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2017年3月 3日

ウグイス(鶯)の雄は、イクメンか?

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 ウグイスは、日本では、誰もが知る鳥ですね。姿を見たことがなくても、鳴き声は、御存知でしょう。あの「ホーホケキョ」ですね。日本では、春を呼ぶ声ですね。
 あのさえずりをするのは、雄だけです。雄がさえずるのは、雌を呼ぶためです。では、雌とつがいになったら、もう、さえずらなくなるのでしょうか?
 そんなことはありません。つがいの雌ができても、雄は、さえずりを続けます。もし、その鳴き声に誘われて、他の雌が来たら、その雌とも、つがいになります。
 つまり、ウグイスは、一夫多妻なのですね。ウグイスの雄は、繁殖期間の間じゅう、さえずって、雌を誘い続けます。雌との間に子供ができても、子育てはしません。雄は、子供の数を増やすことに専念します。ウグイスの雌は、一羽だけで子育てをします。
 同じウグイスなら、日本全国で、同じように繁殖するのだろうと考えられてきました。ところが、最近になって、そうではないことがわかりました。小笠原諸島のウグイスは、ほぼ、一夫一妻です。雄は、雌と一緒になって、せっせと子育てをします。
 なぜ、小笠原諸島のウグイスだけが、イクメン(=育児をする男性)なのでしょうか? それには、小笠原諸島と、日本本土との環境の違いが、関わっています。
 日本本土は、小笠原諸島に比べれば、ずっと広いです。このために、ウグイスの個体数も、ずっと多いです。そのかわり、敵も多いです。子育て中の巣が敵に襲われて、子供が全滅してしまうことも、珍しくありません。
 子供が全滅すると、母親ウグイスは、その場を離れて、それまでの「夫」とは、別の雄を探しに行きます。そして、新たにつがいになり、新たに巣を作って、子育てします。
 そういう雌が多いため、本土の雄は、繁殖期間中に、複数の雌を得られる確率が高いです。だから、子育てには見向きもせずに、さえずり続けます。
 しかし、小笠原諸島では、ウグイスの個体数も、敵も少ないために、そういうことが、ほとんどありません。一羽の雄は、一羽の雌とつがいになるのが、精一杯です。このために、雄も子育てをして、少ない子供の生存率を上げるのだと考えられています。

図鑑↓↓↓↓↓には、
ウグイスが載っています。
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 過去の記事でも、ウグイスや、ウグイスに近縁な鳥を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ウグイス科が、大分裂?(2016/10/14)
聴覚テストになる? ヤブサメの鳴き声(2015/4/27)
ウグイスの画像(2012/3/3)
経読み鳥【きょうよみどり】とは、どんな鳥?(2011/5/9)
梅にウグイス? いえメジロです(2007/3/12)




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