生物の多様性とは? 日本のサンショウウオの場合
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近年の環境問題で、キーワードの一つが、「生物多様性」です。七月七日からの洞爺湖【とうやこ】サミットでも、おそらく、この言葉が飛び交うでしょう。
「生物多様性」には、いくつもの意味があります。ここでは、「生物の種の多様性」について、説明しましょう。ごく簡単に言えば、「どれだけ多くの種がいるか」です。
具体例を、挙げてみましょうか。日本のサンショウウオ(山椒魚)です。
サンショウウオは、両生類の仲間ですね。日本には、二十種近くのサンショウウオが、分布します。中で、サンショウウオ科サンショウウオ属の種が、十五種ほどを占めます。
小さな島国なのに、種が多い、と思いませんか? しかも、大部分が、日本の固有種です。これは、「種の多様性が高い」状態です。豊かな自然があることを、示します。
サンショウウオといえば、オオサンショウウオが有名ですね。けれども、ほとんどのサンショウウオは、あんなに大きくなりません。小型で、目立たない生き物です。
日本では、互いに、外見が似た種が多いです。写真では、種の区別に困るほどです。
なぜ、狭い範囲に、似た種が、いくつも分布するのでしょうか?
サンショウウオが、移動しにくい生き物だからです。彼らは、空を飛べません。歩く速度も、ゆっくりです。そのうえ、水から離れて生きられません。
ほんの数kmでも、水がない陸に隔てられたら、彼らは、仲間と会えません。このため、地域ごとに、別々の種が、進化しました。
例えば、アベサンショウウオという種がいます。京都府・兵庫県・福井県の、ごく一部にしか分布しません。また、オオイタサンショウウオという種がいます。大分県・熊本県・宮崎県、そしてなぜか離れて、高知県の一部に分布します。
前記のとおり、日本のサンショウウオには、不思議な分布をする種がいます。この謎は、解けていません。解ける前に、絶滅しそうな種もいます。
地域ごとの個体数は、どの種も少ないです。うっかり開発が進んだら、たちまち絶滅するでしょう。仮にも「先進国」ならば、そんな事態には、したくありませんね。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本のサンショウウオが、十種ほど掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
最近、アベサンショウウオについて、悲しいニュースがありました。詳しくは、以下を御覧下さい。こんなことが、起こらない社会にしたいですね。
兵庫・豊岡のサンショウウオ保護区近辺に産廃(産経ニュース 2008/06/10)
過去の記事でも、サンショウウオを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
今が見ごろ? 日本の山椒魚【さんしょううお】たち(2008/03/17)
2008カエル年【amphibian ark 2008/YEAR OF THE FROG】(2008/02/29)
真冬が恋の季節? サンショウウオ(2007/12/07)
氷河期の生き残りキタサンショウウオ(2005/11/07)
などです。