレートになるのは、カカオだけじゃない?

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 チョコレートが、植物のカカオからできることは、皆さん、御存知でしょう。カカオの需要は、世界的に増えています。チョコレートの需要が増えているからです。あの美味しさを知ったなら、チョコレートを食べたくなる気持ちは、わかりますよね。
 ところが、カカオの供給が、需要に追いついていません。それには、いくつかの原因があります。気候変動のため、これまでのカカオの産地で、カカオがうまくできなくなっていたりします。原因が何にせよ、このままでは、明らかに、カカオが足りません。
 対策の一つとして、「カカオ以外の植物で、チョコレートを作ったらどうか?」という案が出てきました。二〇一六年に、それに関わる研究結果が、発表されました。
 カカオの代わりになるかも知れない植物とは、アムラタマゴノキという果樹です。おそらく、ほとんどの方が、聞いたことがないでしょう。日本には自生しない植物だからです。インド、スリランカ、インドネシア、タイ、マレーシアなど、熱帯アジアに自生します。
 アムラタマゴノキは、カカオと近縁ではありません。カカオがアオイ科カカオ属なのに対して、アムラタマゴノキは、ウルシ科アムラノキ属に属します。アムラノキとは、アムラタマゴノキの別名です。アムラという名は、インドでのこの種の呼び名に由来します。
 カカオと遠縁でも、アムラタマゴノキから取れる脂肪分は、カカオから取れるココアバターに、成分や特徴が似ています。ココアバターは、チョコレートの原料になるカカオの脂肪分です。アムラタマゴノキが、カカオの代用になる可能性があるわけです。
 アムラタマゴノキは、これまでも、熱帯アジアで利用されてきました。若葉や花が、野菜として食用になります。果実も食べられます。ただし、生の果実は、酸っぱくて、あまり美味しくないそうです。このため、酸味を出す調味料にされたりします。
 利用されているとはいえ、アムラタマゴノキは、熱帯アジアで、ささやかに食用にされているだけです。もし、チョコレートの原料になるなら、アムラタマゴノキは、世界的に、重要な経済植物となります。アムラタマゴノキからできるチョコレートは、どんな味がするでしょうか? 実現したら、食べてみたいものです。
図鑑↓↓↓↓↓には、
残念ながら、アムラタマゴノキは載っていません。かわりに、日本に分布するウルシ科の植物が、五種ほど
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 過去の記事でも、熱帯アジアの植物を取り上げています。また、カカオなど、熱帯の食用になる植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
グアバの日本語名は、バンジロウか?(2016/8/22)
仏典【ぶってん】にも登場、マンゴー(2013/8/9)
バナナは、最古の栽培植物?(2013/1/18)
イグ・ノーベル賞の、バニラ【Vanilla】の研究とは?(2007/10/18)
チョコレートの原料は古代文明の遺産、カカオ(2006/2/10)


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