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2017年3月13日

植物のミステリーサークルとは?

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 アフリカ南部のナミビアという国に、植物でできた「ミステリーサークル」があります。英語では、fairy circle(妖精の円環)と呼ばれるものです。
 ナミビアのナミブ砂漠と、草原との境界地帯に、それは現われます。まばらに植物が生える中に、ぽっかりと、円形に、植物が生えない場所があります。それでいて、円環の周辺の植物は、ひときわ高く育ちます。おかげで、円環の形が目立ちます。
 これとそっくりな「ミステリーサークル」が、オーストラリアにも現われます。出現するのは、オーストラリア北西部のピルバラという地域です。やはり、乾燥した地域です。こちらのものも、英語で、fairy circleと呼ばれます。
 これらのフェアリー・サークルについて、学者さんたちは、頭を悩ませてきました。どうやってできるのか、原因がわからないからです。それが、二〇一七年になって、解決の糸口が見えてきました。ナミビアのフェアリー・サークルについてです。
 フェアリー・サークルの原因については、有力な説が、二つ、対立してきました。シロアリ説と、植物説です。シロアリ説は、地下に棲むシロアリが、サークルを作るとします。植物説は、周囲に高く育っている植物が、サークルを作るとします。
 二〇一七年に公表された研究によれば、なんと、この二つの説を融合したものが、正解でした。シロアリと、植物と、両方の働きがなければ、サークルは生まれません。
 ナミビアのフェアリー・サークルの場合、まず、シロアリの一種が、植物を食べて、空き地を作ります。それは、地下に水を貯めるためです。そこは乾燥地帯なので、シロアリたちは、生存に必要な水を、植物に取られないように、そうします。
 地下に水が貯まると、周辺の食べ残された植物が、それに反応します。根を伸ばして、貯まった水を吸い上げます。このために、植物は、背が高く育ちます。
 シロアリも植物も、乾燥した土地で、何とか水を得ようと活動した結果、サークルができたのですね。植物を食べるシロアリと、根を伸ばす植物とが、常にせめぎ合っている状態です。オーストラリアのフェアリー・サークルも、似た原因でできると考えられます。
図鑑↓↓↓↓↓には、
日本に分布するヤマトシロアリが載っています。
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 過去の記事でも、乾燥地帯の植物を取り上げています。また、シロアリについても取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ルイボスティーは、チャの一種か?(2016/9/26)
ヒトの役に立つ? シロアリ(2016/7/8)
マツバギクとマツバボタンとは、違う? 同じ?(2015/7/13)
サボテンと多肉植物とは、違う? 同じ?(2014/7/25)
クローン女王の攻撃? ヤマトシロアリ(2009/6/15)




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