世界最小のヘビ?を発見
カリブ海に浮かぶ島国、バルバドスから、興味深いニュースが届きました。「おそらく、世界最小と思われるヘビ(蛇)が、見つかった」というのです。
そのヘビは、長さが10cmほどしかありません。太さは、細めのスパゲティくらいです。ヘビというより、黒っぽいミミズに見えます。無毒のヘビです。
このヘビは、これまでに知られない新種です。ラテン語の学名を、Leptotyphlops carlaeと付けられました。日本語名は、付けられていません。ホソメクラヘビ科に属します。
この新種は、石の下や、土の中に棲むようです。「シロアリの成虫や、幼虫を食べる」と推定されています。ホソメクラヘビ科の種は、みな、そのような生活だからです。
日本には、ホソメクラヘビ科のヘビは、分布しません。よく似たメクラヘビ科の種が、分布します。ブラーミニメクラヘビという種です。ただし、この種は、近年になってから、日本に来ました。外来種ですね。いつ、どこから来たのかは、わかっていません。
今回の新種ヘビは、二〇〇六年に、発見されていました。けれども、新種かどうか、確認するのに、時間がかかりました。やっと、二〇〇八年になって、発表できました。
じつは、この新種の標本らしきものが、以前から、博物館にあったようです。英国のロンドン自然史博物館に一つ、マルティニーク島の博物館に二つです。マルティニーク島は、バルバドスと同じく、カリブ海に浮かぶ島です。フランスの領土です。
前記のとおり、生物の研究には、時間がかかります。採集されたものの、研究が進んでいない標本が、少なくありません。特に、小さな生物は、そうなりやすいです。研究が、困難だからです。小さいものは、解剖するのも、大変ですよね。
カリブ海の島々には、同じような小型のヘビが、分布しています。例えば、マルティニーク島には、今回の新種より5mmほど長いだけの種が、分布します。また、セントルシアという島国でも、今回の新種と似た別種が、発見されました。
これらのヘビは、どの種も、絶滅の危機にあります。人間により、生息地の森林が、切り開かれているからです。貴重なヘビたちを、保護して欲しいですね。
「世界最小のヘビ」のニュースは、以下にあります。
世界最小のヘビを発見(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2008/08/03)
長さ10センチ、太さはめんほど??世界最小、新種のヘビ(47ニュース 2008/08/04)
世界最小のヘビが発見される(BBC News 2008/08/03) ※英語の解説です。
スパゲティほど細い、世界最小のヘビ(ロイターUK 2008/08/03)※英語の解説です。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本のヘビが、十五種ほど掲載されています。![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
過去の記事でも、いろいろなヘビを取り上げています。今回の新種の食べ物と考えられる、シロアリの記事もあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ベトナムで、新種の発見ラッシュ(2007/09/27)
春と秋しか行動しない? ジムグリ(2007/09/17)
迷子のヘビが無事に故郷へ、サキシマバイカダ(2007/06/12)
シロアリとアリとは、どう違う?(2007/06/11)
「三すくみ」は嘘だった? 蛇はナメクジも平気(2007/02/15)
などです。