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2017年2月17日

奇跡の発見? サルダアツブタムシオイガイ

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 シーラカンスの発見物語については、多くの方が、聞いたことがあるでしょう。シーラカンスは、もともと、化石しか発見されていませんでした。とっくの昔に、恐竜と一緒に、絶滅したと考えられました。それが、生きた個体が見つかり、大騒ぎになりました。
 こんな劇的な発見物語は、他にもあるでしょうか?
 あります。それも、私たちの住む日本で、つい最近、ありました。二〇一六年のことです。化石でしか知られなかった生物の、生きた個体が発見されました。
 それは、カタツムリの一種です。サルダアツブタムシオイガイという種名です。長い種名ですね。どういう意味なのか、わかりにくいです。意味に応じて区切れば、サルダ(猿田)アツブタ(厚蓋)ムシオイガイ(虫負貝)です。
 カタツムリの中に、ムシオイガイ科というグループがいます。貝殻に、小さな虫を背負っているかのような器官があるために、この名が付きました。ムシオイガイ科の中に、アツブタムシオイガイ属というグループがいます。石灰質の厚い蓋を持つグループです。
 サルダアツブタムシオイガイは、このアツブタムシオイガイ属の一種です。高知県の猿田洞という鍾乳洞で、化石が発見されたために、この種名になりました。
 化石が発見され、新種として名付けられたのは、二〇一二年のことでした。化石は、約三万三千年前のものだとされました。サルダアツブタムシオイガイについて発表された論文を読んで、「まだ、この種は絶滅していないかも知れない」と考えた人がいました。
 それが、高知県在住の高校の講師、矢野重文さんです。奥さんとお二人で、サルダアツブタムシオイガイが生息していそうだと目星を付けた所に行き、探しました。
 といっても、殻の直径が、わずか数mmという小さな貝です。よくぞ見つけたと思います。矢野さん御夫妻の「あきらめない心」に感心します。
 じつは、ムシオイガイ科のカタツムリでは、他にも、近年に発見された種がいます。徳島県のアナンムシオイガイです。新種として記載されたのは、二〇一三年のことです。この調子ですと、ムシオイガイ科の新種は、まだ、見つかるかも知れませんね。

図鑑↓↓↓↓↓には、
残念ながら、ムシオイガイ科のカタツムリは載っていません。かわりに、日本に分布するカタツムリが、二種ほど
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 過去の記事でも、カタツムリの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
絶滅種に、再発見の可能性はあるか?(2010/3/22)
新種・珍種がざっくざく、南硫黄島【みなみいおうとう】(2008/6/10)
カタツムリの殻は右巻き?左巻き?(2007/6/18)
日本の陰の昆虫王者? マイマイカブリ(2006/8/5)
ナメクジは塩をかけると溶ける?(2006/6/23)




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