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2017年3月10日

グリーンアノールは、侵略されるか?

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 近年、世界中で、外来生物が問題になっています。外来生物とは、本来、そこに棲んでいなかった生物が、何らかの要因で、よそからやってきて、棲みついたものです。
 今、問題にされているのは、人間によって運ばれた外来生物です。人間は、あまりにも急激に、世界中に広がる物的・人的交流を発達させました。このネットワークに乗って、あまりにも急激に、大量に、外来生物が発生してしまいました。
 日本で問題にされている外来種の一つに、グリーンアノールがいます。グリーンアノールは、トカゲの一種です。イグアナ科アノールトカゲ属に属します。本来は、米国南東部、メキシコ、キューバ、西インド諸島に分布します。日本には、いませんでした。
 現在、日本国内では、小笠原諸島と、沖縄本島とに入っているのが確認されています。ことに、小笠原諸島では、問題になっています。小笠原諸島の希少な昆虫類などが、グリーンアノールに捕食されて、壊滅的打撃を受けています。
 このために、小笠原諸島では、グリーンアノールの駆除が行なわれています。小笠原諸島のグリーンアノールは、憎まれる存在です。とはいえ、元はといえば、人間が悪いのですね。小笠原諸島へは、ペットとして持ち込まれたと考えられています。
 ところが、グリーンアノールの本来の生息地では、グリーンアノールが、「侵略される側」になっている所があります。米国のフロリダ州のある島です。ブラウンアノールという、別種のトカゲが、キューバから、外来種としてやってきました。
 ブラウンアノールは、イグアナ科ノロプス属に属します。属が違っても、科が同じなので、グリーンアノールと近縁といえます。本来の分布地は、キューバとバハマ諸島です。
 ブラウンアノールは、生態が、グリーンアノールと似ています。食べ物も、同じです。加えて、ブラウンアノールは、グリーンアノールの幼体をも、食べてしまいます。食べ物や、すみかや、幼体を奪われて、グリーンアノールは、危機に陥りました。
 外来種問題の複雑さが、これで、わかりますね。場所が変われば、加害者と被害者とが、容易に入れ替わります。特定の種を叩けば済む問題ではありません。
図鑑↓↓↓↓↓には、
日本に分布するトカゲの仲間が、十種ほどが載っています。
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 過去の記事でも、外来生物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ミナミイシガメの不自然な分布(2015/8/28)
日本のヒキガエルたち(2015/5/11)
かわいくても、害獣? クリハラリス(2014/11/24)
水辺の侵略者、アメリカザリガニ(2014/11/10)
ワニに見えてもワニじゃない、ガーパイク(2006/9/16)




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